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社会の底辺で生きてきて69歳になりました。〈自分なりの仏教〉を心の支えにしてきました。底辺の視点での日記を書きます。訪問していただいて感謝しています。

『シナリオの基礎技術』

 おはようございます。

 今朝は暖かい。天気も快晴になるようです。冬の小春日和はいい。

 昨夜は『越前竹人形』という古い映画を観ていました。若尾文子がきれいでした。廓の薄幸の女の役。中村玉緒もいい味を出していた。

 古い映画は物語の作り方のお手本です。

 

 

 

 

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 シナリオの書き方です。古い本ですが信頼されているようです。

 小説を書くのに役に立つところを抜き出してみます。

 

シナリオの基礎技術

シナリオの基礎技術

 

目次

Ⅰ はじめに

 1シナリオを書くには 2シナリオの表現と形式

Ⅱ 実習するための基礎技術

 1原稿用紙への書き方――表紙の書き方 人物表の書き方 本文の書き方

Ⅲ シナリオとはどんなものか

 1映画の特性――時間と空間の飛躍 視覚を武器に 枠をもつこと モンタージュの表現 ドキュメント性 ナレーション、タイトルの駆使

 2ドラマということ

 3リトマス法とは何か

 4シナリオはどんな姿をしているか――起 承 転 結

Ⅳ 構成と発想のための技術

 1発想について――テーマ モチーフ 素材

 2構成の実際――起 承 転 結 ノートのとり方

Ⅴ どうしても知っておかねばならない基礎技術1

 1起――人物についての魅力 場所についての魅力 疑問の魅力 行動の魅力 どこから始めるか

 2ファーストシーンの技術――張り手型 撫ぜ型

 3面白い展開部(承)――表と裏の問題 話の作り方の技術

 4クライマックス(転)――クライマックスの技術 よせ玉

 5余韻のある結(ラストシーン)

Ⅵ どうしても知っておかねばならない基礎技術2

 1描写ということ

 2映画の描写とは――ナレーション法 タイトル法 パントマイム法 セリフ法 モンタージュ法 意識描写法

 3ト書きについて――情景描写 動作の描写 シャレード 小道具の使い方

 4セリフについて――映像芸術のセリフ セリフの機能 セリフの条件 セリフの進化過程 セリフの使用上の注意

Ⅶ どうしても知っておかねばならない基礎技術3

 1人物描写――人物の種類 キャラクターの混同

 2人物描写の実際――人物のイメージの描き方 人物の紹介法 具体的な紹介法 人物による紹介 画面による紹介 紹介する場所 人物の出し入れ 人物の退場

 3場面描写――場所の分類 場所の描写 場所を選ぶ五つの基準 場所の距離のつけ方

 4心理描写――映像の枠の利用 モンタージュの利用 小道具の利用

Ⅷ どうしても知っておかねばならない基礎技術4

 1時間の処理をどうするか――タイトル法 小道具法 インサート法 記号法 しりとり法 カットバック法 撮影技術によるもの

 2モンタージュの実際――カメラに枠があること 相克や対照ができること モンタージュの種類

 3シャレードとは――人物に対するシャレード 場所に対するシャレード 状況に対するシャレード 人間関係に対するシャレード

Ⅸ シナリオ診断学からみた43の誤り

 1シナリオ診断とは――統計的にみた初心者の誤り セリフに関する誤り ト書きに関する誤り 時間処理についての誤り 人物描写に関する誤り 場面描写についての誤り 一般的描写の誤り マリオン女史による共通の誤り 結論

Ⅹ シナリオ診断学からみた面白くするための31の技術

 1面白いということ

 2省略によって面白くする四つの技術――省略ということ 表と裏の問題 飛躍 回想法とナレーション

 3葛藤によって面白くする四つの技術――人物の相克 場面の相克 相克の作り方

 4効果を高める七つの技術――効果を高めるということ 構成でパンチをきかす法 セリフを面白くする法 ト書きにパンチをきかす法

 5増幅的な表現によるパンチのつけ方――趣向 見せ場

 6人物の設定によるパンチのつけ方――人物の魅力 パンチのつけ方

 7実作の方法――師匠についての勉強法 独学 業界からの横すべり 他業からの横すべり 自己診断による勉強法

 

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 Ⅰ、Ⅱはシナリオ原稿の書き方です。これは脚本家になるには必要です。

 

はシナリオとはどんなものか。

 映画は映像で見せる。モンタージュによって時間と空間を飛躍させるそういう映像芸術です。音と映像でストーリーを作る、視覚や聴覚でしか表現できない。

 小説は言葉で描写し、読者の頭の中に映像を作りストーリーを進めていきます。言葉ですから内面も描ける。心理描写ができるところが映画や演劇と違う。

 

 リトマス法――一つの状態にリトマス的な、人物、セリフ、小道具、事件、事情、自然現象などを投げ込むことによって、反応(リアクション)を引き出して、その人物の感情や事情を描くこと。

 

 テーマを表すアイディアを引き出すには、ブレーンストーミングする。

 

 事件や体験を素材にして、どう描写したらいいか考えていく。

 

 天、地、人をはっきりさせる。どんな時代か。どんな場所か。どんな人物か。

 

 ストーリーは起承転結だが、テーマにたどり着くためには〈起〉をアンチテーゼから始める。「 友情は素晴らしい」というテーマをいいたいとすれば、「友情なんてくだらない」という状況の〈起〉から始める。

 

 メモをとる。

 シーンのアイディアを思いつくまま書き出す。それをまとめたり、削除したり、並べ替えたりする。どういうストーリーになるか、ここが踏ん張りどころ。

 

  各シーンの箱書きを作る。それを並べて順番を入れ替えたりして、起承転結に構成する。

 

〈起〉は大事。天、地、人をはっきりさせる。

 ファーストシーンがおもしろくなければ失敗だ。

  • 魅力ある人物
  • 魅力的な場所
  • 「何が起こるのだろう」という疑問の魅力
  • 行動の魅力

 

ファーストシーン〈起〉の技術

  • 張り手型――いきなりショッキングな場面から始まる。
  • 撫ぜ型――順序良く説明的に見せる。だが、事件や状況は始まっていること。

展開部〈承〉の技術

〈表〉と〈裏〉

 読者や観客に見せている部分は〈表〉。でも、〈裏〉にはそうなっている事情や、環境、人間関係がある。

  • リトマスを投入する。事件を起こす、事情を投入する。
  • 登場人物はそれぞれ秘密を持っている。
  • 伏線を貼っておく。

クライマックス〈転〉の技術

 テーマは説明するものでなく感じさせるもの。

  • よせ玉――登場人物がクライマックスに集合する。
  • 登場人物はどんな行動をとろうと、すべて同一のテーマのために動いていなければならない。

ラストシーン〈結〉の技術

 余韻のある締め方をする。

 

 この章では映画の描写の技術を述べてます……

 

 小道具を使って心理や感情を描写することをシャレードという。

 

セリフの機能

 1事実を知らせる  2人物の心理、感情を表す  3ストーリーを進展させる

 

  • セリフは物語の進展方向に発せられる。
  • 生活感のあるセリフでないとダメ。
  • 魅力的なセリフ。聞いていて飽きないセリフ。飛躍、強調、機智……
  • 簡単明瞭であれ。

 

 P97に〈セリフの進化過程〉の表が載っています。

  独白 → 聞いたか坊主セリフ → 英会話セリフ → 説明セリフ → 感情あるセリフ

  → 情緒あるセリフ

      (それぞれの説明はP97~104に)

 

セリフの使用上の注意

  • 一つのセリフには一つの目的しか入れてはならない。
  • セリフ尻が重要。
  • ドラマの進行に的確なセリフでなくてはならない。
  • ドラマでは相手に喋っているように見えるが、ほんとうは観客に向かって喋っている。観客に知ってほしいことを喋っている。

 

人物の種類

 主役――円形人物(完全なキャラクターの個性を持った人物)

 脇役――半円形人物(ある半面だけキャラクターを持っている人物)

 チョイ役――扁平型人物(ある状況の時だけキャラクターを持つ)

 

人物は具体的に考えるとイメージしやすい。

表の性格と反対のものを出すと、人物像がふくらむ。

 

登場人物の出し入れによって人間関係がわかる。

 

場所

小道具

 

 映画技法としての時間の処理と、モンタージュシャレードを解説しています。

 

 この章での「誤りの指摘」は役に立つ。ドラマを作るときに注意することです。

 

セリフの誤り(小説を書く時にも役に立つと思いました)

 過剰セリフ……シーンに頼らず、セリフで表現してしまう。

 説明セリフ……心理を喋って説明している。

 英会話セリフ……質問 → 答え、のセリフ。

 性格のないセリフ……挨拶などは → 感情で答えることで状況を描く。

 過少セリフ……当然あるべきところにセリフがない。

 抽象セリフ……「うれしい」「悲しい」など、言葉で言ってしまう。

 文章体セリフ……喋り言葉でなく、文章的になっている。

 告白セリフ……自分のことを自分で喋る。

 分裂セリフ……セリフにテーマ(目的)が二つ入っている。

 独白セリフ……モノローグは退屈。

 長セリフ……映画はリアクションで見せるものなので長セリフはダメ。

 

人物描写に関する誤り(P205~215)

  • 人物紹介の不足
  • 性格の分裂
  • 類型的人物
  • 独白、傍白による描写
  • 無性格人物
  • 無感情人物
  • 人物関係不明なもの
  • 人物の重点のとり方を誤ったもの

描写についての誤り(P220~240)

  • ひとりよがり
  • 行ってこい(物語の筋でなく傍系の話ばかりに偏る)
  • あと説
  • 段取り芝居
  • 待ってました
  • 団子の串ざし
  • きいたか坊主
  • 乱用(記号、回想、ナレーション、アクシデント、カメラの指定)
  • スタイルの不統一
  • 対立の誤り――(テーマの、人物の)

 

「シナリオ診断学からみた面白くするための31の技術」は、映画の技法を使っておもしろくする方法です。映画は映像芸術ですから……文字を追いながらイメージを浮かべる小説とはちょっと違いがありますが、参考になります。

 

            *            *

 

 シナリオの作り方を読みました。シナリオはドラマを直截に取り出した骨組みです。シナリオを読むことでドラマ作りに役に立つはずです。

 次回もシナリオについて勉強します。

 

 

 

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     読んでいただいてありがとうございました。 

     誰もが穏やかで、幸せでありますように。