日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本のまとめや、検索してわかったことなどを書きます。生きることは辛いですが、何をしても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『戦争の経済学』 / 「海の色」

 おはようございます。

 寝る時は蚊帳を吊ってドアをすこし開けています。扇風機を窓際に置いて風を取り入れるようにしているのですが、蒸し暑いです。裸で寝ていても汗をかくし……

 古いアパートの四畳半は嫌だな。

 富士山の麓の古民家で暮らすことを夢想します。そこなら蚊帳で寝て、涼しいだろう。

 お金がないので、宝くじが当たるように祈るしかありません。(^_^;)

 

  

 

          *               * 

 

 

  戦争や紛争は大きなイベントです。資本主義者にとっての事業といっていい。

  前に、トランプ大統領は北朝鮮と戦争しないだろうと書きました。戦争をしても、アメリカにとって何のメリットもないし、戦争をするお金もない。戦争をするにはお金がかかるのです。 

 戦争と経済の問題はついて回ります。

 お金を使って戦争をして、勝っても、何の利益も利権も得られないなら、戦争をする意味がない。経済的な利益を得ることが戦争の重要な目的でもある。

 

 前に図書館でこの本を予約していました。

戦争の経済学

戦争の経済学

 

 

目次です。

1部 戦争の経済効果

  1章 戦争経済の理論
  2章 実際の戦争経済――アメリカの戦争  ケーススタディ
2部 軍隊の経済学

  3章 防衛支出と経済
  4章 軍の労働
  5章 兵器の調達
3部 安全保障の経済面

  6章 発展途上国の内戦

  7章 テロリズム

  8章 大量破壊兵器の拡散


付録 事業・プロジェクトとしての戦争(山形浩生

 

          *               * 

 

  この本を読んで思ったことは、「戦争は複雑化している」ということです。

  • かってあった戦争とは違っている。第二次世界大戦までは勝敗がはっきりしていて賠償金をとったり地域を割譲したりしたのですが、現在は目に見える成果が出てこない紛争が多い。経済的な事業としての戦争はできなくなっている。
  • 当事者国の戦争でも、それぞれに支援する国がついたり、世界的な構造の矛盾で起こされたりするので、代理戦争の形になる。
  • 戦争がテロ化している。テロと戦争の区別がつかない。

 

 

 P411に書いてある「事業・プロジェクトとしての戦争(山形浩生)」の項の『要点」では、ミクロ経済学的には「……戦争で得られるものは不明確となり、収支分析は困難」と書かれています。

 

 

           *               * 

 

 この本の帯には「戦争はペイするものなのか?」という挑発的な言葉が大文字で書かれ、〈戦争のトビック〉として…以下が帯に上げられています。

  1. 「戦争が経済を活性化する」は本当か?
  2. 徴兵制と志願兵制ではどちらがコストパフォーマンスが高い?
  3. 軍需産業にとって実際の戦争にメリットはあるか?
  4. 軍備縮小のコストと便益
  5. 米軍人の報酬水準は十分か?
  6. 世界の武器市場の概略
  7. 核物質闇取引の実際の価格
  8. 平和維持軍は経済的に非効率な対応か?
  9. テロリズムの経済的影響
  10. 自爆テロはコストにみあっているか?
  11. 発展途上国内戦の経済的な原因と影響
  12. 大量破壊兵器の拡散
  13. 自衛隊イラク派遣の収支分析

 

  これらの答えは読みながら考えなくてはなりませんが、著者は「これが答えだ」と言い切っていません。

 いわばこの本はデータを示し、マクロ経済学ミクロ経済学の視点を並列的にまとめてあるだけで、結論を出していないのです。

 読者は経済的な数字を見ることで、戦争の具体的な部分に触れることになります。

 

 たとえばP44~46は「戦争で失われた人命の価値」として、当時の消費者物価指数から経済的な価値を算出する方法で、ベトナム戦争時の戦死者47369人にかけると、「1968年の価格で710億ドルの人命損失をもたらしたことになる」と書かれています。

 

 この本では、いいとか、悪いとかは別にして、純粋に経済的な側面から戦争を見ていきます。戦争のコストの計算です。

 

2章P57

  • 第一次世界大戦はアメリカを世界最大の債権国にした。アメリカ経済を大きく成長させた。

2章では第二次世界大戦朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争の経済分析をされています。

 

 

 

  なにしろ教科書的に淡々と叙述されているので、経済的な数字に興味がある人以外には退屈でしょう。「そうだったのか」という発見もあるのですが、総じて数字の比較、かかったコストの計算の図、グラフなので。

 

3章「防衛支出と経済」のP146

 日本の自衛隊のことが書かれています。日本は9条により「軍隊」を持たない。自衛のための防衛力しか持たないことになっています。しかし1991年の湾岸戦争で批判を受けて以来のPKOに参加するようになりました。

内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)

 

 日本は経済大国であり、それに応じた防衛費で、けっして高い軍事費ではないと書かれています。日本はいまではアメリカから軍事予算を増額するように要請されています。

 アメリカに守ってもらう、ではなく〈自分で守る〉時代が来ているのです。

blog.livedoor.jp

 

 

 4章P179には、

 徴兵制は非効率になりがちだということが述べられています。

 

 P199には、

 民間軍事会社/民営軍(PMC/PMF)の有能性が書かれています。高い賃金が優秀な人材を集め、意欲を高めている。戦争を請け負う企業があるのです。

 

 5章「兵器の調達」P240には、

 世界兵器市場の分析。

 兵器を売るアメリカ企業と外国政府の取引は直接商業販売(DCS)と呼ばれるそうです。国務省の認可を得ないと輸出免許を出してもらえない。それについては免許条項があり、協定を通じて外国の兵器購入者に対して補助を提供し、兵器の高い値段を〈相殺〉してあげるようになっている。

 複雑なんです。戦争と軍事産業は日常的に結びついているようです。日常の隣に戦争や紛争が予定されている。

 

 6章「発展途上国の内戦」では、

 P290~から、図やグラフを用いて平和維持軍のコストを分析しています。

 

7章の「テロリズム」は興味深いことが書かれています。

 P318~からは〈自爆テロの合理性〉を経済的用語から考え……イスラエル自爆テロは150ドルもかからない。

 P325~からはテロの資金源について。

 またイスラム社会のハワラという金融取引の実態について。

 

 

P348~は「大量破壊兵器の拡散」について。

 化学兵器生物兵器についての詳しい分析。保有国がグラフで示されます。

 大量破壊兵器はバーター取引によって貿易され、相互の利益になったりしている……P370に、パキスタン北朝鮮比較優位による取引が行われていることが書かれています。

 

 

          *               * 

 

 

 戦争を経済から分析した本です。経済学の視点から教科書的に語られたものです。

 おもしろみは無いかも知れませんが、戦争の具体的なことがわかりました。

 統計やグラフ、図で示される結果に、世界の現狀が表れています。

 

 戦争を始めるメリットには、戦時の統制経済体制を取ることで、経済的な国内の不満を押さえ込む面もあると思います。

 戦争と独裁は相性がいい。

 中国共産党は、他国を挑発したり、侵略して紛争や危機を作り出して、政権を維持するやり方を取っています。非常に危険な独裁国です。

 

 

 

 ネットで「戦争と経済」を検索したときに出て来た…… 

「教養」として身につけておきたい 戦争と経済の本質

「教養」として身につけておきたい 戦争と経済の本質

 

 という本も、図書館に予約しましたので、読みましたらまた感想を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

 

 

   「海の色」

 

岩では

ない

尖った石が

ごろごろしている

浜辺に立って

寄せる

波を

眺めている

海に

突き出した岬が

向うに

見える

波は静かに

白い泡を

残して 

引いていく

すべては

いい

波のように

くり返す

時間

目の前は

青い

深い色の

海だ

 

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。