日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

『平和のための経済学』 / 「桃色の花」

 おはようございます。

 昨日の夜は寒かったので寝袋に入っていたら汗をかいてしまいました。うまく調節できないものです。絶妙のバランスみたいなものが必要です。^^;

 

 

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平和のための経済学

平和のための経済学

 

  経済学に興味があって借りてきていた本です。とくに〈平和のための〉というタイトルに惹かれました。「経済を知って平和や福祉のことを考えよう」と副題にあります。経済学とはなんなのか、平和や福祉のためになにができるのか、基本的なことから書かれてあります。

 目次を書いたほうが内容がわかりやすいでしょう。こんなことが書かれています。

  1. 経済はこのようにまわる
  2. 社会主義経済はどうして崩壊したのか
  3. マルクス経済学は労働者を解放する具体的経済プランを持っていなかった
  4. 資本主義が最初にもたらしたのは原生的労働関係だった
  5. 資本主義経済は必然的に自由資本主義から独占資本主義へと進む
  6. 不況はどうして起きて、どうしたら収まるか
  7. 世界恐慌は資本主義経済に「福祉国家」の枠組みをはめた
  8. 物価はどうして上がるのか
  9. 石油危機は福祉国家にも活力と効率を求めた
  10. どうして国民所得三面等価なのか
  11. 日本人は日本が本当に経済大国であることを気づかなくてはならない
  12. 日本人はどのような国でも作れる
  13. 高度高齢者福祉社会を築こう
  14. 資本主義に「平和」の枠組みを与えよう
  15. 資本主義に「南の国の民衆の『貧困からの解放』の枠組みを与えよう
  16. 資本主義経済に枠組みを与える社会的価値

 1~10章までは経済とは何かということと、どんな作用や動きがあるかということ。

 11章からは日本の国の状態を明らかにして、平和という機能を付加できるか、考えています。著者の提言。

 13章にはバランスシート不況には、マネタリズムサプカイサイド経済学は役に立たないことが書かれています。つまり経済を刺激する政策をとっても効果が出ていない。この本は2006年の発行ですから、その当時の経済の報告です。

 

 著者は「高度高齢者福祉社会」という豊かさを実感できる社会を作ることを目標にしようと提案しています。経済大国にふさわしい充実した暮らしを目指せば市場も拡大するだろう。発展途上国の物も買おう。そういう提案です。

 実をいうと、このへんは抽象的すぎてよく理解できませんでした。経済力を福祉や平和の方向に使おう、ということはわかりますが、具体的な政策が書かれていないので……

 

 P264から書かれている「資本主義に欠点があれば、近代民主主義にも同じ欠点があるかもしれない」というトピックは興味を惹くものでした。

 ここで著者は資本主義はカルヴァン宗教改革の精神から始まったことを書いています。

 この論理は、

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 - Wikipedia

    などに詳しいです。資本主義を分析したり解説する時にいわれることのようです。

 そして、P267に、

 近代民主主義も、資本主義の精神も、カルヴァン主義にその淵源を持っている。ということは、もし資本主義に問題があるとすれば、近代民主主義にも問題があるのかもしれないのです。もし資本主義における利潤原理が「他者の『人間の尊厳』に対する配慮」を持たない原理であるとしたら、その欠点は、近代民主主義にも見受けられるのかもしれません。 

  と書かれています。

 ぼくは西成で日雇い作業員をしていた時に、〈人間の尊厳〉が打ち捨てられているな、とういう場面をしょっちゅう目撃しました。

 資本主義はけっきょくは〈儲け主義〉でそのために他人を犠牲にすることだと思っていす。人間を犠牲にするシステムが儲けにつながるからだと思います。他人を奴隷にして働かせピンはねする。

 

 たぶん国際外交も、他国を犠牲にして、国益という自国の利益を優先することで動いているのです。強い国が軍事力や経済力を使って脅して、弱い国に犠牲を押し付けたり、侵略する。そういう不平等はこれからも続きそうです。

 

 この本のまとめに書かれているように、資本主義に「自由」「福祉」「平和」「植民地支配の禁止」「南の国の民衆の『貧困からの解放』」という枠組みを与えることには賛成です。ただ、もう少し具体的なところを書いてほしかった。目標を持つのはいいことですが、具体性がないと建前に終わるだけではないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

  「桃色の花」

 

霧の

海に

浮かぶ桃色は

まるで島のようだ

細かい

雨が降ったので

花びらについた雫が

光っている

まわりは

白く

霞んで

何もなく

物の形は

曖昧に

溶けて

薄い桃色の

透明な

花は

知らない

蝶みたいだ

雌しべが

ふるえている

 

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。