おはようございます。
今朝は寒い、という感じです。すこし気温が低いのかと天気予報を見たら、そうでもない、5.6度になっています。冷気が寒いと思わせるのでしょうか。
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ネットサーフィンに飽きたら、ネットの映画を観ています。
を観ました。
2時間のドラマだったけれど、どうなるのか、興味を惹かれて目が離せなかった。
結論は……現実的にはこうなるだろうな、という妥当なラストシーンで終わる。
少年兵が体験する過酷な現実に、胸が揺さぶられました。これは現実に起こっていることに近いのではないかと思いました。映画はドキュメンタリー的な手法で、現実を淡々と描いてゆく。
希望はない。
家族は……母とは生き別れ、兄は殺され、父も兄弟もおそらく殺されたであろう、それを知ることもできない……過酷な運命をひとりで担う……この少年に、観客は寄り添うことしかできない。
アフリカは遠いです。
現実に内戦が行われ、多くの人が殺され、死に、犠牲が生まれています。
何が悪いのか。
ここでは少年の目になって、それでしか確かめられることがないことが描かれます。
先進国がかって植民地支配した結果だ、とか、民族や部族の利益を巡っての争いだとか、武器を売る死の商人が悪い、とぼくらは考える。でも、巻き込まれる側のこの少年のような人々の視点に、なかなか立てない。巻き込まれる〈悲惨〉がわからない。頭ではわかっても、体験として理解できないからです。
だからドキュメンタリーのように描いてあることは貴重です。
現実に〈そう〉で、〈こうである〉ことしか描いてないからです。
ラストシーンで少年は自分から与えられた現実を受け入れる。自分で生きていこうと思う。……そう見ることができました。
自立というのは言葉でなく、解釈でも理解でもなく、自分でやってみる〈行動〉です。そろそろとでもいいので、やってみることです。やってみて、わかる。自分がどこにいるか……なにをすれば、自分が自分を救えるのか。
縛られたり、与えられたりしているところでは、自立できない。そんなことを思いました。
2時間の間、自分が少年になって戦争を体験しているようでした。そういう意味で、ハリウッド映画のアクションを超えている……こちらのほうがリアルです。
〈戦争は見せるものでなく、体験するもの〉
ハリウッド映画に対抗して、そう思ったのです。
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読んでいただいて、ありがとうございました。
誰もが穏やかで、幸せでありますように。