日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

「2017年アメリカ大転換で分裂する世界立ち上がる日本」を読みました / 「鳴き声」

 おはようございます。

 今朝は寒いです。けれど11度もあるんです。冬は4度、5度だったから、それを思うともうずいぶん暖かい。明日から連休。ずっといい天気が続くようです。旅に出られる方は安全に楽しんでください。

 

 

     *            *            * 

  

 

 図書館で予約していて順番を待っていました。今週、受け取れたので読みました。

  2016年12月に出版された本です。2016年の年末に、現状の分析と、2017年がどうなるか、を予測しています。

 目次を書きます。

1章 トランプ大統領誕生で世界的潮流となる反グローバリズム

2章 植民地化への道を突き進む安倍「亡国」政権

3章 「ブレグジット」のほんとうの衝撃はこれから始まる

4章 2017年、ついにEUが崩壊を始める

5章 世界から嫌われ排除されていく中国と韓国

6章 2017年、貧困化する世界と日本の黄金の道

 

 目次をみてもわかるように、世界の情勢を踏まえ〈どう変ってゆくのか〉を書いた本です。

 新年が明けてから4ヶ月で、世界情勢は相当変わりました。

 北朝鮮は口では挑発を続けていますが、先に攻撃はしないと繰り返しています。先制攻撃されたら反撃する……これは、アメリカの軍事力にかなわないので、弱腰になっているのです。何ヶ月か経ってアメリカの空母が引き上げたら、様子を見てミサイルの開発を進めるでしょう。ですから危険は変わりない。たぶん金正恩は中国に従わないので、中国が持て余して政権を変えようとするはずです。その時が危ない。うまくしないと、殺される前にミサイル発射を命令するからです。ただ、そういう事態になれば、従う者はいないと思いますが……人心はもう離れていると思います。

 中国が動くはずです。自分の言うことを聞く北朝鮮であってほしいですから。

 

 フランスの決選投票はどうなるでしょうか。マクロンが大統領になる? いずれにしてもEUは崩壊に向かいます。あまりにも政情が違い、国力が違い過ぎる国の集まりだからです。

jp.reuters.com

 イギリスはメイ首相が再度の国民投票で支持を得ようとしています。スコットランドの独立問題が再度、浮上するでしょうが。

 

 4ヶ月も経つとこの本に書かれている情報(ニュース)は古臭く見えます。が、北朝鮮以外、世界が歩む大筋を指し示していると思いました。

 

 1章では、反グローバリストとしてのトランプ大統領の誕生の意味が書かれています。

 そのために日本の文化と比較しています。日本は災害が多いために互いに助け合う文化が育った。外国の文化も自国の文化に同化する形で取り入れた。戦前は、朝鮮、台湾を植民地と考えず、皇国臣民として日本に同化しようと統治した。朝鮮はいまは反日ですが台湾は友好国です。

 アメリカはもちろん西洋人が作った国で、基本的に、〈神―個人〉という個人主義の考え方で作られて来た国です。個人がすべての基本なのです。

 グローバリズムも政府が経済に関与することを否定する。経済を優先して、企業が儲けやすいように世界をひとつにする。画一化したルールで支配する、そういう思想です。TPPも、国を超えた組織が動かすことになる。強いものが弱者を食い物にする。それが公平、という矛盾に満ちたご都合主義なのです。格差が増します。アメリカのCEOの所得は、労働者の343倍だそうです。そういうグローバルな流れに対して……

 トランプは「それはおかしい」と叫び、〈アメリカファースト〉のナショナリズムをスローガンにしたことで勝利しました。雇用の創出と貿易赤字の是正が公約です。 

 ここでは表面的な現状分析でなく、根本的なところから「アメリカがどう動くか」の現状分析を行っています。

 

  2章ではアベノミクスの欠陥が指摘されています。日銀の〈量的緩和〉ではデフレは解消しませんでした。

デフレの国では、仕事=需要が不足する。当然ながら、人手は過剰になるため、生産性向上のための投資は起こらない。(P93)

  だから政府が民間の代わりに投資をして仕事を作り出すことが必要だと著者はいいます。「少子高齢化は経済成長のチャンス」でもあるのです。ここでは安倍政権の経済政策が批判されています。アベノミクスの最初は成果が上がったのですが、打ち出した成長戦略は矛盾だらけの政策で一貫していないので結果が出ません。移民導入は実質賃金を下げる結果になっています。データで示されるので、うなづくことが多かったのです。

 

 3章では、イギリスの歴史とEU離脱に至った経済的側面が指摘されます。EUはドイツだけ経済の利益が出る体制です。イギリスは自国の主権を回復したいのです。

 

 4章。イギリスの離脱をきっかけに崩壊が始まるEUの現状が分析されています。

 

 5章は中国と韓国の経済分析です。

 中国人移民を受け入れると、結果的に中国に依存することになる。日本の中国属国化です。

 中国は過剰投資と過剰設備によって架空の経済成長を作り出してきましたが、それも限界を超え破綻する……

生産性向上をともなわない投資を拡大することで、国内の労働力を吸収し、同時にグローバルな価格競争力を獲得する。これが、過去の中国経済の成長モデルだったわけだが、現在は完全に壊れてしまった。(P234)

 

 韓国のことでは、韓進海運の破綻、サムスンの業績悪化。それにも関わらず政治が機能していない現状が分析されます。反日の道を突き進む韓国はどうなるでしょうか?

 

 6章の「2017年、貧困化する世界と日本の黄金の道」。トピックを書き出してみます。

  1. デフレ脱却には政府の支出を増やすしかない
  2. 国民がひたすら「貧困化」していくことがデフレの最大の問題
  3. 変貌したアベノミクスは絶対にうまくいかない
  4. 日本国を破壊した首相・安倍晋三の悪名が歴史に刻まれる
  5. 緊縮財政派や構造改革派に利用された日銀
  6. ついに日銀が岩田リフレ路線との決別を宣言した
  7. 日銀はみずからの非を認め、量的緩和目標を破棄するべき
  8. 日銀の無責任体質こそが日本国低迷の主因
  9. 量的緩和で膨れあがった400兆円をどうするか
  10. 日銀が何百兆円の国債を買い取ってもインフレにはならない
  11. デフレ脱却を阻むプロパガンダを打破せよ
  12. 「事実」が示す真の日本再生への道

日本政府の負債が100パーセント日本円建てで、日銀が国債を買い取れば政府の負債は実質的に消滅する――(P296)

 

 日本は今後、深刻化する「人手不足」を、政府や民間の投資拡大による生産性向上で埋めれば、ふたたび高度成長する。成長に向かう「黄金の道」をさまたげるものは、実際には何もない。まずは政府が「財政問題など存在しない」という現実を理解し、正しいデフレ対策を打つ。それこそが、日本を「黄金の道」に誘う、唯一最良の手段なのだ。(P298)

 これがこの本の結論です。

 読み応えがありました。経済評論家ですから当然ですが、データに基づいた主張は納得できます。わかりやすい。

 ぼくは一貫して〈移民反対、財政出動、技術によって生産性を向上させて実質賃金を上げよ〉という主張をしている三橋貴明さんを支持しています。

 

 

 

 

 

  ……     ……     ……     ……     ……     

 

   「鳴き声」 

 

姿は見えない

高い木の

暗い葉影

細く伸びた枝から

甲高い

悲鳴のような

鳴き声が響く

誰かを呼んでいるのか

鳥よ

ぼくと同じように

暗闇の底で

震えているのか

この世に

生まれたことは

苦しみの鎖に

つながれたことだ

羽根を

はばたかせ

枝を

揺らせばいい

ぼくはここで

仲間が

見つかるように

祈ってあげる

だから

闇の空に

舞い上がれ

 

  

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。

 楽しい連休をお過ごしください。

 また来週、月曜日にお会いします。