日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て、68歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネットの検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きてゆけると思っています。仏教は生きる指針です。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

『昭和史〈戦後編〉1945~1989』 を読む 3 / 「夕焼け」

 おはようございます。

 昨日は雨の日でした。湿度が高くて蒸し暑かった。今朝も雨が降った跡があって駐車場は濡れていますが、今日は晴れるようです。からりとした日がいいです。

 

  

 

          *               * 

『戦後編』の最後です。~1970年までの話です。

 

 

目次です。

11章 いわゆる「55年体制」ができた日――吉田ドクトリンから保守合同

     吉田ワンマンの長期政権/鳩山派の反抗で自由党はまっぷたつ

     「史上最大の政変」、吉田内閣ついに倒れる/やっと「保守合同」成る

12章 「もはや戦後ではない」――改憲再軍備の強硬路線へ

     憲法改正再軍備の失敗/驚きのソ連との国交回復/「もはや戦後ではない」

     短命惜しまれる〈野人〉首相/不安を広げた強硬路線/「勤評問題」と「警職法

13章 60年安保闘争のあとにきたもの――ミッチーブーム、そして政治闘争の終幕

     ミッチーブームがもたらしたものは?/安保改定への始動/デモデモデモに明け暮れて

     もう政治はたくさん、これからは経済だ/月給が倍になる

14章 嵐のごとき高度経済成長――オリンピックと新幹線

     ただただ勤労ニッポン/大衆消費時代の到来――ソニーとホンダ/日本の風景が変わった

     神武景気でマネービルが建つ/三種の神器でよろめいて/ダンチ族はエリート族

     冷戦激化、緊張する世界/ジャーナリズムに〈冬の時代〉/わかっちゃいるけど無責任時代

     やはり外交なき日本/ケネディ暗殺がもたらすことは/オリンピックと新幹線

15章 昭和元禄の〈ツケ〉――団塊パワーの噴出と三島事件

     佐藤栄作の登場と「昭和元禄」/期待される人間とビートルズ/激動する世界情勢

     ベビーブーム世代の反逆/東大・安田講堂の落城/万博と三島事件

     沖縄返還で〈完結〉した戦後

まとめの章 日本はこれからどうなるのか――戦後史の教訓

     〈現代史〉まで/戦後とは何だったか――これまでを振り返って

     その後の〈戦後〉/これからの日本は……

 

こぼればなし 昭和天皇マッカーサー会談秘話

     マッカーサーの感動/歴史を知るおもしろみ/話題の中心は東京裁判(第二回目)

     憲法マッカーサーの予言(第三回目)/すっぱ抜かれた安全保障(第四回目)

     天皇の真意(第五回目)/揺らぐ日本の治安(第八回目)/国際情勢への懸念(第九回目)

     いよいよ講和問題へ(第十回目)/別れの挨拶(第十一回目)/二人の会談を知ることの意味

 

 

 

           *               * 

 

 11章

 政治は 、鳩山内閣、そして岸内閣へと移り変わります。

 吉田内閣は6年2ヶ月続き、ワンマン内閣と非難されました。しかし、講和条約、安保条約を結んで、戦後の日本のレールを敷いたことは評価されてもいいかもしれません。その吉田内閣の党内のゴタゴタはP382~に詳しく書かれています。

 

 このへんの動きは、

第87回 吉田内閣の時代 - 歴史研究所

 へのリンクを貼らせていただきましたので、このほうがわかりやすいかもしれません。

 

kotobank.jp

 

 

 政治の世界とか派閥とかは、関心のある人には興味深いでしょうが、ない人にはちょっとうざいと感じるでしょう。

戦後日本の政治

 このサイトのほうが、体制の移り変わりがわかりやすいかもしれません。

 

 11章、12章に書かれたことは、1956年に「もはや戦後ではない」という言葉が流行ったことに集約されるのでしょう。

 

13章

 1958年、警職法反対闘争が起こります。

 この頃、週刊誌が創刊されます。

 12月に安保闘争が始まります。

 1960年は安保闘争一色でした。6月15日に樺美智子さんが亡くなりました。その時、ぼくは10歳で、世の中が騒然としていたことを薄っすらと覚えています。

 それから左翼の陣営は除名や分裂を繰り返し、新左翼ができ、70年安保闘争になだれ込みます。ぼくと同じようなこの時代に青春だった世代は、歴史としてではなく原風景として記憶に残っていると思います。

 

日本の新左翼 - Wikipedia

 

 

 60年の6月に岸内閣が退陣し安保闘争も終わりました。人々には「もう政治はたくさん」という気持ちがあったのかもしれません。

 池田内閣所得倍増計画を発表しました。

 そして日本は高度経済成長の時代へと移り変わり、大衆消費の時代が到来することになります。

 町工場の技術が活かされました。ソニー、ホンダ、サンヨーなどは、この時代に創業されました。

太陽の季節』の石原慎太郎芥川賞を受賞しました。

『点と線』などの大衆小説が広く受け入れられました。

 

 1963年は『鉄腕アトム』。NHKでは『花の生涯』。世界ではキューバ危機が起こりました。

 1964年、東京オリンピック東海道新幹線

 

 佐藤栄作内閣の登場。

佐藤栄作 - Wikipedia

 彼の功績は沖縄返還を成し遂げたことです。

 

 1966年には「期待される人間像」が発表されます。

 ベトナム戦争は激化し、反戦運動が盛んになります。中国では文化大革命が起こります。

 つまり、世界の動きがダイレクトに日本に反映されるようになったのです。

 また世相では公害反対闘争が続けられ、反安保闘争が過激化します。

 経済成長のツケともいうべき陰の部分が表面に出て来ました。

www.youtube.com

 

 日本が経済優先で走った結果、政治の暗い部分は内ゲバとなり、70年代には不特定多数を狙う爆弾テロが頻発します。

三菱重工爆破事件 - Wikipedia

 

 この本の最後は三島事件で締めくくられています。

 

 

          *               *

 

 

まとめの章

 この本ではこのように戦後を分けています。

  • 45~51年――GHQ占領の時代。吉田首相は復興を第一とした。
  • 52~60年――政治闘争の時代。安保条約反対闘争。平和と民主主義を掲げて。
  • 61~65年――経済第一の時代。
  • 66~72年――日本経済の高度成長。沖縄返還
  • 72年――田中内閣日本列島改造論日中国交正常化
  • 73~82年――経済停滞。ベトナム戦争終結。第一次、第二次石油ショック
  • 83~89年――官僚主導の統制政策で経済を押し進めてきたが……。89年の1月7日に昭和天皇が逝去されました。

 

 90年には冷戦が終結しました。

 92年にはバブルが崩壊しました。

 1952年に独立国になってから40年、経済のバブルが崩壊しました。国というのは40年かけて成熟に向かい、また40年でゆっくりと終結に向かう、そういう国家80年周期というのがあるのではないか、と著者はいいます。

 明治維新で作った40年でロシアに勝ち、満州を手に入れ、40年で太平洋戦争で何もなくなったように……

 

 著者はP561でまとめ的な提言をしています。

  • 戦後、吉田ドクトリンで経済第一主義でやってきたことの分解が始まっているようです。このまま経済主義で行くのかどうか。
  • 非軍事国家でゆくか、世界のなかで役割を果たせる「普通の国」になるか。
  • 無私になれるか。「もう一度、国を新しく作るために努力と知恵を絞ることができるか」「小さな箱から出る勇気。自分たちの組織だけを守るとか、組織の論理や慣習に従うとか、小さなところで威張っているのではなく、そこから出ていく勇気があるか」「大局的な展望能力。ものごとを世界的に、地球規模で展望する力があるか」著者はこの3つを提案しています。(P562)

 

           *               * 

 

 

 この本は2009年に発行されています。

 いまでは日本を取り巻く情勢は変わり、日本の国防も危うい状況です。

 

 これからも国はいつまでも変わらず存続して発展し、生活を保障してくれる、という考え方が通用するのか疑問です。

 国の〈80年周期説〉に信憑性があるのでないかと思われてなりません。

 検索すると、この周期で考える多くのサイトが出て来ます。

日本崩壊80年周期説 | 考えるための書評集

日本破産(国家破産)の80年サイクル - 格差脱出研究所

80年周期でやってくる日本社会の大変動。 次はもうすぐ。

40年周期説の節目は2025年、セオリー通りならどん底 | News Socra (ニュース ソクラ)

 

 それでも、うまく切り抜けなければならないでしょう。

 経済の波はあっても、国や人々の生活はそれで終わりではないのですから、違う生き方ができる社会になって欲しいのです。いろんなことがあっても日本は2千年も続いてきた国です。必ず未来は拓けると思っています。

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「夕焼け」

 

赤い雲が

空の

水平線を

染める

夕暮れ

ひとりで

海辺に

座っている

自分は

いつまで

旅を

続けるのか

どこに

行けるのか

波打ち際に

打ち上げられた

柿色の

海藻も

教えてくれない

くらげのように

揺れて

押されて

漂ってきた

逃げることしか

やってこなかった

寂しくても

これでいい

海が

暗くなってゆくのを

じっと

見つめている

 

 

  

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。

 よい週末をお過ごしください。

 また、来週の月曜日に。