日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になりました。後悔ばかりの人生でしたが、それもしかたがないことです。〈初期仏教〉を信じているので、なんとか暮らしています。訪問していただいて感謝しています。ありがとう。<m(__)m>

『正義という名の凶器』 / 「流氷」

 おはようございます。

 大阪の今朝は寒いです。すごく冷えています。日中はいいお天気で暖かくなるからいいのですが。

 起きてすぐ電気ストーブをつけます。ガスで湯をわかします。とにかく部屋を暖めなくちゃ。

 もうすぐお正月だから、寒くなるのは当たり前です。昔の家はすきま風が吹いて、もっと寒かった……。

 

  

 

          *               * 

 

 

 心理学の本を読むのが好きです。人間の心の在り方というか、動き方みたいなものを知りたい。自分の心の動きさえわからない。静かに心を見つめられたらいいなと思う。

 

 資本主義社会では商品の購買力をかき立てるために心理学が利用されています。

 テレビのCMは、短い時間にいかに商品を印象づけるか買いたいと思わせるか、知恵を絞る。

 化粧品のCMにはみんなが憧れる美人を。

 普段使う商品には、視聴者が身近に感じる親しみやすいキャラの芸能人を起用して。

 CMだけじゃなく、工場の生産現場で、会社のそれぞれの部門で、人事の人間関係で……心理学の理論が適用、応用されています。

 心理学は資本主義ための理論、ってところがあるから利用されるのもわかります。

 

 どうなのでしょうか……あまりに露骨に応用されていると「ちょっと違うだろ」と感じてしまう。人を操作する技能や技術になっていることが見え見えな時など。

「嘘も百回、千回と繰り返すと真実になる」というような宣伝のテクニックとして使われたりする。人は騙されやすいのです。

「洗脳教育」もあります。中国や韓国が子どもに「反日であることが正しい」と教え込んでいます。怖ろしいことです。

 

 世の中は、学問的な理論や、仮説や、先入観や、宣伝であふれていると思います。

 

 

          *               *

 

 

 片田珠美さんはたくさん本を出しておられます。

 Amazonで調べたら41冊ありました。

 

www.sankei.com

 

 検索すると、片田珠美さんはネットでは評判が悪いようです。叩かれている……( ;∀;) 人気が出たり、活躍すると、ネットで叩かれる。そういう世の中のようです。

 

 現代は、心理学カウンセリングなどの〈心〉の領域のものが流行しています。また、テレビではコメンテーターが、事件の心理的な背景を分析したりする。心理学的アプローチが常套手段になっています。

 

 ぼくは、人の心は不思議だと思っています。純粋に、どんな動きをしているのか、するのか、それを知りたい。それで心理学の本を手にすることが多いのですが……。

 書いてあることを全面的に信用するんじゃなくて、「こういうこともあるのか」という納得の仕方でいいように思います。

 

 

          *               *

 

 

正義という名の凶器 (ベスト新書)

正義という名の凶器 (ベスト新書)

 

 2013年に出版されているので、いささか、話題にされていることが古い。

 塩谷瞬の二股騒動、河本準一生活保護騒動、大津いじめ自殺事件……

 目次

1章 「正義」の名のもとに悪をやっつける人

2章 ネットからの快楽には依存性がある

3章 なぜ他人の「悪」をたたくとスッとするのか?

4章 「正義」の仮面に隠された怒りと羨望

5章 「正義」依存は伝染する

 

 テーマは「正義」です。

 正義というものの正体を明かそうとします。

 

1章は、

 塩谷瞬河本準一、大津いじめ自殺事件への、ネットでの批判、中傷、攻撃を語っています。ネットの匿名性を指摘し、こう書かれています。

 おまけに、ネット上のバッシングは瞬く間に広がる。あたかも伝染病のように。これは、ターゲットを徹底的に痛めつける行為から快感が得られるうえ、「皆がやっているから」という正当化によって、罪悪感も良心の呵責もなく、続けられるからである。(P31)

 

 

2章

  • ネット依存がある。
  • 幼児的な自己愛イメージを持ったまま、社会で成熟できない。現実での低い自己評価とのギャップがネット依存(ひきこもり)へ向かう。
  • 社会が防衛的になっている。失敗ができない社会である。
  • 少子化で、親は子どもに希望を託す。
  • 学校は、誰からも文句が出ないように面倒なことを避ける。
  • 企業は業績が伸びない。保身に汲々としている。
  • ここで出てくるのが「誘導」。欲望そのものへの働きかけ。隠された宣伝。消費者が自由に自分の意思で選んでいるように見せかける操作。

 

 

3章

  • 自分自身の「悪」を否認するには、他人に転嫁するのが最も手っ取り早い。(P90)
  • 自分自身の「悪」を他人に投影することで、自分を正当化する。

 

「攻撃者との同一視」

 誰かがいじめられて苦しんでいるのを見ても、止めもせず、助けもしないことによって、知らず知らずのうちに、自分に不安を与えるいじめっ子の側に身を置き、その属性を自分のものとして取り入れようとしているのである。(P103)

 

「歴史を振り返れば、投影の産物は多い」と書かれています。

 

4章……正義の仮面に隠された「怒りと羨望」。

  • 「不正に害された」と感じている人が、実は自分自身に対する怒りを抱いている。何もできない無力感を家族のせい、職場のせい、社会のせいにして、怒りの矛先を向ける。
  • だが直接に怒りを出せないからこそ、「正義」の仮面をかぶる。
  • 「怒ると愛してもらえない」という、子供の時からある不安。
  • 評価してもらえずに、自尊心や自己愛が傷つけられている。

 

「多くの場合、自分の中に正義があると考えることから生じていた。そこには、納得できる正義もあるが都合のよい正義もあり、中にはまったく自己中心的で独りよがりな正義もある。しかし、それはどれも本人にとっては正義だった」と山本教授は述べている。(P140)

 

 

5章

 では、怒りの正体についてこう書かれています。

実際に不正をこうむったかどうかはあまり関係なく、むしろ、自分のたいせつなものを奪われるのではないかとか、不利な状況に追い込まれる羽目になるのではないかという危惧が怒りの根底に潜んでいるように見える。(P155)

 つまり、被害者意識が根底にあるということ。

 

 著者は、攻撃されている側によりそう、リベラルな考えを持つ方のようです。在日の韓国・朝鮮の人たちを社会的弱者と呼び、在特会の活動を被害者意識に基づいた攻撃としています。(P156~162)

 またP163で、フランスの国民戦線を極右といっています。これはNHKやマスコミが極右政党といっているので、しかたがないのかもしれませんが……先入観でみていないでしょうか?

 

 主義主張は別にして……〈政治的な先入観をもとにしてレッテル貼りをしている〉気がするのです。それは逆に心理学を利用した決めつけではないでしょうか。政治的なものを心理学で解釈することは間違っていると思うのです。心理学ですべてを説明できると考えるのは間違いです。

 

 著者が5章でいいたかったことは〈怒りの裏には被害者意識が隠れている〉ということのようです。

  引用の部分が結論です。

 うっぷん晴らしのために、「正義」を振りかざして「悪」をたたくようなことをやっていないか、一人一人が自分自身に問いかけてみるしかないのである。(P179)

 

  心理学的な分析は便利なのですが、すべてのことを心理学で解釈できるというものでもないと思うのです。べつに心理学的な解釈が正しいわけでもない。正しさが何かによって保証されているわけでもない、そんなことを思いました。

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「流氷」

 

真っ白な氷の

塊が

海を

遠くまで

果てしなく

埋め尽くして

ひとつ

ひとつは

船のように

大きい

積もった

雪の

上を

歩くと

氷の壁が

立ちはだかる

まっすぐ行くと

違う国まで

行ってしまう

彼方では

ボートのような

氷の子どもたちが

浮かび

流れていく

空は

青く

深く

輝いて

世界は

青と白の

二色だけだ

 

 

 

  

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。