日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

『戦争と経済の本質』 を、読みました / 「木の下で」

 おはようございます。

 昨日、ラジオのニュースで「高速道路は渋滞しています」といっていました。帰省から帰ってくる人が集中しているようです。いつものことですが大変です。

 世界でも、ケニアの大統領選挙で不正に抗議する人たちを警官隊が射殺しているそうですし、ネパール西部での洪水で何十人もの人が亡くなったようです。

 いつも世界は混乱している、ともいえます。

 ご無事で。健康でいたいです。

 

  

 

          *               * 

  

  以前、図書館に予約していた本、

「教養」として身につけておきたい 戦争と経済の本質

「教養」として身につけておきたい 戦争と経済の本質

 

を読みましたのでまとめたいと思っています。戦争と経済の関係がわかると思います。

 

目次です。

1章 戦争にはどのくらいお金がかかるのか

2章 世界から見た戦争とお金

3章 戦争と経済にはどんな関係があるのか

4章 戦時の株価に見る現在と未来

5章 地政学を理解すれば世界の動きが見えてくる

6章 戦争が起きた時、ビジネスはどうなるか

7章 これからの戦争の勝敗はITで決まる

 

  著者は経済評論家。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社を経てコンサルティング業務、投資家、著述業をしているそうです。

 

「はじめに」は、

 戦争が起こるか否かは、経済力が左右する、

 と書かれています。

  • 戦争の多くは経済的な対立の延長線上で発生。
  • 勝敗のカギを握るのもやはり経済力。
  • 平時の経済活動が活発で、人の往来が多く、新しい技術やサービスがある国ほど、戦争遂行能力がある。
  • 金融市場を持ち、世界各国からお金を集めることができる国は、有利な立場で戦費を調達できる。
  • 日常的な力の差が、勝敗を決定。経済力のある国は戦争を回避することもできる。

 

  大陸と日本の関係。朝鮮半島地政学的に、昔から戦争の火種を抱える場所。日本は戦争に巻き込まれるリスクを常に持っている。

 

「戦争は他の手段を持ってする政治の継続である」クラウゼヴィッツ

 

 

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1章……戦争のコスト

  • 兵器のハイテク化
  • その国の経済力が戦争遂行能力に直結する。戦争とは=お金の問題。
  • P19にアメリカ、ロシア、中国、ドイツ、日本の軍事費のグラフがあります。
  • 米17.4兆ドル、ロシア1.9兆ドル、中国10.4兆ドル、ドイツ3.9兆ドル、日本4.6兆ドル。中国の統計は信用できないのでもっと高いはず。
  • GDPに対する比率は、アメリカは3.5%、ロシアは4.5%、中国は2.1%、ドイツが1.2%、日本は1%です。

 

 P25に日清、日露、日中・太平洋戦争の戦費比較のグラフが載せられています。日中・太平洋戦争では国家予算の280倍もの戦費を使いました。ほとんどが国債発行や軍票で調達しました。それによってインフレになり、生活は苦しくなった。

 

 トピック3ではアメリカの戦争の戦費を比較しています。アメリカの第二次世界大戦以降の戦争負担は思いの外、軽いのです。GDPの0.15以内に収まっています。

 トピック4は「戦費は何に使われているのか?」です。

 アメリカを例に取ると、人件費は23%、オペレーション費が34%、装備品の調達費が16%……

 どのような装備や技術を、何年かけて、トータルでいくら支出するのかという視点が必要となります。防衛費の予算は何年にもかけて支出されるので特別なのです。

 いま、原子力空母は4兆円かかるそうです。耐用年数が50年ですから……

 

2章……戦争とお金の関係

  • 日露戦争の費用はニューヨークとロンドンで調達された。戦争後の利権の確保が予定されていた。
  • 当時の英国は覇権国家で技術は世界最高。
  • 日清戦争の賠償金……清は銀で支払う予定だったが、銀を持っていなかったのでポンドを借り入れて日本に支払った。そのポンドを基にして日本は金本位制をスタートさせた。戦争はグローバルな金融市場の下にあります。
  • 満鉄の情報処理システムは米IBM製だった。日本は戦争する相手の国の技術に依存していた。
  • テクノロジー(人の能力に依存しない体制の構築)が戦争に勝つ基礎となる。

 

 ロシアはクリミア戦争の戦費をロンドンシティーで調達。ロンドンシティーは国際金融市場としてのプライドからロシアの資金調達を容認した。

 

3章……戦争とマクロ経済

  • 体力を超えた戦争をするとインフレを招く。
  • 戦争時におけるGDPのグラフ(P101)。開戦時には上向くが、終了時には不況が発生する。
  • 太平洋戦争時には物価は価格統制されていたが、実質の物価とは開きがあった。戦後は物価は180倍になった。アメリカの当時は物価は2倍。やはり国力の差が戦争の勝敗を決定する。
  • アメリカが軍事費を減らすと、テロが増える、という相関関係。

 

4章……戦争と株価

  • 戦争の時、多くの人が〈将来に期待〉すると株価は上がる。
  • 日清、日露戦争後にバブルが発生している。P130のグラフ。当時はシステムが安定していなかったので経済と株価は乖離していた。
  • 太平洋戦争時には意外と堅調。政府が買い支えた。
  • 戦後の朝鮮戦争特需での株の値上がりがある。

 

5章……地政学について

 

6章……戦争とビジネス

  • 欧米の軍需企業は、軍事部門の割合が高い。多くは専門特化型。
  • 戦争特需による株価のグラフ。P210。
  • 日本の軍需産業は旧財閥系。
  • 戦争による統制経済の導入。戦後の体制もその影響が続いている――年功序列、終身雇用制。新聞、テレビ局の寡占。
  • 戦後の貯金封鎖と財産税。

 

7章……これからの戦争の展望

  • これからの戦争はITで決まる。
  • 無人機(ドローン)が活用される。
  • ITを使った情報収集や分析手法。現場判断を重視するオペレーション。
  • 3Dプリンタは兵站ロジスティクス)の概念を変える。
  • 無人機やロボット兵士に重点が移る。
  • ITがわからないと、戦争に勝てない。

 

 

 

          *               *  

 

 

  ITが戦争を変えると予測されています。

 経済的な情報収集や処理システムが、国の覇権を確立する。

 無人機はアフガニスタンで人を殺していますが、その操縦はアメリカ国内でゲームのような画面で行われています。日常的に戦争が行われています。

 戦争とテロとの境目がなくなっているようです。

 いろんなことを考えさせる本でした。

 戦争をビジネスの視点から考察すると、違う側面が見えてきそうです。

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「木の下で」

 

大きな

木の下で

眠る

風が吹いて

葉と

枝を

ざわざわと

揺らす

自分は

ここにいて

時間に

運ばれて

いつかは

死ぬだろう

木は

同じ場所に

立ち続け

鳥や

虫や

蛇の

生涯を

見続けている

その

木の下で

眠る

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。