日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て68歳になりました。その視点からの日記です。考えたこと、読んだ本の感想、検索したこと、自分なりの仏教のことを書きます。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。m(__)m

『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 / 「火が揺れて」

 おはようございます。

 最近、最低気温が高いのか、夜、寝苦しいのです。蒸し暑くって、扇風機を回していても一向に涼しくなりません。どこでもエアコンをつけているし……(;_;) 大阪の夏は、これがほんものなのです。

 睡眠不足になるのは一番良くないので、お酒を少し控えて節制したいと思います。

 

  

 

          *               * 

 

 

  図書館の棚にあった保守の評論家の本を読みます。どういう主張か、気になったので…… 

 

日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)

日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)

 

 

 「まえがき」にこう書かれています。

 日本の長い歴史をずっと見ていっても、日本という国について日本人自身が「あいまいな日本」などという印象を持ったことは、ほとんどなかったように思います。各時代で少しずつ小さな違いはあっても、それぞれに共通の、そしてかなり一貫性のある、はっきりとした自画像を、どの時代の日本人も持っていました。『万葉集』の時代の人も、鎌倉時代、江戸時代、そして明治や大正期の日本人まで、かなり一貫した、そして明晰な自画像を持っていたのです。それは各時代の人々の心を映す、文学や歴史の記録を見ていけば、素直に誰にでもわかることだと思います。

 ところが、なぜ、今日われわれだけが漂流しているのでしょうか。そのことを考えると、どうしても「戦後」という問題に突き当たらざるをえなくなります。なぜ、われわれは、かってあれほどはっきり持っていた「日本の自画像」を持てなくなってしまったのか。このことは、現在のわれわれが「日本」について考えるとき、まず絶対に脇において進むことのできない、大切な問いだと思うのです。(P5~6)

 これが著者の問題意識です。

 この本は2006年に発行されています。 第一次安倍内閣の時です。

 それから……日本は民主党政権を選んでしまいます。 

matome.naver.jp

  

  民主党政権時代はドタバタするばかりでちゃんとした政治が為されなかった、と思っています。理想を振りかざしても、〈政治〉はできない。民主党の自己満足に終わっただけでした。

 

 頭で考えることでなく、すべては〈現実はどうなのか〉ということが出発点です。

 この本は〈戦後〉を考えることで、〈日本はどうなのか〉とせまっています。

 

中西輝政 - Wikipedia

 

facta.co.jp

 というようなこともネットの検索で出てきます。論壇にはいろんなことがあるようです。

 

 

 

目次です。

1章 歪められた自画像

  1 なぜ日本人は戦前を全否定するのか

  2 戦後の嘘……「終戦」「自主憲法」「憲法九条が平和を守った」

          「戦後の民主化が高度成長を促した」「国際化」という嘘。

  3 戦後の悲しき真実

  4 戦後60年、いまこそ覚醒のとき

2章 あの戦争をどう見るべきか

  1 日露戦争をどう見るべきか

  2 日本はなぜ大東亜戦争に突入したのか

3章 日本人にとっての天皇

  1 天皇――世界に類なき君主

  2 なぜ日本人は天皇を必要とするのか

  3 天皇を戴いて歩み続けるために

4章 日本文明とは何か

  1 戦後日本人を呪縛した『菊と刀

  2 日本文明――この独自なる文明

  3 この国の「心のかたち」

 

  

  

          *               * 

 

1章

 昭和20年12月15日にGHQより出された『神道指令』

  • 政府が神社にお金を出すのは禁止。
  • 公務員、政治家が神社に参拝するのは禁止。
  • GHQ神道が日本の力の根元と見た。
  • 神道」「皇室」「歴史教育」の否定。

 GHQの司令に納得行かなくても公職追放という危機感があった。敗戦による「戦争はもうコリゴリ」感もあった。それが戦前の全否定に結びついた。

 

「戦後の民主化が高度成長を促した」という嘘

 経済成長と民主化は関係がない。もし平等が経済成長を促すならソ連は崩壊しなかっただろうし、軍事費を抑えることが経済成長になるなら、チャイナやASEAN諸国、台湾の成長をどう説明すればいいだろう。

 日本の経済成長は冷戦構造のなかで西側の有利な位置に身を置いたこと。

 技術力と経営力だった。

 ……敗戦から30年経った日本には、すでに「戦前の日本はすべてダメ」という固定観念が広く根づいていました。しかも、経済の成功で有頂天になっていました。そのため、視野を時間的にも空間的にも広くとって物事を見つめることができなくなっていたのです。そしてその頃から、日本は道を誤り始めたのです。(P50)

 

 1章ではこう分析されているようです。まとめると…… 

 GHQにはアメリカで非合法化された共産党員が多く紛れこんでいました。また日本も戦前は、共産主義が流行っていました。知識人が大学で、マスコミが新聞の社説で、社会主義を支持するようなことが公然と行われていたのです。それが戦後の、財閥解体労働組合の結成促進の民主化につながりました。日本の社会主義化を図る勢力は官僚にもいて、いわゆる革新官僚と呼ばれたのです。戦後の日本は、社会主義の実験場だったのです。

  • 戦後の「新世界秩序」の冷戦体制は崩壊した。
  • 60~70年のサイクルで体制は変わってゆく。
  • ヒトラー台頭前のドイツで一世を風靡したフランクフルト学派先進国革命戦略。伝統的な文化や歴史観、家族観、人間関係といった精神生活の根底をなす価値観や制度(人生にとって支えとなるもの)を壊していけば、人間は内部から崩壊する。そうすれば新しい秩序をつくる革命が可能になる。〈ジェンダーフリー〉の運動もその考えに基いているらしいのです。(保守の方は、フランクフルト学派が嫌いなようです)
  • チャイナの反日教育

 

2章

  • 日独伊三国同盟を結んだことは「驚くべき愚行」。アメリカが第二次世界大戦に参戦する理由を与えた。(日本はフランスやイギリスの植民地となっていたインドシナ半島の石油が欲しかったのでは……)
  • アメリカからの石油禁輸によって、戦争に追い込まれた。
  • 侵略戦争」ではまったくなかった。

 

 有色人種が白人の支配に打ち勝った日露戦争、には世界史的意義がある。

 

日本はなぜ大東亜戦争に突入したのか

  • アメリカのニューディール政策。イギリスのブロック経済。……イタリアの大企業の国有化、ヒトラーファシズムの政策とは一種の「国家を枠とした共産主義」だった。
  • 貧困を解決できず汚職ばかりの政治では、軍部が出てくる必然性があった。
  • 当時の中国はコミンテルンの革命の輸出先。「国共合作」によるソ連の指導、支援による北伐。中国共産党武漢国民政府樹立。そして「漢口事件」「南京事件」――外国人居留民の虐殺。
  • イギリス、アメリカの中国政策の転換による日本の孤立化。満州の権益の剥奪、反日運動の激化。1931年には満州の日本企業や日本人は営業したり日々働くことさえできなくなってゆく。中村震太郎大尉虐殺事件。万宝山事件。
  • ハル・ノートの起草者はホワイトというソ連のスパイだった。
  • コミンテルンのスパイだった尾崎秀実やゾルゲ。近衛内閣のブレーンとして、日中を泥沼化させるために国粋的な、侵略的な政策を売りこんだ。この頃、松岡の突然の「日ソ中立条約」、1938年の「近衛声明」など不可解な動きが多い。
  • 尾崎秀実はソ連のスパイだが、陸軍の統制派は「天皇の下、すべてが平等の経済システムをつくるのが、皇道経済だ」といってソ連型の統制経済推し進めた。
  • アジア主義」こそ日本の進路を狂わせた魔物。

 

3章

 天皇

  • 天皇は125代続いている。天皇の存在がいつも日本の中心にあった。
  • 「宗教的なるもの」としかいいようがないところから、尊崇の気持ちが自然に湧き起こってくるもの。
  • 一度も共和制を経験したことがない君主。
  • 宗教の守護者であること――イギリス、タイ両王室との共通点。
  • 神話を起源とする。

 

 

 国には宗教的なバックボーンが必要。道徳、モラル、宗教、そういった「精神的なもの」「神秘的なもの」で拘束しておかないといけない。そうでなければ権力者に歯止めをかけられない。

 

  • GHQの皇室弱体化戦略によって14あった宮家のうち11宮家が廃止された。
  • 女帝では問題の解決にはならない。皇族の範囲を広げる方がいい。
  • 女帝がお婿さんをもらって、その子が天皇に即位すると女系天皇ということになるが……日本のアイデンティティが根底から変わることになる。
  • 昭和天皇は戦争責任を感じていた。敗戦直後に退位の意向をもらされる(『木戸幸一日記』)。東京裁判判決を控えた時期にも退位する意向だった。マッカーサーの反対でとどまされた。講和条約調印を控えた時に。
  • 昭和天皇は退位を諦め、在位のまま、黙して「敗戦責任」を背負う生き方を選ぶ。

 

4章

は日本文明とは何か、です。

  • 聖徳太子の「十七条憲法
  • 高度経済成長期に日本人論が盛んになる。が、どれも「国家」や「文明」の枠組みで語ることを避けた。
  • 「欧米ではこうだけれど、日本はこうだ」という日本ダメ論。
  • 占領政策を生み出した『菊と刀』(ルース・ベネディクト

 

 日本文明――この独自なる文明

 

 

          *               * 

 

 

 文明史の視点も入れて、日本人とは何か、ということを考えさせてくれる本でした。保守といっても、この本では目立った政治的な主張はされていないようです。

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「火が揺れて」

 

 

 

火が

揺れている

すこし

風があって

手のひらを

ひらひらさせるように

焚き火は

燃えて

ひとり

湖の

そばにいる

暗い

森から

ときおり

ふくろうの

鳴き声がする

静かに

動き回っている

動物たちの

気配がして

虫の声は

地面に

染みて

火が

ちらちらと

揺れている

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。

 

 週2回配信にして、木曜日に発信しましたが、やはり少し寂しい。書くことが習慣になっているので……

 来週から元通りにします。

 いろいろバタバタしてすみません。