読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

  67歳、日の記し           ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て、55歳で世間との交渉を断って独りになりました。そこから見えることや思いを書く日記です。仏教を生きる指針にしているので、そのことも。リンクを貼らせていただくサイトの方に感謝しています。m(_ _)m

『経済のニュースが面白いほどスッキリわかる本』 を読む 2 /

 

 おはようございます。

 今朝、大阪は雨が降っています。すこし寒い。雨の日は気持が寂しくなるようです。でも、なんでも心の受け取り方です。元気を出してやらねば……と思います。

 

 

          *                 * 

 

 

 2章 日本は本当に豊かなの?

 P49に経済の発展が本当に必要なのか?と書かれてある。

 ぼくはいつもそう思っているので、ここに書かれてあることを興味深く読みました。引用します。

 これは簡単には答えられない。根本的な価値観にかかわる問いなので、客観的な科学を目指す経済学よりは、哲学や宗教などが得意とするテーマだろう。

 でも経済学的観点から次のようなことは指摘てきる。

 まず、犯罪や自殺などの社会問題の多くは経済の低迷期に増えることが、ある程度統計的にわかっている。

 それに、経済の発展は、発達途上国の疫病を減らしたり、社会的弱者がより生きやすい技術や制度をもたらしたりしてきた。

 というわけで、経済的な豊かさがすべてを解決するとまでは言えないかもしれないけど、よりよい社会をつくるためには、経済的な豊かさが欠かせないんだ。

 というのが答えなんだけれど、これに異議があります。

 不景気になると犯罪が増えたりするのはその通りだけれど、経済の発展が発展途上国にプラスになったり、社会的弱者を救っているか、疑問です。

 むしろ、後進国の経済を犠牲にすることで先進国は豊かさを満喫してきたのでは……

 社会的弱者も、経済の発展で救われているか、むしろ、捨て置かれていることが多いのでは……

 理想的に「経済の発展は、そうでありたい」という気持ちの表れなのはわかりますけれど。

 

 経済学的に「心の豊かさ」を議論することはできない。と、P50に書かれてあります。それで経済学的に「豊か」とは…… 

国富=国内非金融資産(土地や工場などの実物資産)+対外純資産

   と、

 国民所得

 それについての解説が、P50~以降、公式が書いてあります。

      国民純生産(NNP)=GNP-固定資本減耗分、などの計算公式。

 

 それに国民総所得(GNI)などの解説。言葉の意味。

 

 総生産額と総所得は一致する……三面等価の原則。

  以前、『第4次産業革命』のところで出ていた三面等価の原則が、ここでも出て来ました。

 三面等価の原則とは、生産面・分配面・支出面のどこから見ても国民所得は一致するという考え方。

 誰かが生産したということは、それを誰かが購入したということ。

 総生産額と総支出額は必ず一致する。

 

 で、それは理論上考えるとこうなる、ということです。

 いくら生産量が増えても、みんなが豊かになるとは限らない。国全体で経済が活性化したといって、みんなが豊かになるとは限らない。むしろ貧富の差が拡大することもある。企業所得が増えるだけで……

 この本ではこう書いてあります。

「国全体で経済が活性化するならば、その取り分も同様に増加する。その増加分が誰のものになのかは一概に言えないけど、大きくなったパイ(GDP)が誰かの手に渡ることは間違いない。そしてパイが低迷しているときよりは、これが大きくなる局面のほうが、低所得者層の所得を引き上げやすいということは言えるんだ」(P70)

 これはほんとうのように思えます。

 不景気なら賃金が抑えられるのだけれど、好景気なら、所得を上げなければ労働者は納得しないということになる。そういう意味で経済は循環だ、といえる。

 

 ここに国際的な比較のグラフがあるのですが、それを見ると、ここ20年、日本は停滞しています。

 けれどGDPという国民所得を豊かさを測る物差しにするのはおかしいかもしれない。市場で取引されないものもあるからだ。

 それでGDPに代わる新たな指標が作られている。国民純福祉(NNW)とか。グリーンGDPとか。

 ブータン政府の国民総幸福量(GNH)も。ただ「幸福」を指標化するのは無理と書かれています。

 

 

3章 日銀は何をやっているの?

 この章は金融政策のことを解説しています。国全体のお金の流れをコントロールすること。

 お金の量を増やすのが、金融緩和。

 減らすのが、金融引き締め。

 

 お金は、そもそもなんのために生まれたか、という話から始まって……銀行の役割について書かれています。そして日銀がなにをやっているか。

 お金を増やすと金利(利子)が低下する。需要と供給の関係から。

 そしてお金が増えて金利が下がると、景気は上昇する。

    公定歩合操作……日銀が銀行に貸し出す金利を下げたり、上げたりする。

    公開市場操作……国債などを売買することで。

    支払準備率操作……日銀にある銀行の口座の支払準備の金の操作。いまは行われてない。

 

 ここでゼロ金利政策とかコールレート政策(銀行間の金利なし貸し借り)とか、金融緩和政策について解説してある。

 アベノミクスは成功したか? 解説によると、成功したと言えないようです。

 

 

4章 インフレになるとどうなるの?

 インフレ時には給与所得者の実質賃金は低下する。 

 モノを持っている人が得をする。

 債務者利得が発生する。

 

 P134にインフレの種類が書かれていますが、ハイパー・インフレのような事態になると金に対する信用そのものが崩壊してしまう。

 年率2~3%のクリーピング・インフレなら、経済にとってプラスだと考える学者が多い。

(ぼくはインフレは実質賃金を下げる目的で行われている気がします。経済政策はそんなに簡単に効果が表れるものではないらしいのですが……いろんな要因があって、賃金が低いままで物価は高くなるのでしょう)

 それで企業は儲かるけれど、庶民にはなんのメリットもない。それが苦しいところです。

 

 アベノミクスのインフレ誘導は成功したといえないけれど、デフレ脱却は効果を上げつつあると言えそうだと結論づけています。妥当な見方なのかなあ。

 

 この章もだけれど、QアンドAで、基礎の言葉の意味から説明しているので、わかりやすいです。

 

 

5章 日本の借金って大丈夫なの? 

www.nikkei.com

 去年の6月時点で1053兆円になっていますが……それは悪いことなのだろうか? 国家財政が破綻する危機にあるのか。

 P148に図が載っていますが、国の支出の23.3%が国債費で、これは借金返済費用です。また収入に公債金がありますが、これが借金です。家計が20万とすると毎月5万円を返済に当て、毎月7.6万円を借りていることになります。

 この借り続けることがこわい。

 

 解説のポイントが書かれているので、引用してみます。

  • 国の借金は給与の前借りみたいなもの。赤字国債は財政法で禁じられている。建設国債は禁じられていないが、慎重であるべき。
  • 国債費が増えると政策経費が圧迫される。
  • 国債の乱発は金融市場から資金を吸収してしまう。資金不足が金利上昇を生み、民間の投資を冷え込ませる。
  • 赤字国債は財政法で禁じられているが、特例法によって発行。
  • 財政支出は巡り巡って経済を活性化させる=乗数効果
  • 極度の緊縮財政も、極度の放漫財政もだめ。

       ↓↓

  • 財政破綻=国の債務不履行(デフォルト)。支払い義務が果たせない。
  • そうすると国債が市場で叩き売られて、価格が値下がりする。国際価格が下がると金利は上昇するから得だが、払ってくれるかリスクが高い。
  • 財政破綻が起こると、債務国が債務放棄をしたり債務繰り延べ(リスケジューリング)したりする。
  • IMF国際通貨基金)が管財人になってリストラなどの融資条件(コンディショナリティ)をつきつけられる。

 

  • 政府の借金は国民の借金ではない。ギリシャは外国から借金をしているが、日本は違う。
  • 日本で高齢化が進み、蓄えを取り崩すようになると、国債を買う人がいなくなる。外国に国債を買ってもらうしかなくなる。国債の暴落が起こる可能性がある。これは予測できない。
  • 株価と国債価格は実力と投資家心理によって左右される。
  • 長期的な財政再建の道筋はつけるべき。

 

 

  

 この本は8章まであります。

 明日に続きます。

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。