日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になりました。後悔ばかりの人生でしたが、それもしかたがないことです。〈初期仏教〉を信じているので、なんとか暮らしています。訪問していただいて感謝しています。ありがとう。<m(__)m>

『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』のまとめと感想

 

 おはようございます。

 今朝は暖かいです。天気予報では、これからは最低気温も高くなり、そんなに寒いという感じでもなさそうです。早く春になってほしい。

 

 女子カーリングはラジオで聴いていました。よかった。

 メダルを取られた方たちを動画で見たのですが、感動しました。美しく、強い。

 

  

 

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  この本を読んだので感想を書きます。

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

 

 目次

1部 日本はいつできたのか

1章 日本の教科書は世界の非常識

2章 憲法の根拠は『日本書紀』にあり

3章 神武天皇の否定は初歩的な誤り

4章 戦争なく成立した奇跡の統一国家

5章 中国から守り抜いた独立と自尊

6章 国を知ること、国を愛すること

2部 子供に読ませたい建国の教科書

1 先土器時代以前

2 新石器時代と日本の縄文時代

3 戦乱の弥生時代

4 古代王朝の誕生と古墳時代の幕開け

5 独立国への苦難の道

6 律令国家の成立

 

  挑発的なタイトルですが……「売りたい」という出版社の意向もあるんだろうな、と思いました。「日本とはなにか」を知らせたいという著者の思いも感じました。

 

 1部では〈日本はいつできたか〉ということを、歴史学、考古学を基にして明らかにしています。

 2部は「建国の過程がちゃんと書かれた教科書はこうではないか」とイメージして書かれたそうです。

 

1部

1章 日本の教科書は世界の非常識

  • 日本は世界のなかで一番古い国なのに、国の成り立ちがちゃんと教えられていない。どのように建国されたか教えられていない。
  • 日本の歴史の教科書では飛鳥時代になるまでのことはあまり教えない。『魏志倭人伝』に書かれた邪馬台国から、古墳時代大和朝廷にどうつながるのか、わからないからか……最初に登場する天皇推古天皇だったりする。
  • 考古学の解説で建国の過程を説明しようとするから無理がある。

 

 考古学で歴史を語りはじめる手法は、建国の経緯を語らずに済む方法だったはずだ。それでいて、科学的根拠に基いて合理的に歴史を説明している印象を持たせるものであり、うっかりするとこの巧妙な仕組みに気付きにくい。(P28)

 

 

  現在の日本では、神話は非科学的なものとして、学ぶに値しないものであるかのように扱われている。しかし、それが近代国家の作法と思ったら大間違いである。近代合理主義の成れの果てとも思えるアメリカですら、ギリシア神話や聖書を舳としたキリスト教神話の教育を徹底している。アメリカでは聖書を知らないとジョークの意味も分からないという。神話をていねいに教えることは、近代国家でも常識とされている。(P39)

 

 

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 自分の国がどのように建国されたかは、世界の国々では当然のように教えられている。だが、日本では占領政策によって〈戦前の日本のすべて〉が否定されたので、歴史も教えられないようになった。それで人びとは自分の国がどのように作られたかも知らず、愛国心も持てなくなっている……それが、著者の言いたいことだと思います。

 

 じっさいに『日本書紀』や『古事記』を読まれる人は少ないと思います。

 2章「憲法の根拠は『日本書紀』にあり」で、著者は、神話の重要性を語ります。神話にはその国や民族の成り立ちが書かれています。つまり国や民族の根拠を示すものです。

 

古事記(現代語訳・口語訳の全文)

日本書紀(現代語訳・口語訳の全文)

         (リンクさせていただきました。サイトの方、ありがとうございます。m(__)m)

 

 

 

3章「神武天皇の否定は初歩的な誤り」

 では、人びとが考えた「〈真実〉としての神話」と捉え、論を展開しています。

 本書がこれまで述べてきたように、記紀が記す神話は「真実」が記されているのであって、必ずしもすべてが「事実」だったとは限らないのであり、もし事実でない記述があったとしても、それによって神話自体の真実性が失われることにはならないはずだ。(P78)

 う~ん、これは苦しいです。神武天皇は伝説上の人物であったろうことは定説のようになっていますから。ただ……神話を〈当時の真実を描いたもの〉とみる考え方は正しいと思います。

 たしかに著者の言う通り、科学的なだけで正誤をつけると、聖書とか仏典とかにはあり得ないことが書かれていますから、判断の基準になりません。

 処女懐胎にしても、復活にしても、信じることによって信仰の安心が得られるのです。「不合理ゆえに我信ず

 

神武天皇は実在したか??

 

 

4章 戦争なく成立した奇跡の統一国家

古事記』が語る、話し合いだけで国が譲られたという出雲の国譲り神話が史実だったことが分かってきた。(P94)

 発掘された前方後円墳の分布や出土品などを考察すると、古墳時代には大規模な争いはなかったようです。

 

 

 

5章 中国から守り抜いた独立と自尊

 歴代中国の王朝は冊封体制をとっていました。『後漢書』には「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印を授けた話が出ています。107年には倭国王が奴隷160人を献上したそうです。『宋書』には倭の五王がたびたび朝貢使を送ったことが書かれています。

 

 冊封体制を受け入れていれば中国に攻められなかったからですが、日本は雄略天皇の時に独立を試みます。

 607年、聖徳太子が随の煬帝に宛てた国書は、遣隋使の小野妹子が持っていきました。

【遣隋使とは】聖徳太子謎紀行

 

  大宝律令完成後の702年文武天皇は国号を日本に変えたことを知らせる遣唐使を派遣しました。 

 日本は中国の冊封体制から逃れる努力を続けたのです。そうして日本の独立を勝ち取ってゆきました。

 

6章 国を知ること、国を愛すること

 日本は中国に対して「朝貢すれども、冊封は受けず」という立場を貫いてきました。

 そのために元寇という災難も受けました。

 足利義満は明との貿易を独占するために、明の皇帝から冊封をうけたのですが、日本の国としての正式なものではないのです。

 明は秀吉の朝鮮出兵の講和で「日本国王」に封じようとしたのですが、秀吉は激怒します。

 清の時代にはアジアで冊封体制に入っていなかったのはムガール帝国と日本だけでした。

 

 

 

          *               * 

 

 

 2部のほうは、中学生に読ませたい「建国の歴史も記述された教科書」のスタイルなので、もしこの本を手にとることがあれば読んで下さい。神話と考古学の発掘でわかったことが記述されています。

 

 

 

 読んだ感想ですが……

 著者は保守的な考え方を主張されています。たしかに頷けるものがあるのですが……

 自分の考え方としては、「正しい」とか「正しくない」ではない、と思うのです。ぼくは〈思想〉が嫌いなので……とくに政治的な思想は嫌いです。

 

 古事記日本書紀は伝説などを集めたものですが、話としてもおもしろいので、興味を持たれた方がいたら読まれるといいと思います。遺跡発掘などわかった事なども加味して読むと楽しいかもしれません。

 

 建国の歴史を教えていない現在の学校教育には問題があるでしょう。戦後の教育は日教組が支配していたので左翼的な色合いが強いものでした。戦前と日本の伝統は否定されることが多かったのです。教えられることがなかったので、ぼくらは、戦前の歴史とは断絶しているのです。

 

 でも、いまは、過剰なサヨク思想は衰退してゆく時代になっているようです。若者たちがインターネットなどを通じて〈ほんとうのこと〉や〈事実〉を、先入観なく見るようになったからでしょう。過剰な反権力や反国家の思想は、正しいことではないと、みんなが気づき始めているようです。

 戦後、学校で愛国心を教えることはなかったのですが、いまの若者たちは自然に愛国心を持っているようです。スマートフォンはもう生活の一部です。それを利用すれば、知らないことも検索することが出来ますから。

 

 この国で暮らしていくのですから、国とは何かを考えることは自然なことです。先入観を持たず、選り好みせず、思い込むこともなく、他の人と仲良く生きていくことができればいいのではと思います。

 いまの若者をみていると、戦後の占領軍のアメリカが押し付けた教育を受けた団塊の世代を超えて、自由な意識で生きているように思います。とらわれがない。

 

 著者の考えは〈教育によって子どもたちに建国の歴史を教えたほうがいい〉ということだと思いますが、そういうふうに愛国心を教えなければならない必要もないのでは……

 教育制度の批判は批判として……みんなが自由に考えることができる環境があることが大事なのだと思います。

 ぼくたちは自然に皇室を敬愛しているし、日本という国が好きです。たしかに日本神話を知っていると、もっと日本のことがわかりますが、強いるものでもなく、自然に知るというのがいい。

 

 すみません、中途半端でまとまっていませんが……そんなことを思ったのです。

 

 

 

 

………………      ………………      ………………     

 

 

     読んでいただいて、ありがとうございました。

     誰もが穏やかで、幸せでありますように。