日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の下層で生きて来て68歳になりました。底辺の視点からいろんなことを考えます。……思ったこと、読んだ本の感想、検索してわかったこと、自分なりの仏教のことなどを書きます。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

自分にとっての『老子』『莊子』 / 「霧の中で」

 おはようございます。

 激しかったwindows up date も終わったようです。2日前から更新プログラムが押しかけて来ることはなくなりました。普段に戻りました。やはりこの方が落ち着きます。

 昨日の洗濯物が乾きません。曇りの空が続きます。部屋に干しています。

 すべて、あるがままに。

 

  

 

          *               * 

 

 

「なぜ〈老荘思想〉が好きなんだろう」と、考えていました。

 こういうことなのだ、と思います。

  • 逆説的なものに真実はあると考えている。
  • 反語的な表現が好き。
  • 枠組みから自由になりたい。それで、世間の常識を覆すような考え方が好き。
  • 自分が世間から落ちこぼれている、とつくづくわかったから。その代償で、老子的な言い方が好きになった。老子の言葉が慰めだった。

 

 45歳で失業した時、雇ってくれるところがなくなりました。もう普通では雇ってくれない。タオル屋や薬製造工場で、アルバイト的な仕事をしたあげく(結果的にそうなってしまった)、48歳で西成に行き、日雇い作業員になった……それぐらいしか道はなかったのです……その時の暗い気持や心情があって……世間から飛躍しているようにみえる老子や莊子の物語に惹かれたのだと思います。

 

 日雇い作業員は朝早くから仕事を探さなくちゃならない。過酷で嫌だけれど、仕事がない日は自由です。お金はたまらないけれど、気にしなければなんとか生きていける。一匹狼みたいなものなので、精神的には自由なのです。

 それに酒を飲んでいれば、一日は過ぎてゆくし……

 

 老子や莊子は聖人かもしれないけれど、世間からみれば〈落ちこぼれ〉です。だから親しみが持てるのです。

 

 世の中には、辛い思いや苦しい思いをしている人がいると思う。

 そんな人に、「老荘を読んだら気持が晴れるよ」といいたい。

老子』や『荘子』には、それぐらい気宇壮大というか、現実離れしたエピソードがいっぱい詰まっています。〈道〉とか〈無為〉を示すための話なんだけれど、単に突拍子もない話としても面白いのです。

 

 

荘子 - Wikipedia 

『莊子』は内・外・雑の三篇から成り立っています。内(7篇)外(15篇)雑(11篇)です。老子には後代の思想が入っていると推測されていて、莊子もいろんな思想が混じっているといわれています。でも、エピソードはおもしろい。それだけでいい。莊子像も自分なりに捉えたらいいと思う。

 

 こういうサイトがありました。わかりやすい。感謝します。

老子の言葉18選◇心豊かな人生を送るコツ - ライフデータ

荘子の言葉8選◇心穏やかに生きるコツ - ライフデータ

 

 

『莊子』のエピソードでは……

 最初の「大鵬」の話もいいし、穴を開けられて死んでしまう「混沌」の話も意味深いと思う。

 誰でもが知っているのは「胡蝶の夢」。

 おもしろがりながら読むこともできるし、その意味を考えることもできる。

 莊子は貧乏を苦にしていないところがいいのです。魅力的な主人公です。

 奥さんが病気で死んで、恵施が訪ねると、太鼓を叩いていた逸話があります。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

 

          *               * 

 

 

『老荘の思想を読む』という本を読んで、〈道〉とはなにか、考えさせられました。

目次

序章 老荘思想へのいざない

1章 老荘思想とは何か

 一 老子の思想

 二 莊子の思想

2章 老荘思想をめぐって

 一 〈時間〉と〈空間〉をめぐって

 二 〈夢〉をめぐって

 三 〈神話〉をめぐって

おわりに

 

  この本の〈道〉の解釈は、

老子の〈道〉は、時空のワク組みを遥かに超えて……実在しつつも……人間の〈知〉の対象として確定できず(6章、15章)……〈明〉もなく〈昧〉もなく、〈進〉もなく〈退〉もなく、〈方〉や〈象〉といった経験的知覚の内容にもなりえず、ついに〈隠れて無名なり〉(41章)と結論づけられるに至るのです。

と、P139に書かれています。それは言葉では表現できない〈境地〉といえます。

老子』や『莊子』の根底には「この世のことは相対的なことでしかない」という考えがあり〈道〉は人間の知を超えた境地なのです。「物事にこだわらずに無為自然で生きよ」ということを体現しているからです。

 

 物事はすべて相対的だという考えは『莊子』の〈万物斉同〉という思想につながります。 

 そういう莊子について、

 そういう意味での、〈自分だけの世界〉を持っていたのです。彼はそのような世界をひとり大事にして、なるべく俗世間に出てこようとはしなかった――そういう意味で、私は彼のことを〈山中の隠者〉だった、と表現するのです。(P127)

と、著者は書いています。この文章にすごく共感しました。

 著者は、莊子の人物像を伝えるエピソードとして「尾を途中に曳く」を挙げます。 

荘子 「曳尾於塗中」 現代語訳 | 漢文塾

 

 地位や財宝よりも自由を尊ぶ。それが自由人の誇りだと思います。

 

 

          *               * 

 

 

 この本は〈道〉の境地を明らかにしようとしています。これまで思想的に解説されることはあっても、具体的な〈境地〉としていわれることはなかったので、すごく興味深かった。

〈気〉や〈体の鍛錬(呼吸)を通じた〉――境地を教えられました。ノートにメモを取りながら読んだのだけれど、老子や莊子の言葉を引用しながら「道教の〈道〉とは何か」を考察していて、要約できませんでした。m(__)m

 抽象的な結論を導くのでなく、具体的に〈道〉を解き明かそうとする本でした。じっさいに実践や体験しなければ〈道〉を理解することはできないのです。

 

 このブログを書き始めるときは、「本の要約をしよう」と思っていたのですが、途中で、「なぜ自分は、老子や莊子の言葉が好きなのか」について書こう、と方針転換しました。

〈道とは何か〉に興味がある方は本を読んでいただければ……と思います。

 ぼく自身は、経験や記憶やに基づいていないと、思想というものは役に立たないのでは……と思っています。

 

 

            *               * 

 

 自分の部屋の棚には「世界の名著 老子莊子」(中央公論社)や「老荘を読む」「〈タオ=道〉の思想」(講談社現代新書)が並んでいます。還暦のときに、すべての本を捨ててしまえ! と思って整理したのですが、捨てることができないまま、仏教聖典といっしょに残っています。また、読み返してみたいと思いました。 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「霧の中で」

 

遠くの

草の丘の

てっぺんに

ひとり

立っている

木は

大きな

影になって

浮かんでいる

手を

差し出せば

白い

スクリーンは

渦の

粒子になって

流れる

この壁の

向うに

神様はいる

朝の

湿った

薄い光のなかで

木と

話すために

丘を登る

 

 

  

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。