日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

69歳のいまも……人生、後悔することばかりです。世の中がなぜこうなのかもわかっていない。世間には本音と建前があるのは知っているけれど……ほんとうのことを知りたい。WEBは巨大な辞書です。玉石混交ですが、検索します。訪問していただいて、感謝しています。ありがとう。

『シナリオ作法四十八章』まとめ1

 おはようございます。

 昨夜は雨が降っていたので、今朝は暖かい朝になっています。暖かいとほっとします。

 昔、北海道をさ迷っていた時、札幌で-10度だった、野宿したのですが凍え死ぬかと思った……

 家があるのは幸せです。

 ガス、電気、水道のライフラインが使えるのは、誰かがメンテナンスしてくれているため。人のためになる仕事。ごみの収集だってそうだ。

 

 

 

 

 ………………     ………………     ………………     ………………

 

  ずいぶん古い本ですがヒントがたくさん詰まっています。48章もあるので3回に分けてまとめます。

 古い映画が好きなのですが、テーマがわかりやすいから。

 シナリオとか小説の書き方を勉強したいのは、ドラマがどのようにできているか、知りたいからです。

 

シナリオ作法四十八章 (映人社シナリオ創作研究図書シリーズ)

シナリオ作法四十八章 (映人社シナリオ創作研究図書シリーズ)

 

目次

まえがき

その1 映画とTVドラマとはどう違うか

その2 映像と文学とはどう違うか

その3 映像と演劇とはどう違うか

その4 「絵になる」とはどういうことか

その5 モチーフをとらえよ

その6 素材をよくしらべよ

その7 テーマをはっきりさせよ

その8 ヒット性のある企画とは何か

その9 登場人物をきちんと設定せよ

その10 人物にはっきりした性格を与えよ

その11 ストーリイを面白くつくれ

その12 シナリオの形式いろいろ

その13 大バコで起承転結を構成せよ

その14 何を省略し、何を生かすか

その15 小バコはなるべく詳しくつくれ

その16 シナリオの原稿はどう書くか

その17 ドラマはどう書くか

その18 ト書はどう書くか

その19 セリフはどう書くか

その20 ファースト・シーンいろいろ

その21 導入部で観客をひきつけよ

その22 人物紹介あの手この手

その23 状況説明あの手この手

その24 時間処理あの手この手

その25 シャレードの使い方あの手この手

その26 小道具の使い方あの手この手

その27 ナレーションの使い方あの手この手

その28 ウリ、伏線はどう張るか

その29 狂言回しはどう使うか

その30 アト説という手

その31 回想の使い方について

その32 モンタージュについて

その33 シナリオの話術とは何か

その34 心理描写について

その35 人物を活写せよ

その36 リアリティを尊重せよ!

その37 Struggle こそドラマである

その38 サスペンスをUPせよ!

その39 すべてはクライマックスのために

その40 クライマックスのあとの情緒的感動

その41 文学を脚色するポイント

その42 ホームドラマのツボは何か?

その43 推理劇のツボは何か?

その44 喜劇のツボは何か?

その45 やってはならないシナリオ作法上のミス

その46 説明の多いシナリオは不可

その47 芝居が書けていないシナリオは不可

その48 山場が盛り上がらないシナリオは不可

むすび

 

            *            *

 

  それぞれの項目のタイトルがシナリオを作る場合の注意の箇条書きになっています。留意しておきたいことを抜き出してみます。

 

1 映画とTVドラマとはどう違うか

……テレビを見ているとき、我々はテレビが自分に語りかけてくるように思うことがある。ニュースキャスターは、見ている何百万人という視聴者に向かって喋っているのだが、見ている側の人間は、一対一で自分に語ってくれているように思う。そうしたテレビの特色を考えると……(P11) 

  •  映画は大勢の人に向かって表現する。

 

2 映像と文学とはどう違うか

  •  小説では読む人それぞれが頭の中で作るイメ―ジは千差万別。だが、映画は映像によるので、ひとつのイメージしか与えないように作られる。

 

3 映像と演劇とはどう違うか

  • 演劇には舞台という制約があるが、映画の映像にはそれがない、時間も自由である。また、カメラの視点というものがある。
  • 演劇はその場で演じるという制約があることが特色といえる。

 

4 「絵になる」とはどういうことか

「絵になる」ということは――

  • 動きがある。
  • 美しい。詩がある。
  • 観客が見たい願望するものがある。
  • 緊迫感がある。

 

5 モチーフをとらえよ

  • こういうことを絵(映像)にしたらどうか、というひらめき。それがモチーフ。
  • 自分の作品「きけわだつみの声」では、二等兵となったフランス文学の先生と軍隊で再会する話。軍隊は世間の価値観が転倒した世界である。それを描きたかった。

 

6 素材をよくしらべよ

 実際の現場を体験することが調査の醍醐味。観察。

 シナリオ・ハンティングも重要。

 

7 テーマをはっきりさせよ

 テーマとはそのシナリオで何を表現しようとするか、その狙い。作者が主張したいこと。具体的であるほうがいい。

「テーマとは、その作品がどういう話であるか? という問いに対して、ひと口で、且つ具体的な言葉で答えられるものである」(P44)

 

 この映像作品はこれこれしかじかの話である、と一口で言える場合の「これこれしかじか」がテーマである。(P449

 

 テーマが作者の狙いであり、主張じある以上、そこに作者の思想が出てくることは当然だが、その場合の思想とは、体系的な何々イズムというようなものではなく、映像の中で扱われている具体的な問題に対する答えとして表される。(P45)

 

  ドラマを通しての作者の思想は、作品のテーマにではなく、テーマを語る作者の目の高さに現れるからである。(P46)

 

8 ヒット性のある企画とは何か

……いやしくもプロを志す者ならば、そこで当然、この映像作品が企画としてヒット性を持っているか否かを検討するべきであろう。その上で、ヒット性があると確信すればよいし、もし一寸でも不安を感じたらどうすればヒット性を持った作品になるか、を工夫すべきである。

 もちろん作品の芸術性とヒット性は必ずしも両立しない。(P47)

 

  •  先ず面白いもの(おもしろさは人それぞれ違うけれど……誰もが「おもしろい」と思えることはあるはずです)
  • 今までに誰も手をつけていないもの
  • 問題性を含んでいるもの
  • 観客が見たいもの
  • 緊迫感があるもの

 

(著者は「どこまでも具体的であれ」という。共感します。観念的であったり抽象的なものを高尚とし、一段上に見る考えの人もいるのですが、それでは結局、何も伝えられないと思うのです)

 

(真実であるものはシンプルです)

 

9 登場人物をきちんと設定せよ

 人物主体でドラマを作って行く方法がある。

 どんな物語を書きたいかで、人物を想像する方法もある。

 

……ストーリイをつくる際にとかく事件を先行して考えがちになるが、これは失敗のもとになるから気をつけて欲しい。事件を先行させた場合、第一の事件、第二の事件、第三の事件と、事件だけの脈略ができ上がる。人物をそれに絡めようとすると、必然的に人物に対する掣肘が生じる。第一の事件では理性的であるべき人物が、第二の事件では感情的であるべきことになったり、又第二の事件で受動であるべき人物が、第三の事件では能動的であるべきことになったりする。こうした矛盾が生じた場合に、事件を改変することができようか?(P55)

 

  • 人物設定をきちんとした上で、事件を考える。
  • 身上書を書いてみることで人物像が明確になる。

 

10 人物にはっきりした性格を与えよ

 その人物の性格が、観客になるべくわかりやすいように描く。

 

 P57にはアップフェルバッハ性格構成が紹介されています。

  1. 性――男性的性格と女性的性格。
  2. 精神態様――能動性(意志的、勇敢、精力的、進取の気質)の精神的サディストと受動性の精神的マゾヒスト(温良、柔和、瞑想的、不安)。
  3. 道徳性――心に道徳律があるかどうか。徳を持った者から反、非道徳のアウトローまで。
  4. 叡智性――聡明な頭脳を持っているかどうか。

(それぞれのシナリオ作家には独自の他人の性格を捉えるやり方があります。 いずれにしてもぼくたちは社会で生きているので、性格の違う他人と関わらざるを得ません、それがドラマになる)

 

 性格の違いがドラマを生み出す。

 

11 ストーリイを面白くつくれ

 ストーリーを作るのは、人物と、背景と、事件です。

  • 人物――誰が、
  • 背景――いつ、どこで、
  • 事件――何をした。なぜ。

 5W1Hのそれぞれをおもしろくできれば、ストーリーもおもしろくなる。

 

  • 人物間の対立を激化せしめよ!
  • 背景となる状況にカセをかけよ!
  • 事件は意表をつけ。

 ――事件は人間の意志、欲望、行動によって起こる。大は戦争から子供のいたずらまで、すべての事件についてそういえる。事件と人物のあいだには必然性がなければならない。事件は観客の意表をついて起こらなければおもしろくない。

 

12 シナリオの形式いろいろ

  ストーリィが出来上がると、次はハコ書きの作業(構成)にかかるわけだが、先ず初めにこのストーリィにはどういう形式のシナリオが最もふさわしいか、を考えてみる必要がある。(P69)

 

 シナリオにはいろいろな形式があり、ストーリィによっては、それに最もふさわしい形式を選ばないと、とんでもない失敗をする。(P69)

 

a   より縄式 

 初めに一つの物語(仮に白い縄とする)があるとして、その進行を一時中断し、そこへ別の物語(赤い縄)を入れて絡める。そして二本をよって行くと、紅白の縄になる。

 次に第三の物語(青い縄)を絡める。三色が入り乱れて絡み合う。更にまた黄色の縄を絡めたりもする。そんな具合に、さまざまな色の縄をよって一本の縄にして行くわけだが、そこには一定の秩序が保たれていなければならない。その秩序とは本流にある物語が主系(この場合は紅白)、支流にある物語が傍系(この場合は青黄)であり、傍系によって主系があいまいにぼやけたり、傍系が主系以上にふくらんだりしてはならない、ということである。(P70)

 b 数珠玉式

 幾つかの玉をつなげて数珠をつくるように、幾つかの物語が次々につながって、最終的には一本の物語=数珠になっている、という形式。

 

 その他の特殊な形式

c オムニバス

 いくつかの独立した別個の物語が合乗りする形式。

d 道中もの

 A地点からB地点に行くまでの間の様々な物語を、A→Bという移動形式が必須になっているもの。

e グランドホテル形式

 グランドホテルという大きなホテルに宿泊している客たちが、同じホテルの中という限られた場でからみ合い、それによってさまざまな物語を生み出してゆく形式。同名の映画からとられた。

f 舞踏会の手帖形式

 これも同名の映画からとられた形式。昔の舞踏会でダンスを申し込んだ男たちを、手帖をもとに訪ね歩く。

g マズルカ形式

 これも映画から。初めに法廷の場面があり……それから画面は回想に入り、彼女が罪を犯すにいたった物語が描かれる。最後に再び法廷場面にもどり、どんでん返しとなる。

 

 13 大バコで起承転結を構成せよ

  クライマックスでテーマが強調されるようにストーリィを組み立てる。

 

 大バコでは構成を考える。

  • いくつかのシークエンスに分ける作業をする。

 P76には具体的な構成の仕方が提示されています。

 

 たとえばシークエンスが8~くらいだとすると……

1は起

2~6は承

7はクライマックス(転)

8は結

 

テレビドラマは長さ(尺)が決まっているので、それに合わせて構成する。

P78~80では、起承転結という構成法の解説がなされています。

 

14 何を省略し、何を生かすか

 シナリオとは、省略である。

 P82~86は具体的なシーンの作り方を、表と書かれたシナリオで解説しています。

 表のドラマの進行の裏には、画面に登場していない人物の生活がある。

 

15 小バコはなるべく詳しくつくれ

 P87~95は、小バコ作りの実際の解説。具体的にどのようにしてゆくか。

  1. まず、上の段に予定している大まかなシーンを書く。
  2. 次にそれを見て、検討し、思いついたことを書き加えてゆく。
  3. それで構成が変更され、シーンが加えられることもある。

 

16 シナリオの原稿はどう書くか

 この章は原稿の書き方の指導です。シナリオは小説などとは異質のものです。具体的な映像で表現されるような書き方をしなければなりません。著者がやっている方法が書かれてあります。

 

 

 

 

            *            *

 

 17からの続きは次回に。

 

 

  …………      …………      …………      …………

 

     読んでいただいてありがとうございました。 

     穏やかで、誰もが幸せでありますように。