日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

底辺で生きてきて68歳になってしまいました。後悔することの多かった人生ですが、しかたがない。自分なりの仏教を信じているのでなんとかやっています。訪問していただいたことに感謝しています。ありがとうございます。

『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』 / 「透明な鳥」

 おはようございます。

 クリスマスです。生野区は教会が多いので、今夜、キャンドルを持った聖歌隊が通りを行進するのが見られるかもしれません。プロテスタントの聖和教会の人たちで、昔、通ったことがあります。カトリック教会も多いのです。宗教的な雰囲気は好きです。

 

  

 

          *               * 

 

 

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」

 と言われたら、思わず身を乗り出して、どういうことか聞きたくなります。

 

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない 電子版

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない 電子版

 

 ぼくが図書館から借りて読んだ本はPHP新書でした。

目次です。

1章 もう就職できないかもしれない

2章 でも、そんなにお金は必要なのか?

3章 お金は動かなくても経済はまわる

4章 「お手伝い」という働き方

5章 最後は「いい人」が生き残る

終章 あらためて就職を考えよう

     (Q&Aの章です)

 

1章

  • 就活がしんどい、なんて異常。
  • いつから、働くことが、〈就職すること〉になったのか。
  •  現代では、合理化によってなくなってゆく仕事が増えている。
  • Amazonなどネットの企業が巨大になってゆく。
  • 統計によると企業の寿命は、アメリカで5年、日本で7年。会社はなくなる。そう思わないけれど、それが現実。
  • 少子化で、公務員もいらなくなる。
  • 分業。IT化。

 とにかく就職するということが難しい時代になってゆく、という現状分析です。

 

2章はお金について考えています。

  • 「〈食うため〉にお攝は必要」というが、ほんとうか? そんなに〈食うため〉だけに使っているのか? と疑問を呈しています。
  • 稼いで、必要な物を買うというやり方への疑問。
  • 買うより、誰かから貰う。そうすればタダで手に入れるという以上の価値がついてくる――それは、前に使っていた人のストーリーを共有すること。文化の最小単位ミームが伝わっていく。
  • ぼくらは他人と関わるわずらわしさから逃れるために、金を使って物を手に入れてないか。
  • お金があれば「何かできる可能性」は広がるが……それで幸福なんだろうか?
  • ほんとうは、家族を養うためとか、誰かを世話するために、お金が必要ということなんじゃないか。
  • お金中心に考えるやり方――経済成長をやってきたが……それは限界だ。
  • 「稼ぐために仕事をやる」という考えをやめよう。
  • 50種類の仕事をしよう。どんなこともやってみる、という生き方。

 

 

3章は「お金は動かなくても経済はまわる」というタイトルです。

 ここでは「評価経済」という考え方が出てきます。

 

diamond.jp

 

  • 自分がやりたいことと、稼いで食べていくこととは別。

    これからは、

     雇われる → 参加する、へ。

     稼ぐ   → 手伝う、へ。

 

  • 他人とのつながりを持つことが、生きることになる。積極的につながりを作れる人が自由に生きられる。
  • お金を稼ぐことが価値、ではない。
  • お金が使われていなくて、物やサービスが動く世界があると知ること。

 

 

4章は「お手伝いというはたらきかた」です。

 この章がこの本の肝だと思います。就職するという働き方でなく、他人と関わって「お手伝い」してゆくという働き方。

 それでお金を稼げることもあるし、まったく持ち出しのこともある。でも、他人と関わり何かを成すことで、食べることぐらいのことはできる。物をもらったりすることもある。それを何かと交換することもある。

 お手伝いを人にまわす。

 これがすごく大事なのです。

 どんな仕事があるのか、どんなお手伝いが存在するのか、見極めるのが一番の能力。二番目は、それをすかさず人にまわす能力です。

 いろいろとお手伝いを見つけてはこなす。

 信頼を得て、ほかのお手伝いを頼まれる。

 できないものは、ほかの人にまわす。

 ほかの人からできないことがまわってきて、引き受ける。

 できることはこなし、できないことはまた、ほかの人にまわす……。

こうやって、あらゆるお手伝いが、その人を中心に行き来するようになるのです。(P132)

 

 それって基本的に、貧乏な社会じゃないの?

 まあそうなんですけどね。それでかまわないと思うんですよ。(P135)

 

 

 5章

  人間の値打ちは、三つのCで決まる――これが最近の僕の考え。

コンテンツ」「コミュニティ」「キャラクター」の三つです。(P151)

 

 この章ではトモカズ君という知人の話が出てきます。

 彼は、最初はコンテンツを磨き、コミュニティを育てていって、そこから仕事を受けられるようになりました。その結果、たとえ彼自身にコンテンツが不足していても、コミュニティが補完してくれる――「それならオレがあいつに教えたるよ」と言ってもらえるキャラクターになりました。(P157)

  

 P。159にまとめられていますが――「愛されニート」なのです。著者は「これからの時代、めざすべきはこれです」というのですが……

 

 これが「いい人戦略」。

「いい人」として「仕事サーフィン」を続けていく。

「いい人」だから、次々と仕事を頼まれて「仕事サーフィン」ができる。

「仕事サーフィン」をどんどんこなして、まわりからどんどん「いい人」と認められるから、もっと仕事が舞い込んでくる。(P174)

著者は、ロールプレイングゲームでいう「勇者」を目指せ、といいます。まわりに気持のいい仲間がいる状態。

 

 

          *               * 

 

 

……考え方としてはおもしろいと思うのですが……そういう生き方ができる人は才能を持っている人ではないか、と思うのです。

 お金で左右されない〈評価経済〉も、この資本主義では誰かが評価もされない仕事を引き受けているから――できることでないか。

 

 贈与経済学のような見方もあるので……資本主義を批判する考え方は嫌いではないのですが……〈評価経済〉と名づけても、具体性に乏しいような気がします。

 

 自分のことをいうと……人生の半分は失業していたので、そのあいだに旅もし、自分なりにじたばたして自立して生きていこうとしたのですが……けっきょく実を結びませんでした。この社会で認められるには、スキルや才能が必要だと思います。どこにいっても〈業界〉がありますし、専門家も多いのです。その人たちは、自分よりはるか長い間、その仕事をして食べているのです。

 

〈お手伝い〉をする才能みたいなものが必要なら、平凡な人間には無理です。

 

 資本主義は分業を進め、未熟練労働者でも働ける環境を作り出しました。それで生産性も上がり、豊かな社会が訪れたのです。

 先進国が後進国を搾取するという問題も生まれましたが、いずれ先進国も行き詰まるのです。その時が来ているということなのだと思います。

 

 人が自由に生きるためには……自分の食べるものは自分で育て、畑を作り、家畜を飼い……というような〈自然な生き方〉が、いちばんの自由なのではないか。商品経済に縛られない生き方です。

 でも、それは多くの人にとって難しい。

 自由とは何か、と考えさせられた本でした。

 

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

  

 

   「透明な鳥」

 

空を

見上げると

大きな

透明な

鳥が

羽を広げて

飛んでいる

雪が

降りそうな

灰色の雲の

下を

横切って

この世界から

彼岸に

向かって

舞うように

飛ぶ

雲間から

射す

光のなかで

羽ばたくごとに

いままでの

思い出を

抱きしめながら

頬を叩く

冷たい風の

扉の中に

そっと

置いて 

飛んでゆく

 

   

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。