日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になりました。後悔ばかりの人生でしたが、それもしかたがないことです。〈初期仏教〉を信じているので、なんとか暮らしています。訪問していただいて感謝しています。ありがとう。<m(__)m>

『文章読本 文豪に学ぶテクニック講座』

 おはようございます。

 今日は「体育の日」ですね。最近では春に運動会をやる学校が多くなっているようです。どうでしょうか。時代は変わる。

 ここ生野区では祭の山車が通って行きます。賑やかな鉦と太鼓の音が聞こえてきます。近所の神社の秋祭りです。

 

  

 ………………     ………………     ………………     …………… 

 

文章読本―文豪に学ぶテクニック講座

文章読本―文豪に学ぶテクニック講座

 

 目次

はじめに

Ⅰ 記述と描写

 森鴎外山椒大夫』行動を記述する  夏目漱石『それから』心象を描写する

 佐藤春夫『田園の憂鬱』比喩を使う  梶井基次郎『冬の蠅』写生する

 泉鏡花『風流線』状況を説明する

Ⅱ 語りの効果

 井伏鱒二『本日休診』日本語の特性を語りに活用する

 野坂昭如エロ事師たち』方言で語る 橋本治桃尻娘』若者の口調を使う

 江戸川乱歩人間椅子』相手に語りかける

 久生十蘭『姦』ダイアローグを変形する

Ⅲ さまざまな意匠

 谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』日記に仕立てる

 大岡昇平『野火』会話を構成する  内田百聞『東京日記』擬態語を使う

 北杜夫『どくとるマンボウ航海記』視点を設定する

Ⅳ 叙述の方法

 永井荷風『腕くらべ』語らずにおく  色川武大『怪しい来客簿』否定する

 安部公房『燃えつきた地図』推論する  芥川龍之介戯作三昧』列挙する

Ⅴ 小説の仕掛け

 島尾敏夫『夢の中での日常』メタ小説を書く

 大江健三郎『奇妙な仕事』政治を寓話化する

 夢野久作『瓶詰地獄』書簡体を用いる

 志賀直哉小僧の神様』小説のからくりを明かす

Ⅵ 文章読本の変遷

Ⅶ 小説の方法について

 文章読本・実践編/村上龍ロング・インタビュー

あとがき

 

 

           *            *

 

 「はじめに」に――

「小説を〈文學〉という神話から解き放って、言葉のテクニックの集積として考えてみたいということです」

 と書かれています。

 

Ⅰは、小説の記述、描写、説明について解説しています。

 

Ⅱは、描写とは違う〈語り〉について。

  一人称のようにみせた聞き書き(自由間接話法)――『本日休診』

  大阪弁で語る――『エロ事師たち

  若者言葉で語る――『桃尻娘

  対話者なき対話。〈奥様〉に宛てて語る――『人間椅子

          ダイアローグで語る――『姦』

 

Ⅲは、Ⅱの〈語り方〉以外の文体(スタイル)の様々。

  瘋癲老人の視点での日記という形式――『瘋癲老人日記』

  会話でストーリーが描かれる――『野火』

  擬態語で内面を表現している――『東京日記』

  違う視点から見つめるスタイル――『どくとるマンボウ航海記』

 

 Ⅳは、描写や語りに隠された作者の論理性について解説しています。

  永井荷風『腕くらべ』――語られないところにエロティシズムが発生している。

  色川武大『怪しい来客簿』――叙述にあるのは〈存在の不安〉。

  安部公房『燃えつきた地図』――ミステリー仕立て。

  芥川龍之介戯作三昧』――列挙する方法で描写している。

 

Ⅴは、その小説が〈仕掛けているもの〉の解明です。

  『夢の中での日常』――メタ小説になっている。

  『奇妙な仕事』――ダブル・ミーニングな状況を描く。

  『瓶詰地獄』――書簡体をとることによって複雑な状況を作り上げる。

  『小僧の神様』――〈真実〉はわからないままにしている。

 

Ⅵは、これまでの有名な「文章読本」を取り上げて、その解説しています。

   それぞれに時代に応じた特徴がある。

 

Ⅶは、『トパーズ』を書いた村上龍との対談。描写や表現のことを聞いています。

 

 

            *            *

 

 簡単にまとめるとこういうことだと思います。

 本が古いので例に取り上げられた小説も過去のものですが、描写や表現法の勉強になります。小説の構造自体はいつの世の中でも変わらないといっていい。

 

 ただ、描写にこだわり考え続けていたら、書くことそのものができなくなるようです。高いハードルをこしらえてしまう。小説を〈あまりに難しいもの、高尚なもの〉と捉えてしまって……自縄自縛に陥る、そんな気がします。もっと気軽に書いたほうがいいのでは……と思います。〈文学〉というようにとらえると難しくなる。本を読んだ限りでは、「評論家は難しいことを言うのが仕事なんだろうな」と思いました。(貶めているのではないです。十分、尊敬しますが、ぼくには難しすぎるかなと……)

 

 次回は作家の伊藤桂一さんが書いた〈小説の書き方〉を読みます。

 

   

 

 

 

  …………      …………      …………      …………

 

     読んでいただいてありがとうございました。 

     誰もが穏やかで、幸せでありますように。