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 日の記し   ★ヽ(´・ω・`)ノ 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきた67才で、もう老人なのですが、そこから見える風景とか、ふと思ったこと、検索してわかったことをメモして残します。仏教を生きる支えにしているので、もっと自由になれるでしょう。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『スモールハウス』 を読む 最終回 / 「つらら」

 

 おはようございます。

 

 

          *                 * 

 

 

5章 誰でも手に入るローカルユートピア……David Bell 

 ベルは、メルボルンから200キロ離れたところに2000平方メートルの土地を安く買って、自分で家を建て、都市から移住した。

 野菜は自分で作っているので、お金もかからないし、快適だという。

 そのレポートが載っています。

 

【著者の主張というか考え方】

  • 都市の生活はお金がかり過ぎ。普通に暮らしいても、無駄に物を作ったり、売ったりしている経済とは無縁でいられない。
  • こういう〈空回り経済〉から自由になろう。
  • すでに確立された豊かさからなる程度の恩恵を受けつつ、自分の消費を抑え、贅沢を放棄すれば、個人的なユートピアを作ることが出来る。
  • スモールハウスを建て、自給用の畑を耕す。
  • 経済から、また、縛られた仕事の時間から自由になることが、地球にも優しいといえる。
  • 試行錯誤でやること。最低限の家と、生活ができれば、あとは少しずつ豊かさを目指せばいい。

 

 

 

6章 質素な生活と高度な思索……Diana Lorence

 ダイアナ・ローレンスも女性です。カリフォルニアの森の中に建てた家で夫と二人で住んでいます。

 シンプルな生活で、電気はないので、夜はローソクの灯りで過ごす。冬は暖炉で薪を燃やす。水は果樹園の灌漑用水を利用している。パソコンはない。

 

 この会話を大事にした、静かな生活を送るのには理由があった。ダイアナの言葉が引用される。P184

私は子供の頃から、自分の内的な意識世界と、外的な世界の狭間で、ずっと沈黙の中にいました。周囲の人が理解しているように見えた外的な世界の意味を共有することもなければ、自分自身の理解を形作る力もないと感じていました。 

 

 彼女は、夫のマイケルと出会って、共に時間を過ごす中で、他人との間で紡ぎ出される「言葉」によって 世界が意味づけられることで、初めて自分は周囲の世界と関係付けられる、そう確信した。(P185) 

 ここでの生活は「自分が本当に好きなもの」を選ぶことで、自然にシンプルになったということです。

 

 著者は〈シンプル〉ということについて考えます。P188~200。

  • 現代社会は、スタート時点でシンプルではない。
  • 自分が「シンプルではない」と気づくのは、余計なものが周囲に集まっていることを自覚する時。
  • 「自分が本当に好きなもの」がわからなくなる、ことで、もっと物事を違う角度から見ようという気持ちになるのだろう。 

 

 

          *                 * 

 

 以上、この本を読み終えました。

 スモールハウスというのが、ただ〈小さい〉ということだけではなく、人としてのシンプルな生き方を目指すものだということがわかりました。

  僕がこの本を読んで感じたのは「どこに暮らしの根っこを置くか」ということでした。

 ぼくの体験からいっても、西成で日雇いをしていた頃は、生野区に部屋があっても、朝が早いので、ドヤに泊まったり、飯場に入って10日ほど帰らないことがありました。生活費を稼ぐことが、生きるスタイルを決めていたのです。

 どこが自分のいられる場所か、というのは大事です。

 そこが〈暮らす場〉ですから。

 

 シンプルに暮らしていける可能性を持たせてくれる本だったと思います。

 ぼくもスモールハウスを持ちたい、と思ったのです。

 

 

 いまは、図書館に予約していた本『持たない幸福論』を借りて来て、読んでいます。

 また、この本の感想を書きたいと思います。

 

 

  ……             ……              ……

 

 

   「つらら」

 

風の形に

弓なりに

氷った

つららよ

お前は

なにを

耐えたのだ

風ではなく

凍る

冷気でもなく

ひとりの

寂しさに

声を上げたような

形で

ここにある

 

 

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。