日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本のまとめや、検索してわかったことなどを書きます。生きることは辛いですが、何をしても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『経済学はいかにして作られたか?』を読んだ感想 /

 

 おはようございます。

 今朝は少し寒いです。快晴になるそうですからラジオ体操から帰ったら、洗濯をするつもりです。

 北朝鮮情勢は緊迫しています。

 報道されているところでは、アメリカの本気度が伝わってきます。ピンポイントで攻撃して、いまの政権を崩壊させるのでしょう。戦後、CIAはずっとそうして、アメリカにとって都合の悪い政権を変えてきたのです。ペルーのアジェンデ政権を転覆したことを覚えています。

 その国の人たちにとって戦争は苦しみへの道でしかありません。でも恐怖政治で支配されている北朝鮮の人たちは、本音では政権が転覆した方がいいと思っているでしょう。戦禍が拡大しないように祈りたいです。

 

          *                 * 

 

 

経済学はいかにして作られたか?

経済学はいかにして作られたか?

 

 の感想を書きたいと思っていました。

 

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の「商品の説明」、レビューを読んで下さい。それでこの本の構成や内容がわかります。すごく〈手に取りやすい〉。わかりやすい。経済学者といわれる人たちの生涯が書かれてあるからでしょう。どういう生活をしていたから、そこから理論が生み出されたか、ということがわかるのです。

 

 どんな理論も人間を離れてないんだなと思わされます。経済学という学問も、そういう視点から見ると人間味あふれたものに見えます。法則とか理論というと、無味乾燥のものにしか見えませんが……(^^) 

 この本を読んで、「みんな苦労して法則を見いだそうとしたんだな」と思ったのです。

 

 

 目次を書いておきます。

 

プロローグ

インタビュー(ノーベル経済学賞ロバート・ソロー――経済学は未来を予測できるか?)

経済学9つのケーススタディ

  1. ソ連共産党「計画経済」の誕生と崩壊
  2. ドイツ国民を襲った〈超インフレ〉という怪物
  3. 世界恐慌」はこうして起こった
  4. ルーズベルトと「ニューディール」の結末
  5. ナチスドイツの戦争経済
  6. 西ドイツの戦後経済の奇跡
  7. 中国共産党の大経済計画
  8. レーガノミクス」の功罪
  9. 日本経済の〈バブル狂騒曲〉

 

第1部 歴史編

1章 経済学の源流(重商主義重農主義)―富とは金銀のことなり 

2章 アダム・スミスの自由放任主義―「見えざる手」と利己的な心 

3章 近代経済学のパイオニア(古典派経済学)―「商品は作りさえすればすべて売れる」 

4章 マルクスの「共産主義」への道―「国家は死滅する」

 

第2部 現代編

5章 世界恐慌が生んだケインズ革命―エリートによる世界支配

6章 フォン・ノイマンゲーム理論―経済学は科学に進化するか? 

7章 経済の要「人口」の理論―世界人口の激増と日本人口の激減

8章 フリードマンマネタリズム―“マネー”だけが経済を動かす

 

12大経済理論

 重商主義 重農主義 古典派経済学 空想社会主義 ドイツ歴史学派 マルクス理論 アメリカ制度学派 ケインズ経済学 シュンペーター理論 ハロッド=ドーマーの成長理論 マネタリズムシカゴ学派) 数理経済学

 

エピローグ

 

          *                 * 

 

 構成をみてもわかるように、〈読み物〉として興味を惹く書き方になっています。とくに最初の「9つのケーススタディ」は、「実態は、こうだったのか」という気持ちで読みました。統計的な数字も出ていて、いままで漠然とイメージしていたものが裏切られることになり、新鮮でした。

 

 ソ連の計画経済の試みは最終的に失敗したことは知っていました。その過程は悲惨です。農民が1000万人も処刑されたんです。たぶんシベリア送りになった人も含めると、もっと多くの何千万の人が殺されたんだと思います。

 

 驚いたのは「ナチスドイツの戦争経済」です。戦争前に驚異的な発展を遂げたものとばかり思っていました。じっさいはそうではなかったんですね。アウトバーン建設の記録映画など見ると、それで失業も解消され統制が取れ、経済が発展したんだと……だから軍事的にも大国になって、第二次世界大戦を引き起こすことになったと思っていました。

 じつは失敗続きだったのです。国内の経済政策の失敗を、オーストリア併合やポーランド侵攻で補おうとしたのです。それで、ユダヤ人の財産没収が行われたのです。

 1936年から計画経済だったのですが、1942年にアルベルト・シュペーアが武器弾薬大臣になって完全な統制的、合理的効率的な体制を築くまで生産力は向上しなかったと……書かれてありました。

 思い込みは怖ろしい。ナチスが戦争を起こす前まで経済は破綻していたのがデータでわかります。ナチス軍国主義で一致団結して強い――というイメージがありましたが、統計的な面では、そうではなかったのだと改めて認識しました。

 

 いずれにしても、ここで取り上げられた9つのケースは経済史でも取り上げられるものですが、成功とはいい難かったのです。

 

 

          *                 * 

 

 第1部の歴史編は、それぞれの学者の伝記の部分も含んでいるので、予備知識がなくても面白く読めます。

「あっ、こういう時代だったんだな」とわかるのです。

 国王とか貴族とかいた16世紀から~フランス革命後の19世紀への時代の変遷。経済活動も変っていきます。

 産業革命後はマルクスが出てくるし。

 アダム・スミスも、リカードマルサスも、経済的に表れた矛盾――労働者階級の貧困を解決しようと考えたのです。それが理論となった。この時代は、哲学も科学も社会も発展した時代です。日本でいえば江戸時代初期から幕末――

 西欧ではサロン文化が盛んでした。貿易も活発で、植民地も得て、いろんな学説が現れた時代です。いちばん衝撃的だったのはダーヴィンの進化論でしょう。

 そんなことを思いながら読むと、理論の背景が想像できるような気がします。当時の社会も想像できそうです……(それにはまた違った読み物が必要でしょうが)

 

 

 

 現代編になると、経済理論が難しくなります。経済学に数学的な方程式が導入されたからです。統計を数学的に解釈する……それは経済学というものを確実なものにしたいという学者たちの努力の表れでしょう。(偉そうにいっていますが、他の本などからの受け売りです)

 図書館で他の経済学の本をめくると公式ばかりで、頭が痛くなります。

 複雑なものを単純化できるから公式が使われるのでしょうか。

 

 この本では公式は出て来ません。あくまで読み物としての経済学を解説していきます。それがいい。それぞれの経済学者が人間らしくて。

 ケインズの〈資本の限界効率〉とか〈流動性選好理論〉も、話のなかで解説されます。

 ケインズは、景気を良くする時の、〈公共投資で雇用を増やす〉理論でよく知られています。読んでいると、なぜ、そうしなければならないかが、やさしく解説されます。

 

 レビューにも書いていたけれど、マネタリズムに対する評価は低いようです。レーガノミクスで失敗し、南米でも失敗した、と書いてあります。

 たしかに、違う見方もあるでしょう。

 

 でも、思うのですが……

「経済政策というのはいつも失敗しているのでは……」

 

  そういうものだと思うしかないのかもしれません。

 巻頭でインタビューされていたソローも「経済の予測は難しい」と認めていますし。

 たぶん、〈みんなにとっていい経済〉というものはないのです。誰かに利益になる方法はあります。経済は偏っているんです。

 もともと、〈利潤を出す〉ことが至上命題でしょうし。

 儲けるために景気を活発にしたい、不況から脱したい、ということなんだと思うのですね。みんなのために景気を回復したいというのじゃなくて、儲けるためには景気の回復が必要――と転倒しているのだと思うのです。

 

 三橋貴明さんがいうように「庶民の生活が楽になるように――実質賃金が上がらなければ不況から脱出できない」と思います。

 お金があるから、ものを買う。それで経済が活発になる。企業も儲かる――実質賃金が上がる、というサイクルでないと、景気は良くならないと思います。

 

 実質賃金が下がるような方向での政策ばかりとっていると……

 消費税を上げることもそうだし、緊縮財政もそうだし、移民を入れて低賃金で働かすこともそうだし……税金を取ることばかり考えたりするのも、景気を冷す原因だと思うのです。

 庶民にお金が回ってこなければ景気は浮上しません。

 企業は海外で儲けようとするので、国内の産業は空洞化する。

 

 

 これらのことはネットとか本を読んで学んだことです。

 この本からも学ぶことが多かった。

 本の感想より話が広がってしまい、すみません。

 

 ケインズとか経済学者の学説について解説した本は、他にも借りていますので、自分でわかったことをメモしていきます。

 

 

 

 

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。