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底辺で生きて来て……69歳になりました。人生を語るには、遅すぎるようです。日記を書きます。〈自分なりの仏教〉のことも。訪問していただいて、感謝しています。m(__)m

『1週間でマスター 長編小説のかたち』――小説のメソッド3

 おはようございます。

 このところ朝方は寒い。起きてすぐお湯を沸かして飲みます。痛風の薬を飲まなければならないこともあるのですが、身体が温まります。狭い部屋なのでガスをつけるとすぐに暖かくなる。

 そんなに多くを望みません、あまり苦痛でなければいいのです。生きることは本質的に苦しいのだからと仏教で学びました。

 

 

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 「1週間でマスター」シリーズの完結編です。 

1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)

1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)

 

目次

第1日 長編用プロットのレッスン

第2日 資料と取材について

第3日 長編小説の〈かたち〉

第4日 シナリオ『東京物語』を読む

第5日 シナリオ『東京物語』PARTⅡ

第6日 神話の構造について

第7日 実作に触れる

 

           *            *

 

  この本に何が書いてあるか、は著者が最後にまとめてくれています。P251です。

 1日――

「十字架~燃える紙」の素材でプロットを作った。物語の大きな枠を、全体を俯瞰する位置から眺めた。

 2日――

 資料の集め方、使い方、取材の仕方を学んだ。それによってプロットの肉付け、具体的な細部・エピソードの作り方を考えた。

 3日――

「長編小説のかたち」は何か。起承転結から物語をいかに発展させるかを考察した。

 4日・5日――

 シナリオ『東京物語』を細かく読むことで、伏線・細部の重要性を分析した。

 6日――

「神話の構造」を学んだ。物語の大きな枠と細部について。

 

 私たちは、本を読むとき、全体のストーリー・構造に気を配っています。

 書く時も同様です。プロットを考え、推敲し、全体の構造、流れを見渡しています。――過去・現在・未来の間を行ったり来たりしている。それは神話の世界までつながっている。

                             ――P252

 

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  印象に残ったことをまとめてみます。

 

1日目は「十字架~燃える紙」のプロット作り。

 受講生の作品をサンプルに、シーンのハコ書きが並べてあります。

【ハコ書きの書き方】

 場所

 時間

 人物

 出来事の要約

 セリフ

 

【プロットを作るときに注意すること】

  • 場所・時間(季節)をハッキリと。
  • 伏線を張る。同じ小道具を何度も登場させ、物語を前に進める。
  • 時間軸をばらす。
  • 長編にはメインのプロットと、サブのプロットが必要です。
  • 物語を前からだけでなく、最後から前に考えること。

 

2日目。取材はいつするか?

 プロットを作る前に、アイデアを考える時に。ストーリー、シーン、キャラクターを考えている時に。問題意識、疑問、テーマをハッキリさせ、資料を探し取材をする。

  本の紹介―― 

取材学―探求の技法 (中公新書 (410))

取材学―探求の技法 (中公新書 (410))

 

 

3日目――

 シナリオ作法ではシークエンスというエピソードの連鎖について学びました。

 ここでもシーンの間にたくさんの起承転結を作るという方法が述べられています。その個々のエピソードの起承転結がつながって一つの大きな物語となって行きます。

 

  ストーリー・ボードを作る――P64

  すべての登場人物の年表を直線で表したものです。それを見ると、ある年の一人の人物だけでなく別の人物は何をしていたのか、関係がわかる。

 

 

4日目、5日目は〈シナリオ『東京物語』を読む〉です。

東京物語 - Tokyo Story -

   (リンクさせていただきます。ありがとうございます。m(__)m)

 

  • ファースト・シーンは尾道の描写から始まる。カメラは低い位置から高い位置へ、高い場所から下へ。
  • セリフに繰り返しのリズムが多用される。
  • 伏線――何か良くないことが起こるのではないか、という予感を観客に思わせる。些細なことの描写。
  • 対立――それぞれの気持ちのすれ違い。
  • それぞれの人物のキャラクターがセリフに表れている。過去のトラウマと、現在の境遇。――気持ちの在り様。
  • 考えられたカメラアングルとショット。
  • 都会が人を変えてしまう、という悲しみ。
  • シーンのつなぎのうまさ。
  • 変化する家族の在り方。世相を表現している。
  • 観客は、映される表の映像よりも〈映っていないもの〉のほうに思いをはせる。

 

 小説でもキャラクターがしっかり設定されていると、深み、厚みが出る。

 

 

6日は、神話の構造が物語の基本、ということを学んでいます。

 神話というのは〈行って、帰って来る〉という構造を持った物語といえます。『東京物語』も尾道から東京へ行き、帰って来ました。物語は〈行って、帰って来る〉という形を持っています。それは以前『昔話の形態学』でも学びました。

 現代ではロード・ムービーというジャンルで確立しているのですが、物語の基本形てす。

 長編小説を書くのも〈行ったり、来たり〉することです。プロットと資料、細部と全体を行ったり来たりする。

 物語は、らせんを描きながら無限に続いていく。これが「神話の構造」――行って帰ってくる物語が、永遠に滅びない理由なのです。(P161)

 

7日目は、受講生が書いた『流れる』という小説が載っています。著者の感想は辛らつですが、〈物語の熱と力〉があることを認めています。

 

 

 

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 以上、『長編小説のかたち』を読みました。

 この三か月、小説の作り方を学んできました。いちおう、これで〈小説作法をまとめる〉ことは終わりです。

 

 今年も最後になりました。明日は大晦日です。良い年をお迎えください。

 一年間ありがとうございました。