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 日の記し   ★ヽ(´・ω・`)ノ 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきた67才で、もう老人なのですが、そこから見える風景とか、ふと思ったこと、検索してわかったことをメモして残します。仏教を生きる支えにしているので、もっと自由になれるでしょう。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『あなたより貧乏な人』 を読みました / 「歩く」

 

 おはようございます。

 すこし寒い朝です。大阪市の気温は2.8度ということです。ぼくの部屋は狭いので、ストーブをつけるとすぐ暖まるのがいいです。元気でやりましょう。

 

 

          *                 * 

 

  

あなたより貧乏な人

あなたより貧乏な人

 

 この本は面白いです。

 有名人の貧乏話がいっぱい。読みやすい。

 貧乏を肯定的に見ているんです。

 

目次

 プロローグ ビンボー原論

 第一章:腐裕より貧格の人びと――楽しく強く清らかに

         天本英世金子光晴稲垣足穂

 第二章:愉快痛快!有名人の

       赤瀬川原平岸部四郎、西原絵理子、吉田拓郎、得能史子、群れようこ

          祝々亭舶伝、明石家さんま銭形金太郎、相場師・畠中平八         

 第三章:男もする貧乏を女もしてみんとて

       吉永小百合石坂啓西加奈子森茉莉

 第四章:貧生活を生き抜く庶民の知恵

       貧乏食(キャベツとレタスとマヨネーズ、米食のバラエティ、パンの耳伝説、ザリガニ……)

 第五章:これだけ押さえればOK!古今東西借金術

     有名人の借金術/成瀬巳喜男岡本喜八/借金話はすぐに切り出せ/チリも積もれば式/借金数珠つなぎ/    三好達治/貧乏を飼いならす/無心状も……/ドストエフスキー/申込みこそ文章修行/石川啄木 

 第六章:貧乏のススメ

     五木寛之浅沼稲次郎和田芳恵 

               (サブタイトルはすこし略しています)

 

 

 有名な人の貧乏話を知ることが出来るだけでなく、貧乏にまつわる薀蓄を聞くことが出来ます。

 

 貧しい生活を送ったからこそ、豊かさというものを知ることが出来るんですね。物がたくさんあることが豊かなことではないのです。物欲を離れたところに豊かさはある。

 

 稲垣足穂の話がおもしろい。貧乏でもあれだけ美しい話を書いた……戦後、50歳(1950年)の時に、尼僧だった藤原志代と結婚する。これは夫人にとっては社会事業のようなものでした。とにかく金を持たない異端の人生を送った人です。ぼくは、この本を読んで、足穂が好きになりました。 

一千一秒物語 (新潮文庫)

一千一秒物語 (新潮文庫)

 

 

 

           *                 * 

 

 

  ぼくは漫画を読まないので、得能史子さんを初めて知りました。 

 機会があったら、読みたい。  

まんねん貧乏

まんねん貧乏

 

 

 

           *                 * 

 

 それと、吉永小百合の子供時代が貧乏だったのも意外でした。外見の雰囲気だけでは、その人の深いところまでわからないものです。

 どんなに時代が変っても、額に汗して働く庶民がいちばん美しいと思います。

 

 同じ章の西加奈子の苦労話もカラッとしておもしろい。

 

 

 

          *                 * 

 

 4章は、貧乏の薀蓄話です。納得できるような話ばかりです。

 

 あとがきに、「今回『清貧の思想』は遠ざけた」と書いてあります。「しょせん金持ちのお道楽、と思ったからである」

 ちょっと厳しいです。

 でもこの後に書いているように、

人間が基本単位で生きることは、自然と「聖」の生き方に向かわせる。それは「清い」というより「純」な感じで、「純文学」や「純喫茶」のように、「純貧」と呼びたくなるのだった。(P237)

 

 貧乏を原点として生きる本です。 

 

 

 

 

 

  ……             ……              ……

 

 

   「歩く」

 

この冷たさはどうだろう

山だと

避ける方法もあるが

海にはない

潮の匂い

波の音

風に

叩かれて

歩く

どこかに

向かうことが喜びなら

どんなにいいだろう

ずっと

旅は続く

行くあてもなく

歩いている

誰かと

同じように

生きたい

 

 

  

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。

 良い週末をお過ごしください。

 また月曜日に。