日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

底辺で生きてきて68歳になってしまいました。後悔することが多かった人生ですが、しかたがないです。自分なりの仏教を信じているのでなんとかやっています。訪問していただいて感謝しています。m(__)m

『苦しまない練習』 / 「木」

 おはようございます。

 窓を開けても涼しくない。気温が高い……暑くなりそうな朝です。大阪の下町に住んでいると公園の近くじゃないと木の陰がない。田舎がいい。

 窓を開けると草の匂いがして、風が入ってくる暮らしがいい。山が青くて、鳥の声が聞こえる。そんなのに憧れる。 

 

  

            *            *

 

 

 タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。

 ブッダは「生病老死」すべて生きることは苦しみだといっています。そういう哲学的な解釈でなくても、じっさいに人は苦しむことが多い。それに直面したときに具体的にどうすればいいのか、知りたい。

ブッダにならう 苦しまない練習

ブッダにならう 苦しまない練習

 

目次

1章 人づきあいを整え直す

    非難に備える 大人になる 家族との距離をはかる 親孝行をする

    パートナーを安らがせる 真の友を見わける 良き人と歩む 別れに耐える

    悪魔から身を守る

 2章 不機嫌な心を静める

    自己を整える 自分に勝つ 嘘をつかない 業を良くする 孤独を味わう

    精進する 不自由さを受け入れる この瞬間を生きる

3章 本当の自分を知る

    美化しない 身体を見つめる 外見のこだわりを捨てる 呼吸を静める

    脳の幻覚を見破る 意見を離れる プライドを捨てる 死の準備をする

 

             *            *

 

「はじめに」にこう書かれています。

私たちの深層心理はある意味、「苦しみたい」という衝動で動いているという側面があります。

「苦しむ」ことによって分泌される不快な脳内麻薬がビリビリと刺激するとき、私たち個人は「イヤだ」と感じますけれども、心の仕組みにしてみると「多量の刺激を得ることができて好ましい」とばかりに歓迎していることだったりするのです。(P3)

 これ、わかります。怒るときもそうです。なにかに腹を立てているときは夢中で我を忘れるほど興奮してしまう。それが快感だったりする。

 それだから人は他人を非難するのでしょう。他人をやっつけることのサディスティクな喜び。

〈苦しみたい〉というのも、それの裏返しで、マゾヒスティックな快感なのでしょう。ひとつは脳内麻薬が分泌されることもあるし、苦しんでいる自分は受け身だから、状況の責任を免れるということがあるのでしょう。

 

ブッダにならって、心のトレーニングをする方法を書いた」と著者はいっています。

  この本では、「仏教の開祖」とやらに祭り上げられ神格化されたブッダを取り上げるわけでもなければ、読者の方々を「仏教」という限定された枠の中に囲い込もうと思っているわけでもありません。ブッダ自身は、彼自身が崇拝されることにきわめて否定的で、何度も「私に依存せず、自分自身の心と身体を依りどころにするように」と言っていたのですから。(P10)

 賛成です。ブッダのいうように静かに自分を見つめられたらいい。

 

            *            *

 

 

 初期仏教のお経の短い詩句を、現代使う日常的な平明な言葉に置き換えて、それに解説をつけるという構成でできています。

 使われた詩句はこれらのお経からです。 

スッタニパータ ダンマパダ 増支部経典  長部経典『六方礼経』  相応部経典『初転法輪経』 相応部経典『無我相経』 中部経典『賢善一喜経』 長部経典『大念処経』 中部経典『マーガンディヤ経』

 

  たとえばこういうふうです。ダンマパダ62。

「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かな者は悩む。しかしすでに自己が自分のものではない。ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか。

 それをこう言い直しています。

「私の子どもは自分のもの。この財産は、我が輩のもの、誰にもあげないぞ」君がそんな浅ましい思考をするならば、所有欲のきため緊張し、疲れてしまう。

 自分の心ですら、君の思い通りに動かずデタラメに移り変わっていくのだから、君のものとは言えないだろう。ましてや君の子どもや財産を君の思い通りに支配することなど、できるはずなどありはしない。

 すごくわかりやすくなっていますね。詩句のようにシャープなキレはありませんが。

 この平明に言い直された言葉に、解説をつけています。

 

 所有欲とは何か、ということ。

 家族のありかた。

 他者とどういう関係がいいのか。

 

 お経の言葉は警句になっていますが、それを自分の身に引きつけて、具体的な事例をあげて解決方法を提示しています。そういう解説の仕方。

 お経の言葉を自分なりの解釈で味わうというか……

 

「経典について」というタイトルで最後のページに書かれています。

 これらの経典にある古い文章を、現代の読者に心にすっと入ってきやすいようにと、工夫をして著者なりに翻訳いたしましたのが、本書に掲載したブッダの言葉になります。著者が言葉を大胆に省略したり、元にはない言葉を補ったり、置き換えたりと、自由な意訳をおこなう形で、現代の息吹をふきこんだものとなっております。

 

             *            *

 

 

 お経というのは古い時代に書かれたものですから、一見とっつきにくいものです。でも想像力を使って現代に置き換えてみると、昔も今も変わらない心の問題を取り上げていることに気づきます。

 

 普段の自分の生活に引きつけて考えてみる、という方法は新鮮な視点でした。

 

  

 

  …………      …………      …………      …………

 

   「木」

 

風が

吹くと

木の

枝から

いっせいに

水が

滴る

まるで

滝のようだが

すぐ

終わる

それは

自然の魔法

音もない

風景の

不思議

木は

水を

含んでいる

茂った

葉の

どこかで

鳥が

さえずっている

 

 

 

 

  …………      …………      …………      …………

 

     読んでいただいて、ありがとうございました。 

     誰もが穏やかで、幸せでありますように。