日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

『第4次産業革命』(三橋貴明著 徳間書店2016.5)を読みます 1 / 「雪の子ども」

 おはようございます。

 今朝は寒いです。天気予報を見ると、今週は日曜日まで、最低気温が1度とか2度とかの日が続くようです。いちばん寒い時期なんです。風邪を引かないようにしてください。m(_ _)m

 

 

          *                 * 

 

 経済評論家の三橋貴明さんがラジオなどで言われることに、うなづくことが多いのですが、今回は、出版された本を詳しく読んでみます。

 

三橋貴明 - Wikipedia

 

 

  三橋貴明さんは、技術革新によっていまのデフレから脱却する、産業革命の時代だと主張します。 

 「はじめに」にこう書かれています。

 今後の日本国では、とく「ヒトが動く」サービス産業において、人手不足が加速していくことになるだろう。すなわち、人手が足りなくなるサービス産業において、生産性を向上させる「技術」へ投資することで、「儲かる」環境が訪れようとしているのだ。

 日本国における、サービス分野の生産性向上を目的とした技術革新は、将来の歴史の教科書において「第4次産業革命」と呼ばれることになるだろう。第4次産業革命、インダストリー4.0は、ドイツにおいて「製造業」の様相を抜本的に変え、製造コストを大幅に削減することを目的に始まった。

 とはいえ、今後のわが国で「サービス産業」の生産性を高める技術的ブレイクスルーや製品の市場投入が続くことで、最終的には、

「第4次産業革命は、ドイツで始まったが、日本で進化し、完成した」

 と後世の歴史家たちが記すことになると、筆者は確信しているのである。(P3~4)

 ここにこの本のテーマが凝縮されています。〈技術によって生産性の向上をはかること〉

 インダストリー4.0とは、

 

  本は5章に分かれていますが、目次を書いて、自分なりの要約を入れるという形で読んで行きたいと思います。

 

1章 第4次産業革命で最強になる日本……

日本の労働者の49%がロボットに仕事を奪われる

 2015年12月2日、日本の労働者の49%がロボットに仕事を奪われるというレポートが、野村総合研究所から発表された。AI やロボットによる代替え可能なのは、数々のオペレーター、事務職、組立て工、警備員や建設作業員、ホテル客室係、路線バス運転者……など、サービス産業に及んでいる。人の労働が必要と思える職種もAI やロボットに代替えされて行く。

 

新聞配達員の仕事はドローンにとってかわられる!?

 MIKAWAYA21は、2015年4月に、徳島県神山町にある江田集落で、ドローン宅配のテストフライトに成功している。

 

レジもカスタマーサポートも人間は不要

 

人間による接客も間もなく完全自動化される

 高級店やメイド喫茶なと、顧客とウエイター・ウエイトレスや調理人とのコミュニケーション含みでの「サービス」となっている業種以外では、注文や配膳といった業務は自動化されていく。(P29) 

 

第4次産業革命が猛烈な勢いで動きだしている

 今後、さまざまな仕事で人間の作業が機械やロボットに置き換えられていくことは間違いない。最終的にはAI が人類の知性を上まわることで、ほとんどの仕事で人間が不要となる「シンギュラリティ(技術的特異点)」まで進むと見られているが、その到来は2045年と目されており、現在はまだその前段階である「プレ・シンギュラリティ」の時代というわけだ。(P30)

  シンギュラリティにはいろんな論議があるようです。 

     技術的特異点 - Wikipedia

  

 コンピュータとインターネットを汎用目的技術(GPT=General P

urpose Technology)とした第3次産業革命は、情報に関して人間を支援し、生産性を高めた。それに対し、第4次産業革命は、「動作」の部分で人間をサポートすることで生産性を向上させる。(P31)

 パワードスーツ(装着ロボット)、車の自動運転、ドローン……など。

 

日本こそ第4次産業革命をリードすべき 

 日本は少子化で生産年齢人口比率が下がっていっている。労働力人口は縮小している。超人手不足の時代になる。

 

2章 第4次産業革命は経済と社会をどう変えるか

新しい技術進歩は必ず技術的失業者を生む

 技術の進歩が既存の職を無意味化するケースがある。

  • Amazonというオンライン書店は街の本屋さんを廃業に追い込んだ。
  • イギリスの産業革命時の、機械化に反対する手織り工などが機械打ち壊し運動「ラッダイト運動」を行った。

 

デフレギャップ、インフレギャップが次期産業革命の鍵

 インフレギャップ……総需要(名目GDP)が供給能力(潜在GDP)を上回っているなら、別の職につける可能性が高い。

 

 インフレギャップやデフレギャップを理解するには、まず「GDP3面等価の原則」を知る必要がある。

 

  • 我々、国民は生産者として働き、物やサービスという付加価値を生産する。それが〈働く〉ということ。
  • 働いて生産した付加価値を、顧客に、消費もしくは投資として購入してもらう。これによって所得を得る。
  • その得た所得で、誰か別の生産者の物やサービスを買う。生産者が、次は顧客にまわる。

 こうして所得創出のプロセスが無限に回転いくことが「実体経済」と呼ばれる。

 

  • このプロセスにおいて、生産、需要(消費や投資という支出)、所得は必ず同じ金額になる。例外はない。
  • GDPとは〈国内総生産〉。付加価値の生産の合計。
  • GDPは〈生産の合計〉であり、〈需要=支出の合計〉であり、〈所得の合計〉になる。
  • 金額で見たGDP(名目GDP)は国内の総需要の合計。「総需要」と呼ばれる。(P41~42)

 

インフレ下では人手不足、デフレ下では技術的失業者が発生する

 資本や技術に「投資」することで、企業や人材の生産能力は拡大してゆく。

 日本国内の企業や生産者がフル稼働した際の、生産可能な物やサービスの量を「潜在GDP」という。いわば架空に設定されたGDP

 

 本来の供給能力、潜在GDPに対して、総需要の名目GDP(現実のGDP)が上回っているのがインフレ・ギャップ。供給に対して、需要がありすぎる。

 逆に総需要が潜在供給能力を下回っているのがデフレ・ギャップ。供給より需要が低い。

 

 インフレでは〈人手不足〉になる。

 デフレでは〈人手が余る〉。つまり、非自発的な失業者が発生する。

 

 自発的ではない失業者など存在するのか。と、思われたかもしれないが、経済学的には、失業者は「自発的」に失業していると解釈される。働きたい。条件についても妥協する。それでも仕事がない。といった「非自発的な失業者」は存在しないという前提になっているのだ。

 あるいは自発的ではない失業者にしても、経済学的には「企業側の雇用需要を満たすだけの能力がないために失業状態にある」と見なされてしまう。いわゆる、雇用のミスマッチ論だ。

 というわけで、経済学者の多くは、雇用問題の解決策として「労働者の教育・訓練」をいいだす。なにしろ、この世に非自発的な失業は存在せず、仕事はつねにあるのだ。仕事が存在するにもかかわらず、労働者が就職できないということは、まさに雇用のミスマッチがあるという話だ。雇用のミスマッチは、教育と訓練で解消すればいい。

 これが、経済学的な「失業」に対する考え方である。(P46)

 

〈ぼくは前から、そういうことだと思っていました。経済学は人間が働いている、と見ないので、労働力を使っている、使わないとしか考えないのです。たんに能力が不足しているから使えないのだ、と自己責任にされてしまいます〉

 

非現実的な想定に基づく経済学が貧困を生み出している

 経済学的には「雇用のミスマッチ」は労働者の責任になる。現実には仕事があるにもかかわらず、〈適切な労働移動〉ができないというのは、自己責任だということである。

 経済学は、労働者が生産の能力を身につけるのに、経験、技能、スキル、ノウハウを蓄積する人材育成のプロセスを無視する。生産者が、生産者となるための経験やスキルを無駄としか考えない。

「経済=利益を拡大するビジネス」と考えているからである。

 

なにしろ、主流派の経済学は、「経済合理性以外にはいっさいの価値観をもたない経済人」をベースに、論理が構築されているからだ。

 現実には、人間は経済合理性、つまりは「利益が出るか、出ないか」以外にも多様な価値観をもっている。だが、多様な価値観をもつ「ふつうの人間」に基づき、経済学の学問を構築しようとしても、無理なのだ。いかなる行動をとるか事前に誰もわからない「人間」を基本にしては、経済学という学問は成立しえない。

 というわけで、経済学は「経済合理性」以外の価値観をもたない経済人を前提に発展した。非現実的な想定に基づいて進化した学問である以上、経済学が現実とかけ離れた主張を繰り広げるのは、むしろ当たり前なのである。(P49)

 

日本の経済力を毀損している真犯人は誰か?

 人材とは過去の労働の蓄積で創出される、とか、需要が供給能力を下回るデフレギャップとかは、経済学では無視される傾向が強い。

 経済学者は明らかに、「失業」を軽く見ている。

 現実には雇用は人生そのものである。

〈失業したなら、別の仕事につけばいい〉と軽く考える人は、真剣に働いた経験を持たないに違いない。

 

ゾンビ企業は淘汰されるべき」「衰退産業から成長産業へ労働者を移行させる」などと平気でいう。

 デフレの時には、労働者が転職する先の求人がない。

 政府が正し政策で財政出動して需要を作り出せば、失業者を吸収出来る。だが「政府の財政均衡すべき」というドグマが、政界や官界に広まっている。政府が国債を発行し、需要創出(財政出動)しようとすると、「国の借金で破綻する!」という大合唱が始まり、増税政府支出の削減という緊縮財政の措置が取られてしまう。結果、失業者は〈長期失業者〉となり、国の経済力は毀損する。

 この〈経済力〉は金のことではない。まさしく、潜在GDP、物やサービスを供給する能力である。長期失業者は人材として成長もできなくなる。(P52)

 

 

〈失業は、辛いのです。人間としても、辛い。これは経験した者しかわからないといえます。ハローワークの相談係は、失業を体験した人がやるべきだと思っています〉

 

 

 

 長くなりましたので、明日、この続きから始めます。

 

 

 

 

 

 

  ……             ……              ……

 

 

   「雪の子ども」

 

見上げると

天空から舞い降りてくる

白い

花びら

遠い国から

この世界にやって来た

雪の

子どもたち

遊びながら

踊り

声を上げて

透明な翼を

光に

きらきらさせて

ぼくに

向かって

下りてくる

立ちつくす

ぼくを

その温かさで

包むように

 

 

 

 

  

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。