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 日の記し   ★ヽ(´・ω・`)ノ 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきた67才で、もう老人なんですが、そこから見える風景を書きます。読んだ本のまとめや検索してわかったことなどをメモします。生きることは辛いですが、何をやっても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『図解雑学 資本主義のしくみ』を読んで 1 /

 おはようございます。

 山陰、北陸の日本海側はまだ雪が降るそうです。いいかげん、「寒波よ、去れ」という感じです。鳥取は平年の10倍の雪だったということです。でも、変化するのが地球の気象と思って、乗り越えましょう。

 

 

          *                 * 

 

 この社会の仕組みを知ったからといって「生き易くなるわけではない」と思います。

 自分の居場所や働く場が変わらないと……〈環境〉から逃れられない。〈知って、わかった〉だけでは何も変わらないと思う、個人的な生き方を変えないと。

 でも、〈知る〉ことは世界理解に繋がり、それによって目が開かされるというか、自分の心の構え方や、未来に対する展望を作ると思うのです。そういう意味で、知識は大事です。考えたり、決意したりの土台になる。どう生きたいか、を問われるんだ、と思う。知ることは大切です。

 

  

図解雑学 資本主義のしくみ (図解雑学シリーズ)

図解雑学 資本主義のしくみ (図解雑学シリーズ)

 

を、また読みたいと思いました。 じつはこの本は何回か読んでいます。そのたびに「ああ、そういうことだった」と納得しています。

 

 この本の著者――

八木紀一郎 - Wikipedia

は、マルクス経済学者で、日本でのオーストリア学派の紹介者だそうです。

オーストリア学派 - Wikipedia

の説明を読んだのですが、ぼくにはちんぷんかんぷんです。まず、〈限界効用〉とかの語句の意味がわからない。いまのところはそれを調べてみようという気力も無いのですが、いつか経済学全体の構成が(おぼろげに)わかる時がくると思うので、そのときは「そういう考えだったか……」と知ることもあるでしょう。まずもっと基礎的なことを知らないといけないと思っているのです。それで上の本を読みます。

 

 この図解雑学シリーズは、一項目のトピックと図で見開きの2ページで構成されていて、読みやすいのです。

 目次です。自分なりに書かれている内容をまとめました。

 

1章 資本主義は神か悪魔か?

  こんなタイトルが付けられていますが、〈資本とは何か〉ということ、その歴史的経緯、過去の経済学者の考え方、が書かれた章。

2章 資本主義の基本要素

  資本主義を構成する要素と語句の解説が書かれた章。

3章 資本主義経済の動き方

  現実にどう動いているか。機能はどうか。結果はどうなるか。

4章 資本主義の過去

   資本主義の歴史的な登場と19世紀の資本主義社会。

5章 資本主義の大転換~現在

  矛盾の表れと対策。

6章 世界の資本主義

  世界の市場。各国の状況。

7章 資本主義の未来

  IT化。グローバル資本主義

 

 だいたいこういうことが書かれているのでないか、と思います。

 一項目ずつ読んでいくのは大変なので、印象に残ったところを引用してみます。

 

 

           *                 * 

 

 1章 資本主義は神か悪魔か?

「資本主義とは、経済活動が資本によって行われ、成果も資本の蓄積になる社会の仕組み。経済活動が人間のためでなく、人間が資本に奉仕する活動のようになる」

 P14に、このようなことが書かれています。

 市場での競争のように資本の本姓に従うことが、人びとに強制される。

 

 これは日々、感じることです。

 生きるために金を稼ぐのでなく、金を稼ぐために生きるようになる。お金に支配される。金が中心になる。ぼくは、資本主義のもとでは「金の奴隷だ」と思っています。裕福で豊かに暮らせる人はどうかわかりませんが、社会の底辺で労働しなければならない人は苦痛にさらされます。労働条件も悪いし、環境も悪い。資本主義はお金中心になるので、格差と差別を生み出します。

 

P20[資本主義に対置するもの]

 資本主義を批判した共産主義は理想的な政治思想でしたが、党の独裁と現実から遊離した計画経済で牢獄のような社会を生み出しました。

 

P24[イスラームと資本主義]

中近東の商業社会のあかで生まれたイスラーム教は、私有財産、貨幣、そして商取引も是認しているので資本主義の反対が社会主義という意味では、反資本主義とはいえないからです。しかし、イスラーム教は厳格な唯一神の信仰です。……(略)……承認が利益を得ることは推奨されますが、貨幣を絶対化し、資本につかえることは許されません。取引は相互の事情に応じたものであるべきで、貨幣によって一般化されてはならず、また蓄積された貨幣に対しては、イスラームの共同体のために自らすすんで行う寄付が義務づけられています。

 

P26[経済学者の資本主義観 1 アダム・スミス

  • 近代の豊かさは分業による生産力の増大の結果
  • 生産性の高い分業労働を行うには、資本が必要
  • 資本所有者の自由な利益追求が、全体の福祉の向上をもたらす

「神の見えざる手」の言葉で有名です。

 

P28[2 マルクス

  • 資本主義は社会をたえず変革する
  • 資本主義は自分自身を統御できない
  • 資本主義は階級関係を単純化し、階級対立を激化させる

 

P30[3 マックス・ウェーバー

  • 近代西洋の資本主義は宗教的禁欲の産物
  • 西洋では、その起源は禁欲的なプロテスタンティズムに求められる
  • 近代の資本主義は、社会の全面にわたる合理化を生み出した

 

P32[4 シュンペーター

  • 資本家ではなく企業者が変革の原動力
  • 銀行の信用創造が企業家を支える
  • 資本主義はその成功によって社会主義にとってかわられる

 

P34[5 ケインズ

  • 資本主義は金儲けと貨幣愛を動機とした経済体制
  • 適切な政策がとられるなら、資本主義は効率的
  • 資本主義の文明を超えて

 ケインズは規則を守ったマネーゲームでありたいといいました。

 いつかは資本主義は超えられる、と考えていたようです。

 

P36[6 ハイエク

  • 市場経済は分散された知識を利用するしくみ
  • 自生的秩序

 

P38[7 ソロスセン

 ヘッジファンドの大物のソロスとインドの飢餓を考えたセンは、経済に民主的なルールを作ることを主張しています。

 ソロス『グローバル資本主義の危機』(日本経済新聞社

 セン『貧困と飢饉』(岩波書店

 

 

 

2章 資本主義の基本要素

 ここで解説されている語句は、

私的所有、分業、商品生産、交換価値、貨幣、雇用、労働力、賃金、企業、商業利潤、銀行貸出、信用創造、株式会社、地価、階級、国家

            です。

 

 興味を惹かれたものを並べてみます。

〈分業と交換〉

 この社会ではすべてのものが分業によって作られ、配られ、買われています。ひとつの物でも、誰かが作り、運び、商店に並べられています。多くの人の手を経てきたものです。そして誰もが、何かを生産し、労働し、社会の一員として存在する。

 この項はシンプルにそんなことを思い出させてくれます。

 

 

〈商品生産〉

 商品は他人のために役立つという使用価値と、自分(生産者)にとって交換に役立つという交換価値の2つの性質を持っています。

 

 

 〈資本主義の雇用関係〉

  • 実際に取引されるのは労働そのものでなく、「労働力」。
  • 賃金はこの労働力に対して支払われます。
  • 労働市場の状態が賃金に影響する。

 

 

 

           *                 * 

 

 明日に続きます。

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。