日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本のまとめや、検索してわかったことなどを書きます。生きることは辛いですが、何をしても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『TOKYO 0円ハウス 0円生活』 / 「神社」

 おはようございます。

 昨日は35度を超えたようです。暑かった……府立図書館に退避していました。夏休みなので子どもたちが目につきます。図書館に来ている子どもたちはいい子が多い気がします。そう思うからそう見えるのでしょうか?

 

  

 

          *               * 

 

 

 

 図書館で見つけて、おもしろそうなので読んでみようと思いました。

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)

 

 この著者の『独立国家のつくりかた』という新書も出ています。その本も続けて読みます。

 

目次です。

1章 総工費0円の家
2章 0円生活の方法
3章 ブルーの民家
4章 建築しない建築
5章 路上の家の調査
6章 理想の家の探求

 

 著者は2006年に隅田川沿いにあるブルーシートのハウスで生活する鈴木さんと出会います。いわゆるホームレスのおじさんなのですが、0円で暮らすコツを教えてもらいます。 

 2004年にも『0円ハウス』という写真集を出しています。大学で建築学を勉強していて〈総工費0円〉というホームレスが作る家に興味を持った……

 

 出会いから始まるルポの形式で書かれているので引き込まれてしまいます。小説みたいだし、会話がいい。ドラマが展開します。

 ほんとうに0円で家を建てた……「釘も材料もすべて拾ってきたもの」と話す鈴木さん。

 家の構造図が正確にスケッチされているので、わかりやすい。

 道具の配置で、どんな生活をしているのかがわかる。鈴木さんはみっちゃんとカップルで生活しているのです。電気もガソリンスタンドからもらってくるバッテリーです。

 著者は、毎日のように通い、話して、宴会をして、どんな生活かを知っていきます。

 

 P43に「鈴木さんの一日」として生活のサイクル図が円グラフになっているんですが、アルミ缶拾いを朝7~9時半まで、20時半~1時半頃まで、日に2回やっているようです。

 

〈住みやすくするためにどんどん手を加えて改修する〉

〈役に立ちそうなものをもらったり、拾ってくる。もちろん断わって〉

 ようするに都会の中の遊牧民的生活。

 

 街にはゴミとしかいえない物をリサイクルする業者もいるらしい。

 生活の方法論が書かれているのが2章です。

 なぜホームレス生活をするようになったのか、自伝的なところが話されることもあって、人とのつながりが生活の基本にあることがわかるのです。誰とでも親しくなれないと、アルミ缶拾いのような仕事には向かないのかも……ちゃんと「アルミ缶をください」と交渉することが大事。

 

 著者は鈴木さんといっしょに、アルミ缶拾いを体験する。それがP97~113まで。

 写真も、拾った場所の地図も載せてあります。

 

3章は、

 鈴木さんの家の工法について。家を建てたときの工夫など。

 

4章は、

 著者がなぜ0円ハウスに関わるようになったか。

 少年の頃の原体験。ファミコンドラゴンクエストの世界を、自分なりに新しく作り直す。地図の制作。

 建築科を志望した動機。「幻庵」、「吉阪隆正邸」「ロンシャンの教会」

 

 建築について修行する。熊本市の山野潤一さんという建築家。

「貯水タンクに棲む」というビデオの制作。

 

5章「路上の家の調査」

 は、多摩川の原始的な竹やぶの家から始まって、ホームレスの人たちとの交流、工夫された家などを見てまわった体験談。

「容易に分解することができ、また簡単に立て直すこともできる」という家を考えるようになる。

「隅田川のソーラーハウス」を見つけて、話を聞く。そして自分の寸法で作っていく、建築のやり方を学ぶ。

 そうやって、東京中の路上生活者の家を調査して僕は卒業論文を書いた。書いたと言っていいのかは分からない。なぜなら、僕はそれを論文というような形ではなく、図鑑のような形態で提出したからだ。写真をコンビニでカラーコピーして、レイアウトをして、小さなキャプションのような文章を付けて、ケント紙に表裏1枚ずつ貼っていって、手作りの1冊の図鑑を作った。それを印刷所に持っていって、豪華なハードカバーの本に製本してもらった。

……

……

 しかし、建築家を目指していた僕はどこへ行ったのだとも思っていた。自分でもよく分からない状態であったが、やはり、これまで見てきたような建築家という仕事と自分のやりたいと思っていることには大きな隔たりがあった。(P230~231)

 

6章は、「理想の家の探求」です。

  • 石山修武研究室に。世間では「世田谷村」と呼ばれているところに所属して、いろんなことをする。小学生向けの新聞を作ったり、カンボジアのワークショップのツアーを企画したり……
  • カンボジアでの現地の労働者が建築中の建物に住みついてしまう体験。
  • 築地での仕事。
  • 名古屋、大阪の路上のハウス。「場所で家が変わる……」と教えてもらう。
  • 東京とは違う路上ハウスの形……
  • 『0円ハウス』の出版。
  • パリ、ロンドンへ売り込み?
  • シュヴァルの理想宮のこと。
  • バンクーバー州立美術館での個展。

「自分で考え、自分で作る」家へ。

 自分にしかできない生活の方法へ。

 

 

          *               * 

 

 

 人は生きている限り、寝る場所が必要です。食事をとる場所も必要です。トイレも……つまり動物としての〈食、住〉がついてまわります。

 ホームレス生活の0円ハウス建築法から、現代の都会の巨大建築物、ビルや駅、公園や下水道、川の在り方が見えてくる。

 巨大になっていくより、シンプルなほうがいい……そう思います。

 

www.mammo.tv

 

 

  月曜日は『独立国家のつくりかた』を読みます。

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「神社」

 

蔦に

埋まった

鳥居を

くぐると

蝉の声が

耳を

突き刺す

夏草が

茂り

道を

隠して

風もなく

むっとする

草の匂いに

酔いそうだ

自分とは

何者か

ここは

虫や

鳥や

木が

中心の

神さまの

世界

社の

朱の色も

あせて

形あるものは

遠くなり

時間が

すべてを

奪って 

もう

誰も

来ない

ここでは

誰もが

許される

 

 

  

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。

 よい週末をお過ごしください。

 また月曜日に。