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69歳のいまも、何も知らない……社会の仕組みが、なぜ、そうなっているのかもわからない。WEBは巨大な辞書です。検索して、自分なりに理解したことをブログに残していきます。訪問していただいて、ありがとうございます。m(__)m

『一週間でマスター 小説を書くならこの作品に学べ』――小説のメソッド2

 おはようございます。

 一昨日の朝方のことです。夢を見ました。工場に――機械が並んでいて、皆、旋盤やボール盤を動かしていてぼくの機械はない。遅れてやって来たので、ひとりで、どうすればいいのかわからない。社長は奥にいて(韓国人の社長で、その会社に7年間勤めたのです)図面を見ている。聞きに行くと……「○○くんは出先に行ってもらった、あんたも違うところに行ってもらう」と言って、カレンダーの裏に地図を書き出す。「尼崎の玉江橋からな……」

 とても通えない、辞めるしかないだろうなと思う。「お世話になりました。辞めます」と言いかける。

 そこで目が覚めたのです。

 とてもリアルな夢で、ほんとうに今あったような気がしました。もう、30年も経っているのに、まだそんな夢を見る……自分の人生に呆れます。辞めることを繰り返してきたからでしょうか……いまはもう新しい家に住んでいるのにね。

 なんでしょう、自分の生き方がそうだったんだろう、みたいな気持ち。

 もうすぐお正月がやって来ます。 昔のことを思っているのか。

 

 

 ………………     ………………     ………………     ………………

 

   持っていたのですが……読んでいなかった本です。

目次

序章 〈初級編〉のおさらい

第一日 短編小説とは何だろう PART1

第二日 短編小説とは何だろう PART2

第三日 短編小説のプロット

第四日 「書き出し」について

第五日 「会話」について

第六日 「キャラクター」について

第七日 実践としての短編小説

  

  ちょっと、困ったなあ、という感じです。この本はサンプルとして取り上げた作品を読みながら、実践的に指導していくという書き方になっています。載せられている作品を読まないと、著者の言うことが伝わらないのではないかと思います。

 各章には作品から導き出された〈まとめ〉があるのですが……

 書くために工夫したり注意するポイントを述べています。そこは役に立つと思うので、それを中心に書いてみます。 

 

           *            *

 

序章 〈初級編〉――小説のメソッド1のおさらい

 小説とは――

もやもやとした現実の中に「モデル・ハウス」を建てる。建てるだけでなく、その家へお客さん(読み手9に訪れてもらう。(P9)

 小説は――

愛←→憎

心の動き←→物・体の動き

自己←→他者

個人←→社会

 などの両者の間を行ったり来たりするもの。

 

【推敲のコツ】

  • 時間を空ける
  • 声に出して読む
  • ムダな言葉を削る
  • 語尾の「時」をハッキリさせる
  • 接続詞(つなぎ)・語尾のリズムを整える
  • 「今」は、いつなのか意識する
  • 新しい文章のかたまり(段落)を、新たに書き加える
  • ムダなかたまりを、丸ごと削る
  • 前にある段落を後ろへ、後ろにあるのを前へ、移動させる

――自分の作品を客観的に見ること。

 

【ストーリーの作り方】

 プロットとは、ストーリーの「前後関係・因果関係】を、ハッキリ示したもののこと。

 

【ハコ書きを作る】

  • 時間・場所をはっきり示す。
  • 伏線を張る。
  • ご都合主義は避ける。
  • 意識的に同じ小道具を登場させ、ストーリーを前進させる。
  • 時間軸をばらしてみる。並べ替える。

【実作へ】

  • 書き出しに謎を作る。
  • 自分が伝えたかったこと、強調したいこと――テーマを忘れずに。
  • メリハリをつける。
  • 説明するな。描写せよ。
  • 視点の統一。
  • どんな長い小説も、原稿用紙5枚の積み重ねである。

 

第一日 短編小説とは何だろう PART1

 短編は原稿用紙で30~100枚まで。

 ここでは谷崎潤一郎の『青い花』を読んでいます。

青空文庫作家別作品リスト:谷崎 潤一郎

 (残念ながら、いま作業中とのことです)

谷崎博覧会 — 唐草工房

 (わかりやすい解説なのでリンクさせていただきます。ありがとうございます。m(__)m )

 

青い花』は足フェチの谷崎潤一郎ならではの小説です。死を身近に感じている岡田という男が少女と歩いているだけの小説なのですが、頭の中は妄想と回想でいっぱいなのです。それを描いている。

 

第二日 短編小説とは何だろう PART2

青い花』の解説。分析をしています。

 この小説は、場所が移動していくし、妄想の中の時間軸で描かれているし、人の呼称がおびただしい。主人公岡田の呼び方だけでも20ある。自然主義の小説が常識だった文壇では、異常に新しいスタイルだったようです。

 

 この小説から学ぶことは――

  • テーマ(内容・題材)にふさわしいスタイルを選ぶ、作る。
  • 書き方・語り口を考え、意識する。
  • 男←→女、老い←→若さ、マゾヒズム←→サディズム、死←→生、死(タナトス)←→性(エロス)、東洋←→西洋、着物←→洋服などの対立するものが描かれている。それで、豊かな小説になっている。

 

第三日 短編小説のプロット

 短編小説を書くとしたら構成は……

 Ⅰシーンを原稿用紙5枚として6シーンあれば30枚になります。

      (導入部、起、承、転、結、後日談)でもいい。

 

 ここでは『二つの道』という受講生のシナリオが載っています。

 みんなで分析して、どうすればよくなるか試行錯誤の討論をする。

  • 謎―→謎解き、のプロットにしーっの並べ方を変える。
  • 時間軸を変えることによっておもしろくなる。
  • 語り口は、一人称の視点にするか……誰の視点にするか、考える。登場人物それぞれの視点で語るのもおもしろい。

 つまり「プロット」を考えると「語り口」が変わる。「語り口」を考えると「プロット」が変わる。

 いくつもの「語り口」を考えてみる。

 いくつもの物語を考える。

 

第四日 「書き出し」について

 世の「文学理論書」を開いてみると、「小説の書き出しにおいて必要なこと・パターン」が、ずらり並んでいます。例えば――

  • 現実と虚構(フィクション)との境界を明確にする。
  • 後に大きな意味を持ち、テーマと密接にかかわる、暗示・キーワード・小道具を出しておく。
  • 欠落もしくは対立の構図を示す。
  • 物語の背景・景色・外観・舞台装置の設定をする。
  • 会話の途中から入る。
  • 回想の形、語り手の自己紹介から始める。
  • いきなり主人公を窮地に立たせる。

など……(P127)

 

 書き出しで必要なこと――

  • 場所(絵が見えるように・地名)
  • 時間・季節・天候
  • 人物の外見(体つき・服装・表情、対比を含む)
  • 人物の性格(台詞・動作で示す)
  • 人物の背景・生い立ち・過去・家族
  • 読み手の興味を先へ引きつける謎
  • 現在の職業・環境・境遇
  • 人物間の関係・立場・位置(台詞を含む)
  • 小さな事件・エピソード(後の大きな事件を暗示するものなら、さらに良い)
  • 後に重きを成す人物を登場させておく
  • 強く印象に残るキーワード・小道具
  • 時間・場面を転換するための準備

 

 でも、最大に必要なことは――

 まず、書きたいことを書きたいように書く。

 その後でリストと照らし合わせてチェックして、足りないなあ、抜けてるなあ、読み手のために不親切だなあと思える部分があったら、ためらうことなく補い、書き加える。

               

第五日 「会話」について

(シナリオを学んだところで、会話は〈行動〉だと知りました。また、Try に対する Reaction だということも……この本でもそうです)

……Bの感情はAの質問によって、大きく搔き乱されています。つまり「ドラマ」が発生しているのです。(P178)

 

……登場人物のひとりを読者の代弁者として立たせ、読み手が抱いているであろう疑問を、それに代わって投げ掛けさせる。(P184)

 

 さて、若いアナタは、ここまでのくだくだしい説明を読んでいるうちに「何だ、要するに〈会話〉ってのは、〈お笑い・コント・漫才〉と同じじゃないか」と思ったのではないでしょうか。

 そうです! そのとおりなんですよ。(P185)

 

(P186に、たくさんの会話の語尾を並べた後で)

 会話の良し悪しはリズム――それも最後の一文字・一音で決まる――それがいかに大切か、分かってもらえたでしょうか。(P189)

 

第六日 「キャラクター」について

 アナタの作品に登場する人物は「絵としてのイメージ」が、ハッキリしていますか。それが、文字だけで読み手に伝わるよう、書かれていますか。

 もう一度、自分で自分の文章を読み直し、「外見」が「文字」という「情報」になって、読み手の前に差し出されているか、チェックしてみて下さい。

 人は見かけに――よります! いや、もっと積極的に「人を見かけによらせる」くらいの心づもりで。(P204)

 

 どうすればキャラクターを作れるか――

 主人公の履歴書を作る。

 そればかりでなく、自分が主人公になったつもりで、自己紹介をしてみる。そうすれば身近になります。今度は自分がキャラクターくんへ「質問」をしてみます。よくアイドル雑誌にあるような、100の質問。これでキャラクターが勝手に立ち上がって動き始めるまであと一歩です。

 

 人間関係の相関図を作ります。

 それによって物語の中をキャラクターが自由に動き始めます。

 

 キャスティングする。

 役者でも近所のおじさんでもいい、身近な人、スター、思いのままキャスティングします。それで自分は脚本家をかねた監督となって、彼らに演技指導すれば良いのです。簡単でしょ。――P216

 

 

第七日 実践としての短編小説

 この章は受講生の小説『リアル』を読んだ感想を紹介し、どうすればもっとよくなるか、を考えています。

『リアル』はひとりの女性の告白のような文章です。

 

 

 読み手としての自分と、作品の内容との距離――どう読めばいいのか、それが読者がわからないとちゃんとした読み物にならない。

 小説が「絵」として描かれていても、それを完成させるには「額縁」という枠が必要です。

 

 読み手が作品との間に「距離」を作れてこそ初めて、それまで文字の連なりだった文章は、「小説」になるのです。(P253)

 

 

 P255で、著者は「枠」を『アラビアンナイト』を例にして解説しています。『デカメロン』も日本の『百物語』もそうです。

〈さあ、これから不思議な物語が始まりますよ〉と告げることで、読み手が作品に向かう心の準備を整え、「立ち位置」を定める――P258

 

 枠は落語のまくらと同じです。

 音楽のイントロとも。

 まず読み手の興味を引きつける。読む姿勢を作らせる。

                 ――P265

 

 作品を完成に導くためのスタイルを作ること。

 

 

 

           *            *

 

 各章には受講生の作品や、作家の文章が掲載されています。それを読みながら「短編小説の書き方が学べるようになっています。そういう意味で、実践的でいい。

 次回はこのシリーズの3「長編小説のかたち」についてです。

 

 

  …………      …………      …………      …………

 

     読んでいただいてありがとうございました。 

     穏やかで、誰もが幸せでありますように。