日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になってしまいました。ここでネガティブなことも肯定できる視点を持ちたい。いまはブログがあるので寂しくありません。訪問してくださる人に感謝しています。ありがとう。

『銃・病原菌・鉄』下巻の3部まとめ

 おはようございます。 

 最近、大阪のお昼は真夏日です。昨日も25度を超えました。片付けていた扇風機を出しました。

 夜、シュラフをかぶって寝ていると、暑い。朝方はさすがに冷えるので、ちょっと困った感じです。

 

 焼酎を飲んでいて、溺れて……本を読むのが遅くなってしまいました。

 正しい生活をしなければ、と自分に言い聞かせています。反省しています。

 

 

 

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目次 

第3部 銃・病原菌・鉄の謎
 12章 文字をつくった人と借りた人
 13章 発明は必要の母である
 14章 平等な社会から集権的な社会へ

 

 

 簡単なまとめ

3部は

〈侵略・征服の基本になったこと〉が書かれています。

      文字の発生

      技術の伝播

      国家の成立

 

 

 

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 当時、文化が進み、優位に立った国が、いかにして野蛮とみなされた国を侵略したか、その理由を明らかにします。

 ひとつは前のまとめにもあったように病原菌を持ち込んだことです。結果的に免疫を持たない原住民は死亡しました。

 文字を持っていたから情報を蓄積、利用できました。

 船を作る技術や鉄砲の軍事使用――これらは技術の問題です。

 それと強力な集権的な国家を持っていたこと。

 

 それで、新世界は旧世界にかなわなかった。

 

 

 

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12章 文字をつくった人と借りた人」まとめ

  1. 文字の機能から考えていきます。文字は〈税を収めた〉記録を残すために作り出されました。
  2. それが、〈知識を伝える〉ものとなります。
  3. 最初にメソポタミアで作り出されました。それが伝わった地域と伝わらなかった地域がある、どうしてなんだろうか。
  4. 文字には表意を表すものと音節を表すものがある。エジプトの象形文字マヤの絵文字シュメールの楔形などが表意文字
  5. ギリシャミケーネ文明などは音節表記法。
  6. 文字の伝播の仕方には「実体の模倣」と「アイデアの模倣」がある。
  7. 地域ごとの言語の発声体系は独特なので、実体の模倣によってアルファベットを使いやすく借用する。それはアラビア文字になりエチオピアのアルファベットにつながった。そしてインド語、東南アジアの諸言語のアルファベットになった。
  8. イデアの模倣によってできた例は、1820年頃にチェロキー・インディアンのセコイヤという人がつくった音節文字。その図がP33に載せられています。
  9. 古代の文字システムもアイデアの模倣によって考案されている。ハングル文字。4世紀頃からアイルランドケルト地方で使われたオガム文字もそう。
  10. イースター島ポリネシア人は独特の文字を持っていた。
  11. 中国では紀元前1300年頃に文字が作られたことがわかっている。
  12. 文字が作られ、使われたのだが、使う階級は限られていた。宗教上の文書、政府機関の記録、帳簿などに使われた。僧侶や書記などに利用された。
  13. 文字が誕生するには食料生産がうまくいっている社会が必要だった。それは文字の誕生や借用の必要条件である。

 文字を持つようになった社会のほとんどは、それを自分たちで独自に発明したわけではなかった。隣人から借用するなり、隣人の使っているのをヒントにして、文字を持つようになったのだった。食料を生産するようになった時期は、シュメールや、メキシコや、中国といったところよりも、文字を持たなかった社会のほうが遅い。しかし、そううした社会も、充分な時間があれば、やがては自分たちの文字を誕生させていたかもしれない。また地理的にシュメールやメキシコや中国のもっと近くに位置していたならば、インドやマヤのように「実体の模倣」や「アイデアの模倣」に与て文字を持つようになったかもしれない。(P44)

 

  文字が作られる理由は、食料生産力が向上し余剰生産物ができる社会になったことです。それがわかると人類が作った〈文化〉というものが、人の基本的なものに左右されているか理解できます。ちゃんと食べられるところでないと〈文化〉といわれるものは育たない。安心できる社会があって、知識や技術や文化的なものが育てられる。文化的なものを育てられる社会が文化的なものを作るのです。

 

  

 

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13章 発明は必要の母である〉の章は〈技術〉について考察しています。

  1. 1908年にクレタ島の古代ミノアの宮殿跡で発見されたファイストスの円盤。これは年度に書かれた紀元前1700年の世界最古の凸版印刷物であった。この技術はなぜ地中海の各地に広まらなかったのか? メソポタミアやメキシコなどの文字の発祥地で同じようなものが発明されなかったのか? 
  2. 社会が違うと技術は伝播しない。
  3. 現代社会では「必要は発明の母」とされているし、そのように生まれてきたと思われている。ところが、発明された時は、用途がはっきりしてないものが多い。
  4. 発明がひとりの天才によってなされたように思われていることが多いが、その前に多くの先駆者の試行錯誤があった。
  5. 先史時代、古代人は偶然に自然から発明を得た。そうして知識を蓄えた。
  6. 社会がまったく相手にしなかった技術もある。1は既存のものよりも使えない場合。2は社会的なステータスがない場合。3は既存のものとの互換性がない場合。4つ目は、受け入れるメリットがない場合である。
  7. 社会によって、その技術が受け入れられるかは、違ってくる。

……現在、科学技術で世界をリードすると考えられている西ヨーロッパや北米の社会は、中世の後期になるまで、世界の「文明化された」地域のどこよりも技術的に遅れていたのである。

 つまり、技術に対する革新性や保守性を、その社会がどの大陸にあるかで決めることは正しくない。革新的な社会や保守的な社会は、どの大陸にも、どの時代にも存在する。また、技術に対する社会的受容性は、同じ地域において、常に同じであるわけではない。(P68)

 

 技術や発明は伝播する。

 別の社会にはふたつの方法で伝播する。

一つは、その発明を実際に目撃したり教わったりした社会が、それを受容し、取り入れる方法である。もう一つは、その発明を持たない社会が、自分たちが不利な立場にたたされていることを認識し、その発明を取り入れる方法である。後者の例は、ニュージーランドマオリ族のあいだでマスケット銃がどのように普及したかを考えるとわかりやすい。(P71)

 

  伝播による新しい技術の取得は、受け取る側の社会がどこに位置するかという地理的要因によって異なる。(P72)

  1.  ユーラシア大陸の中央部に位置していた中世のイスラム社会は、インドや中国から発明を取り入れたし、古代ギリシァの学識を受け継いだ。
  2. だが孤立した社会では、その社会の考え方から技術が廃棄されたこともある。日本に渡った戦国時代の銃は、後に廃棄された。中国では外洋船が使われなくなった例がある。

 

 技術は自己触媒的に発達するものである。 

 人類の科学技術史は、こうした大陸こととの面積や、人口や、伝播のと容易さや、食料生産の開始タイミングのちがいが、技術自体の自己触媒作用によって時間の経過とともに増幅された結果である。そして、この自己触媒作用によって、スタート時点におけるユーラシア大陸の「一歩リード」が、1492年のとてつもないリードにつながっている――ユーラシアの人びとがこういうリードを手にできたのは、彼らが他の大陸の人びとよりも知的に恵まれていたからではなく、地理的に恵まれていたからである。(P83)

  

 

 

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14章 平等な社会から集権的な社会へ〉は、社会構造の変化と、国家について考えた章です。

 人類の歴史のなかで、最初に小規模血縁集団が形成されました。彼らは狩猟採集生活を送り定住しませんでした。

 次に部族社会です。

 そこまでの社会システムは依然として〈平等社会〉であり、情報も意思決定も社会全体で共有されていました。

 首長社会では集団は大きくなり、権力はリーダーに預けられます。階級ができ、専門の技術職ができます。

 

 首長社会であろうと国家であろうと、階級社会において、労働の産物が上流階級に渡ってしまうことを平民たちに我慢させる理由は何であろうか。この疑問を提起するのは、プラトンマルクスだけではない。(P101)

 本に書かれているこの疑問は、いつも心に思っていたことです。

 かといって、いまでは、昔のように、社会を転覆すれば良い社会になるとは限らないのです。

 社会体制の革命などとは違う価値観や違う生き方が必要な気がします。

 

 

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 そして首長社会から国家へ……と移り変わります。集権的な社会になります。ぼくらが知っている社会です。

 愛国心というものが成立するようになります。それまでは国というものがなかったので、愛国心というものはありませんでした。

 

 国家をどう考えるかという理論は、フランスのジャン=ジャック・ルソーの社会契約論に由来します。

 

 国家の基礎は、食料生産と労働力を持ち、階級があることです。権力は集中する。それによて大規模な集団が維持できるからです。

 

 P124にはまとめ的にこう書かれています。

 このように、食料生産と社会間の競合が大本の原因となって、詳細において少しずつ異なるものの、いずれも人口密度の高さと定住生活が関与する原因結果の連鎖がはじまる。そして、その過程を通じて、疫病をひき起こすような病原体が現れ、文字が発明され、さまざまな技術革新が起こり、集権化された政治組織が登場したことが要因となって、征服という行為が可能となった。(P125)

 

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 ヨーロッパが新大陸を征服できた理由をたどってきました。一番の理由は軍事的な優勢ですが、文明的な要素もあるでしょう。

 歴史は覆すことができませんが、いま世界にある格差は是正することが可能ではないでしょうか。そう信じています。

 

  続けて4部を読んでまとめます。

 

 

………………     ………………     ………………     ………………

 

  読んでいただいて、ありがとうございました。

  誰もが穏やかで、幸せでありますように。