日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりますが、そこから見える風景や、読んだ本のまとめや、検索してわかったことなどを書きます。生きることは辛いですが、何をしても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『世界一わかりやすい 哲学の授業』の感想 /

 

 おはようございます。

 朝、習慣でストーブをつけてしまいますが……もう、いらないです。今朝なんか、暖ったかい。

 でももうひとつ困ること。花粉症なのでくしゃみが出て面倒なことです。春だけですけれど。 

 

 

 

          *                 * 

 

世界一わかりやすい哲学の授業

世界一わかりやすい哲学の授業

 

 を、いちおう読んだので、感想を書こうなんて思いましたが、とても頭の中がまとまっていません。

 もう老人になってしまって、難しい言葉を解釈することとか、定義したり、分類している範囲のことを考えたりするのが無理なようです。哲学的なことに興味を持てなくなってしまった……

 

 西洋哲学の流れでいえばマルクスぐらいまでは、先人の哲学的成果の上に立って論を組み立てたり、発展させたりしていると思うんです。

 でも、第2次世界大戦後は、系統立てた哲学の系譜というのはなくなったと思っているんです。哲学者が、自分の個人的なテーマを掘り下げるほうから世界解釈に至っている、という気がするんです。ぼくの勝手な思いですが。

 

 この本を読んでも、それがわかります。

 8講のサルトル『「実存主義とは何か」――自由にいきるってどういうこと?』以降は、個人が生きている現場での問題からの視点にこだわることで、全体の、他との関係を推論してゆく、みたいになっているのでは……著書のタイトルがそうですもの。

 目次は……

9講 レヴィナス『全体性と無限』――どうすれば他人を理解できる?

10講 メルロ=ポンティ『知覚の現象学』――なぜ身体を大事にしなければならないの?

11講 フーコー『監獄の誕生』――人から操られるのが嫌なら?

12講 アーレント『人間の条件』――毎日を生き生きと過ごすためには?

13講 ロールズ『正義論』――どうすれば人と分かち合える?

14講 ノージックアナーキー・国家・ユートピア』――国はなんのためにあるの?

15講 サンデルリベラリズムと正義の限界』――結局一人では生きられないの?

 

 

  ぼくが名前だけでも知っていたのはメルロ=ポンティと、フーコーと、サンデルです。サンデルはNHKの「ハーバード白熱教室」を見たことがあります。教授が、質問を出して考えさせる講義のスタイルが新鮮でした。 興味を持たされるし、おもしろい……いろんなパターンを仮定することが出来るからです。

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  けっこう、こういう講義だと見てしまいます。

 ぼくは、自分の思ったことは、〈自分にとって意味があるんだ〉と思っているので、考えさせられる立場に立たされるのも新鮮です。こうして他人との共通の認識に達するのか……

 

 これらの哲学者たちの著作のタイトルをみても社会全体を定義するようなアプローチの仕方をしていないことがわかると思います。現代で突出した問題点を掘り下げることで解答を得たいと思っているのでしょう。

 

 フーコーの「監獄の誕生」の解説を読んでその思いを深くしました。監獄というシステムを考えることが、現代社会を考えることになっている。 

 ぼくら素人にとっては、考える素材が提示されていることで、自分の立場を見直すことになる……これは優等生的意見ですが。^^;

 

 後書きにこう書いてあります。

 名著には自分で考えるためのヒントがたくさん詰まっています。それは本書を読まれた皆さんにはおわかりいただけたことでしょう。

 

 もちろん哲学など学ばなくとも人間は物事を考えることができます。パスカルが「人間は考える葦である」といったように。ただ、様々な思考法をマスターすれば、より広くかつ深く考えることができるのではないでしょうか。そうなるともう世界が違って見えてきます。哲学という学問はそのためにあるのです。

 これまで表層的な出来事しか目に入ってこなかったのが、その裏にある背景、本質に目がいくようになるわけです。(P330)

 

  哲学者なので、この後書きではこう哲学をみることを勧めています。専門性がバラバラに権威を持つ現代社会では、やはり総合する見方が必要なのだと思います。

 

 個々の哲学の話に踏み込むのは、知識もないのでできませんでした。でも、いわれているように、物事を判断することは〈自分で考えようとする〉ことから始まるのでしょう。

  思考の実験、冒険ともいえます。

 

 ぼくはいつも思うのですが……

〈現実はどうなっているか〉だけが、基準だと考えています。考えることは大事ですが、現実がどうか、を知れば、どうすればいいのかわかるからです。

 

 

 

 

 

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが穏やかで、幸せでありますように。