日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、検索したことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きていけるんだと思っています。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

ゲーリー・スナイダーの本 / 「朝」

 おはようございます。

 雨が降っています。昨夜から降り出したようです。今朝のラジオ体操は部屋でします。

 

  

          *               * 

 

 

  ゲーリー・スナイダーは詩人で、若い頃から登山やヒッチハイクをして放浪し、様々な仕事をして、1975年詩集『亀の島』でピューリツァー賞を受賞しました。日本文化に親しんで大徳寺で禅の修行をしています。日本のヒッピー「部族」ともいっしょに活動しました。ポエトリー・リーディングを行い、世界各地から招かれて、いろんな賞を受賞しています。それらのことはP302からの「ゲーリー・スナイダー年譜」に詳しく書かれています。

 ヒッピーであり、詩人であり、環境保護の運動家です。講演も多い。カリフォルニア大学の名誉教授でもあるようです。

 

 この本は著者の山里勝己(琉球大教授)がゲーリー・スナイダーについて書いた原稿をまとめたものです。 

場所を生きる―ゲーリー・スナイダーの世界

場所を生きる―ゲーリー・スナイダーの世界

 

 

 目次は

序章 場所の文学とその現代的意義
2章 一九五〇年以降のアメリカ詩――西部詩を中心に
3章 文明をひっくり返すために

          ――ゲーリー・スナイダーの日本滞在(一九五六年を中心に)
4章 インタヴュー――場所の感覚
5章 ゲーリー・スナイダーと極西部の自然
6章 場所をめぐる想像力の変容――場所の文学
7章 遭遇するカウンター・カルチャー――スナイダー、サカキ、部族
8章 「アメリカ」から「亀の島」へ――生態地域主義
9章 場所の文化・自然の文化――再定住
10章 場所の感覚を求めて――宮沢賢治ゲーリー・スナイダー
11章 終わりなき山河――能、仏教、地球文学の可能性
終章 スナイダー訪問記

 

 

           *               * 

 

 ゲーリー・スナイダーの名は知っていたので、図書館から借りて来ました。ゲーリーはアメリカのヒッピーのシンボル、部族は当時、日本のヒッピーといわれていました。

 

 部族のことはここでわかります……

konohoshi.jp

 

matome.naver.jp

  

www.mc-books.org

 

 いつの時代にも、カウンターカルチャーという〈違う文化〉はあります。世間の支配的な文化に対抗して、異議を唱えます。

「その時代の支配的思想は支配階級の思想である」とマルクスは言いました。

 それを検索して出てきた……サイト、というか質問。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

 ひとつの〈文化〉が時代や社会を覆い支配的なのはしかたがない、と思います。時代の流行りの思想とか考え方があるでしょうし、ひとつが主流を占めて他のものは隅に押しやられてしまう。

 

 なぜ「部族という共同体は崩壊したのか」と問うサイトを読みました。

なぜ共同体「部族」は消滅したのか、ななおさかき・山尾 三省・長沢哲夫が結成したヒッピーコミューン

 1、2、3と読んで、結論はとても納得がいくものでした。

 

 ぼくは、〈理想〉は必ず挫折する、と思うのです。ひとつの観念を至上とし美化すると、現実から遊離し始める。もともと、人は、理想通りに生きるのは無理です。できないから、憧れる、みたいなところもある……

 人間は言葉通りには行動できないし、観念的なものを実現しようとしてもできません。 でも、人はいくら挫折しても理想を持ち続けるし、それを実現しようとする生き方をする、そういう存在だと思います。

 

 じつをいうと、18~19歳の頃に、当時の「雷赤ガラス」にも「諏訪之瀬バンヤンアシュラム」にも行ったことがあります。部族に憧れて仲間になりたいと思い訪ねたのですが、たくさんの若者が一時を過ごして社会に戻って行ったように、ぼくも部族を通り過ぎた若者の一人です。

 

 ぼくの体験からいえば――バンヤンアシュラムはちょっと独裁的な雰囲気がありました。先輩のヒッピーたちの言うことが絶対だという感じで……部族は社会的なヒエラルキーは否定しているのですが、集団内で独特なカーストができているようでした。自由を求めて来たはずなのに窮屈な思いがありました。先輩に対する心理的服従を受け入れると、それ以外は自由なんですけれど……それで、これはちょっと違うな、と思ったのです。

 

 ヒッピーのムーブメントが持続しなかったのは、やはり集団を維持するのが難しかったからだ、と思うのです。組織では、自由を標榜するほど……自由でなくなってしまう。

 

……自由でありたいなら個人でやる、しかないでしょう。

〈自由〉とは、個人の概念じゃないでしょうか。個人でしか自由になれないと思うのです。他人と一緒の夢を見られるのは最初だけです。夢を現実化しようとすると、他人との食い違いが顕になってくるからです。 

 

 

          *               * 

 

 

 本の目次を書いただけで、紹介にもなっていませんが……

 ゲーリー・スナイダーの考え方や作家活動を知るにはとてもいい本です。作家論ともいえます。ちょっと難しい言葉で書かれているので、簡単にまとめることができませんでした。

 こういう評伝を読むと詩も読みたくなります。じつは、 

スナイダー詩集 ノー・ネイチャー

スナイダー詩集 ノー・ネイチャー

 

 も、,借りています。評伝で理解するより詩を読んでいるほうが楽しいです。自然を歌った詩や言葉はいいものです。

 

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

   「朝」

 

ゆうゆうと

空を飛んで

茜色の彼方に

消えてゆく

鳥よ

海と

空の

水平線に

突き出した

岬の

森影に

日が昇って

空が

赤く染まる

朝は

始まったばかり

波は

潮の匂いを

いっぱい含んで

打ち寄せ

時を運んでくる

なにかが

生まれようとする

この場所で

息をつめて

立ちつくす

 

  

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。m(_ _)m

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。