日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になりました。後悔ばかりの人生でしたが、それもしかたがないことです。〈初期仏教〉を信じているので、なんとか暮らしています。訪問していただいて感謝しています。ありがとう。<m(__)m>

『プライマリー・バランス亡国論』 / 「谷川」

 おはようございます。

 今朝は寒いです。本格的な冬が来るような感じがします。

 師走はあわただしい、そんな気分になってしまいます。一年の締めくくりですから、気を引き締めていきましょう。

 

  

 

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  下のリンクは、三橋貴明さんが編集長を務める無料のメールマガジンです。

www.mag2.com このメルマガを読んでいるので、2020年にプライマリー・バランスを黒字化する財務省の目標は間違いだと知ることができました。

 宣伝をするわけではないのですが、世の中の動きがわかるよいメールマガジンだと思っています。

 

 藤井聡さんが書かれたこの本を図書館で借りてきました。 

プライマリー・バランス亡国論

プライマリー・バランス亡国論

 

 目次

1章 「プライマリー・バランス」とは何か?

2章 「PB改善」で日本は貧困化・後進国化する――消費増税のディープインバクト

3章 なぜ、「世にもキケンな消費増税」がなされたのか?

4章 正々堂々と「PB目標」を取り下げよ

5章 「財出拡大」が「財政再建」をもたらす

6章 企業と政府の負債(PB赤字)が経済を成長させる

終章 「PB制約撤廃」が、日本を救う

 

1章

 プライマリー・バランス(PB,あるいは基礎的財政収支)とは、政府の収入(歳入)と支出(歳出)の差額(「収支」)のこと。

 政府の収入は税金が中心。所得税や消費税など。

 支出とは、教育や社会保障公共投資などいろんな行政に使うお金のこと。

 

 

 

 財務省は国の債務を〈家計の借金〉に例えて国民一人あたり800万円の借金があるというのですが、それは間違った解釈です。国民の借金ではありません。国民が政府にお金を貸しているのです。

www.excite.co.jp

 

 家計と政府が同じ、というのは嘘です。

政府は「家計」とは全然違う存在だ。むしろ政府は「企業」に近い存在なのだ。

 そもそも「企業」というものは、新しい店を出すなどの「投資」を行い、そこでオカネを儲けて回収しようとする。つまりたくさんオカネを使って、オカネ儲けのチャンスを拡大し、さらに多くのオカネを稼ごうとするのが、企業だ。

 だから、大規模な投資を行う企業は、収入をどんどん増やしていく一方で、投資を全然行わない企業の収入は増えていかない。むしろ、ジリ貧に陥っていく。

 ……(中略)……

 いずれにせよ、企業は世帯と違い「支出を削れば収入も減る」と同時に「支出を増やせば収入も増える」という存在なのである。

 これと政府も全く同じなのだ。

 政府もまた、例えばPBを改善しようとして無理矢理に支出を縮小していけばいくほど、経済は悪化してしまい、挙げ句に収入(税収)も縮小してしまう。(P22~23)

 

 国の借金だと考えることは、緊縮財政をしてPBを改善しなければ……という政策につながります。PBを黒字化することばかり考えると、経済停滞を招いてしまいます。

 

 ほんとうは、財政出動して経済を活発化させることが税収の増加になり、PBも改善するのです。国民生活も豊かになります。

 

1 借金をし続ける財政を続けていれば、そのうち、借金で首が回らなくなってしまう――と思って支出を削っていけば、さらに収入が減って、もっと借金が増えていきかねない。

2 だから、借金が今あるからといって、焦ってすぐに無理矢理借金をゼロにするような愚かなことをしてはならない。

3 どうすれば税収が上がるのかを考え、必要に応じて「PB赤字」を「許容」する、あるいは「拡大」することを通して財政を運営しなければならない。

4 そうすることで初めて、財政は健全化する。(P25)

 

 ギリシャやアルゼンチンはPB黒字化を目標に緊縮財政を行い、結局、経済破綻のデフォルトを招いてしまいました。

 

 

2章

 2013年から15年にかけて実に約10兆円もPB赤字は縮小しました。

 つまり、政府は、消費増税のお陰でPBを一気に改善(約26兆円赤字→約16兆円赤字)していったわけだ。

……

 しかし、政府がPBを10兆円改善したということはつまり、(PBを変化させなかった場合に比べて)「政府が使うカネを10兆円縮小させた」ということだ。

 それはつまり、「政府が10兆円分経済活動を縮小した」ことを意味する。

 これは、日本経済全体に、極めて深刻な「ダメージ」をもたらす。例えば、一つの「店」を考えてみよう。そしてそのお店に、一番たくさんオカネを払ってくれる上客がいたとして、その上客が、急にシブチンになってオカネを使わなくなってしまったとしたら――その店の商売は苦しくなってしまう。

 それと同じで、500兆円規模の日本経済において100兆円規模のカネを使う政府は、最大の上客なわけだ。その上客の政府が、いきなり10兆円も金をケチりだしたら、日本経済全体に深刻な被害が及ぶのも必定だ。(P35)

 

 これは「政府が国民から買う財やサービスの量が10兆円減った」ということを意味している――別の言い方では「政府が国民に支払うカネを10兆円減らした」ということ。

 つまり「国民は10兆円分、貧しくなった」ということ。

 

          *               * 

 

 

 なんと経済というものは微妙なのか、と思います。

 つまり支出と収入はイコールなのです。誰かが得をすれば誰かが損をする。資本主義経済はそういうことで成り立っています。

 だから経済政策は大事なのです。

 

 この2章はPB改善政策によって国民生活の貧困化が進んだことが述べられているのですが、数ページごとにグラフが載せられているのでよくわかりました。アベノミクスでせっかくデフレ脱却の契機を掴んだのに、消費増税によって消費を冷え込ませ、デフレに戻ってしまったのです。

 

3章

 は、なぜ消費増税がなされたのか、その経過を検証し、エコノミストの責任を問うています。多くの専門家が消費増税に賛成したのはなぜか。

 

「債務対GDP比の改善」のために「PB黒字化」を目指すというのが政府のタテマエである、と書かれています。

 2013年のG20で合意された事項は「債務対GDP比の改善」だったにも関わらず……じっさいに「債務対GDP比」を引き下げたのはPB改善ではなく、GDPの成長の結果だったということが、グラフで証明されます。

 経済成長こそが、税収も増えて、「債務対GDP比」も引き下げるのです。

 やはりPB改善にこだわることは、経済の停滞にしかならないのです。

 

 

4章

 には、各国の財政再建策とG20首脳宣言の基本理念について書かれています。日本は、正々堂々と「PB目標」を取り下げよ、と主張されています。

 各国の短期的な財政戦略は、「構造的」財政収支という「柔軟」な戦略であること。

 だから日本も、異次元の金融緩和をやっている状況なので、非難されるようなことはないと書かれています。

 

5章

 は、政府の財政出動が必要だということ。

「財政政策」とは、実態市場において、「政府」から「国民」へとマネーを注入していく取り組み全般を意味する。(P194)

 

 P207に5章のまとめがあります。

1 デフレで不健全化した財政を再建する(PB赤字を縮小し、債務対GDP比を引き下げていく)ためには、デフレ脱却・経済成長が必要である。

2 デフレ脱却・経済成長のためには、積極的な財政政策が必要不可欠である。金融政策をどれだけやっても、それだけではデフレ脱却・経済成長は達成できない。

3 そして、積極的の財政政策とは、PBの視点から言うなら、短期集中的な「赤字の拡大」である。

 

 公共投資という財政出動が必要で、そうすれば税収が増える、ということが書かれています。

 

 

6章

 企業や政府の負債というのが経済成長の基である、ということ。

 緊縮財政は有害であること。

 財政出動が経済を成長させる道であることが書かれています。

 

 

          *               * 

 

 

 三橋貴明さんによると、労働者の実質賃金は20年前から上がっておらずむしろ下がっています。デフレが長い間続いています。財政出動しないと景気は良くならないでしょう。

 政府が経済政策に取る対策は、財政出動か、緊縮財政の二通りしかない。ひとつはデフレ対策、もうひとつはインフレ対策です。これを状況に合わせて使い分けなくてはならない。

 この本を読んで、政府が緊縮財政政策を取っている限り、デフレ脱却は不可能だと確信できました。グラフによる具体的な裏付けがあるのでわかりやすい。

 

 財務省は国民から税金を取ることばかりを考えずに、むしろ、消費税を0にするぐらいの先進的な国造りをしてほしい。消費税を0にすると、経済が活発になる。インフラも整備しなくちゃならない。東日本大震災からの復興事業以外にもやることはいっぱいあるんです。

 

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「谷川」

 

枯葉が

褐色の

模様のように

岩に

張りついて

不思議な

国の

暗号のようだ

水音は

低く

響き

赤や

黄色の

落ち葉が

流されてゆく

緑の苔と

茶色い

岩肌が

湿った匂いを

振りまき

色は氾濫し

世界を

創っている

滝は

白い泡と

渦を

作り

岩の

あいだを

流れる

水は

時を

押し流す

透明な

音楽は

永遠に

続く

 

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。