日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て、68歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネットの検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きてゆけると思っています。仏教は生きる指針です。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

『最強兵器としての地政学』 / 「岩」

 おはようございます。

 

 中国が掘削船を出して新しいプラットホームを建設しようとしているようです……検索しても大きなニュースになっていないのですが……

 

東シナ海ガス田問題 - Wikipedia

 

 

action-now.jp

 

 

 

www.sankei.com

  

 

 専門家でない庶民は何もできませんが……〈事実を知る〉ことが大事だと思います。事実を知ればそれが〈思い〉になり、みんなの思いが歴史を作ってゆく力になると思うのです。

 

 

          *               * 

 

 

  予約していた藤井厳喜さんの本、

あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学

あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学

 

 を、図書館から借りることができたので読みました。

 

藤井厳喜さんは「はじめに」で、

自分の位置を確定する手段として、時間軸と空間軸がある。時間軸的に言うと、過去に起きた大きな出来事を年表にしてみると自分の立ち位置がわかる。それは100年単位でもいいし、数ヶ月単位でも構わない。時系列で物事を見ると、何が起きているのかがよくわかる。(P5)

と、書いています。

 空間軸のほうは〈地政学〉です。「地理学✕軍事学 」――地図を戦略的に見る見方です。

 

 その国を中心とした世界地図があります。その国が世界をどう見ているかが表されています。同時に世界のなかのその国の位置がどうなのかも表されています。

 

地政学で理解すべき

重要コンセプトは4つだけだ。

シー・パワー、(海洋国家)

ランド・パワー、(大陸国家)

リム・ランド、(周辺地域)

マージナル・シー、(縁海

と表紙のトピックには書かれてあります。 

 

  

地政学 - Wikipedia

 

リムランド - Wikipedia

ハートランド - Wikipedia

 

www.zakzak.co.jp

 

 

          *               * 

 

 

目次です。

はじめに

1 視点の転換

2 シー・パワーとランド・パワー

3 信仰にも似たアメリカの戦略

4 2つのランド・パワー

5 アジアと東シナ海南シナ海

6 中近東とイスラム社会

7 日本の地政学

8 覇権国交替の法則

おわりに

〈巻末付録〉「ランド・パワー」が「シー・パワー」になり得た実例はない

 

 

 

           *               * 

 

 

 普段見慣れている地図を、逆にしたり、視点を変えたりすることで、違う世界が広がります。

 ぼくらは通常は、戦争をするために地図を眺めたりしない。そんなことは軍事の専門家にまかせているのです。

 しかし、地図を、普段とは違う見方をすることでわかってくるものがある。

 

1 視点の転換、

  • 紛争地は地政学的戦略で重要。(アジアにとっての南シナ海――シー・レーン)
  • イギリスが海洋国家として世界の海を支配したから――市場経済自由貿易が発展した。植民地支配も起こった、という違う視点。
  • 戦争は、ビジネス。ビジネスは形を変えた戦争である、とはよくいわれること。

 

2 シー・パワーとランド・パワー

  • 地図を比べてみると、海洋国家イギリスと日本の類似性に気づく。
  • ランド・パワーである中国に対抗して日本の国を作り上げてきた歴史がある。
  • ユーラシア大陸にとってリム・ランドとは日本列島、台湾、朝鮮半島山東半島インドシナ半島。「リム・ランドを支配するものがハート・ランドを支配する」
  • 産業革命が起きたから、イギリスが帝国主義国家になったわけではない。軍事的覇権が成立したから、産業革命が生みだされた。
  • それまでの社会では蒸気機関は必要なかった。石炭も資源として認識されていなかった。それが、社会やテクノロジーとの相関関係で、重要な資源となった。
  • 地政学上の資源の分布は重要だ。
  • イギリスの大陸への戦略は、「ヨーロッパ大陸を単一の国家に支配させない」こと。
  • イギリスの海洋支配とは、リム・ランド支配である。同時にマージナル・シーの支配であった。
  • 歴史を見ると、ランド・パワーのドイツの3B政策(ベルリン、ビザンティウムバグダッド、バスラ?)とシー・パワーのイギリスの3C政策(ケープタウン、カイロ、カルカッタ)の対立があった。
  • 戦前、ロシアが南下し朝鮮半島を支配しようとした。それが日本に脅威となった。
  • それで対抗せざるを得なかったのが、日清戦争日露戦争となった。その後、満州建国に至る……だが、海洋国家としての日本はランド・パワーの大陸に侵攻すべきではなかった。
  • いまの中共の「一帯一路」も周辺国を支配する経済圏を作って中国が侵略しようという戦略である。
  • モンゴル帝国の歴史を再認識せよ。

 

3 信仰にも似たアメリカの戦略

  • ヨーロッパ中心の世界地図(メルカトルの地図)は16世紀に作られた。このように世界は認識されていた。それは海図として方角が正確であることがポイント。
  • この地図を見ると、なぜ日英同盟が結ばれたか想像できる。日本は極東であることが有利に働いた。義和団の乱では列強は反乱軍を鎮圧できなかったが、日本と同盟を結ぶことでイギリスは効率よく中国を支配することができた。

 この章では、イギリスとヨーロッパ大陸の確執と、日本と東南アジアの国々との親和性が語られる。日本はシー・パワーの国で、朝鮮半島中共などのランド・パワーの国とは民族性や国民性が違う、違った文明なのです。

 

 

 

 アメリカについては西半球と東半球の地図を比較して、西半球は=新世界(北米島)とされ、アメリカが出来上がった過程を歴史的に分析する。

  • モンロー主義鎖国主義ではなく、孤立主義帝国主義が折衷したアメリカの戦略。
  • マニュフェストデスティニー(Manifest Destiny)という拡張主義。ようするに侵略主義。インディアンを虐殺するための理論的支柱。
  • アメリカイズム……アメリカは世界一だとする思想。アメリカ人はそう思っている。保守もリベラルもアメリカイズムでは一致する。「アメリカは善であり、言うことをきかない相手は悪」という考え方。
  • これはヨーロッパ人が昔からやってきた「バランス・オブ・パワー」外交とは全く違う。

 

 地政学的にみると、アメリカとロシアは北極海を挟んだ隣国である。

 キューバはアメリカの喉元に突きつけられた匕首

 

4 2つのランド・パワー

 ロシアと中国の視点で地図を見る。

 

 クリミヤ半島は、モスクワから直線距離で1000キロ。バルト三国ベラルーシウクライナが国家の防衛線だったが……

 ロシアやチャイナ中心の地図で見ると、日本がいかに邪魔か……

 ランド・パワーのチャイナはマージナル・シーを支配したい。だがランド・パワーの限界がある。

 

5 アジアと東シナ海南シナ海

 

〈中国のやり方〉

……チャイナは「超限戦」という方法で侵略してくる。超限戦は、あらゆる人間活動が戦場になるという考え方である。すなわち戦場における戦闘だけではなくして、情報、金融、経済、貿易をすべて戦争に勝つための戦場として利用するのである。あるいは個人的な友情関係までもすべて、勝つために利用するのである。わかりやすくいうと、戦争状況と、そうでない日常とを区別しないといえる。(P157)

  中国は独裁国なので人民は奴隷と一緒です。主体的に動くことなどできません。政権のいうまま、命令されるまま動かなければなりません。

 

 そして日本では…… 

毎日地上波のテレビが垂れ流し続けている情報は、日々人の心にミサイルを撃ち込んでいるようなもので、「日本は戦ってはいけない、戦わない国だ。白旗揚げて占領されたほうがマシだ」と徐々に日本人を洗脳しているのだ。もし占領されたらどうなるか。チベット人ウイグル人が体験している悲惨な現実を、日本のマスコミは伝えようとはしない。(P158)

(常に相手を貶め支配しようと考えている中共や韓国北朝鮮に対して、日本はあまりにも無防備のような気がします)

 

 中国は地政学を利用した軍事侵略を踏襲し、その緊張を高めています。一方で、日本にスパイや工作員を送り込み、内側から暴動を起こす、それが中国式やり方のようです。

 

在日中国人 - Wikipedia

todo-ran.com

 こんなことを書くと、中国人に対する偏見、差別だという、リベラルの方からの意見が必ず出ますが、領海侵犯をくり返す中国の軍艦が日本の海を実効支配しつつあるのは事実です。そうなると漁業ができません。漁師さんが困るのです。

 先入観で物事を見ることなく、事実を知り、その意味を考えることが必要ではないでしょうか。

 

 2008年には長野県での聖火リレーを巡って中共が動員をかけ、4000名もの中国人留学生が暴力をほしいままにしました。独裁政権は容易に国民を兵隊のように使います。怖ろしいことです。留学生は人生がかかっているので、命令されたら従わざるをえない。また反日教育を受けているので、日本に反感を持っている人もいるでしょう。

 一人一人の中国人は、もちろんいい人なのです。独裁が悪いわけです。

 現実は過酷です。

 

www.youtube.com

 

 このふたつが地図で説明されます。P158~167。

 

6 中近東とイスラム社会

  • クルド独立と地図による解説。
  • 日本の戦略はどうすればいいか。

 

7 日本の地政学

  • 海洋国家日本のなすべきことは、日本の領海の資源を守ること。

 

8 覇権国交替の法則

  • 覇権国家群は交替する法則がある。
  • シー・パワーとランド・パワーの対立の歴史。(P191~195)

 

おわりに

〈巻末付録〉「ランド・パワー」が「シー・パワー」になり得た実例はない。

 

 

           *               * 

 

 この本では、ランド・パワーとシー・パワーという2つの典型を巡って、歴史を地政学的に考察し、日本の未来を予測しています。

 中共地政学的な戦略がよくわかりました。

 軍事的なことは日常の隣りにある、そういうことを気づかさせてくれる本でした。

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「岩」

 

丸い岩が

海に向かって

並んでいる

誰とも

話すことがない

孤独な魂は

固く

縮こまり

打ち寄せる

波に

洗われる

岩よ

あなたは

ぼくの

慰め

朝焼けが

水平線を

燃やして

空が

赤く

染まり

いま

雲の色が

変ってゆく

 

 

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。