日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

「コトバをアソべ! 詩、ってなに?」という本を読みました /

 

 おはようございます。

 大阪は昨日から今宮戎のお祭りです。今日は本戎。えべっさんっていわれているのですが、多くの人で賑わいます。今日もいい天気なので混雑するでしょう。「すごい人出だな」っていうぐらいの、押し合うぐらいの人なので……お参りするのも大変です。

 

 

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  自分なりの詩を書いているので、〈詩をどう書くか〉には関心があります。作詩の方法を学びたい。

 

 を読みました。

 タイトル通り〈言葉を遊んでみよう〉という本です。正攻法の詩作の本ではなく、言葉にふれながら、詩というものがわかればいい、というスタンスではないかと思いました。

 

 平田俊子さんが「わたしはウーロン茶が好きだ」という言葉から詩を書き始めます。(P6)

「紅茶も 録茶も/玄米茶やほうじ茶も」

……いや、いや、これじゃ並べてるだけ。じゃ、変化をつけよう、ということで……

「/お茶漬けも」

 その〈チャ〉という発音にこだわりたい……ということで……

「チャーリー・チャップリンの映画は二回観た/

ラ・マンチャの男』は三回/

『大理石の男』は見ていない/……」

 ここでは〈男〉にこだわる。

……を続けた後、転調しようと考える。

 

「村の入り口には犬がいて/うなだれて地面を嗅いでいる/……」

 なぜ、こんな二行が浮かんだかというと、数日前にたまたま通りかかったガラス張りのギャラリーでそういう絵を見たからです。と、書かれています。(P8)

 この後、詩は『「マーサ マーサ」/どこからか声が這ってきた」と続きます。新たに〈声〉が登場します。

(P8~14)まで、展開された詩を、推敲、手直し、修正して、完成します。その完成された詩が12Pに載っています。

 詩は、茶と映画と犬と、誰かが呼ぶ声と、自分の行動の描写になりました。シーンは、お店でお茶を飲んでいると「マーサ マーサ」と呼ぶ声が聞こえるが、自分じゃないので返事はしないで、立ち上がって店の出口に向かうというふうになりました。

 

 

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「おう、詩はこんなふうにして書くのか!」と驚きました。

 平田さんはこうも言っています。

「マーサ」のテーマは何だろう。この詩を通して何がいいたいのだろう。そういうことが、あなたは気になるかもしれません。学校の授業だと、先生にそんなことを質問されそうですね。でも詩にテーマは必要でしょうか。詩はテーマに基づいて書くものでしょうか。わたしにはそうは思えないのです。(略)

 詩は言葉そのものを楽しみ、味わう芸術です。どんな言葉が選ばれているか。どんなリズムを持っているか。声に出して読むとどんなふうか。一人一人が感じたり考えたりしてください。詩の感想に正解はありません。それぞれが詩と向き合い、楽しめばいいのです。(P14)

 

 たぶん、作るほうも楽しむ……べきなんでしょうね。ああでもない、こうでもないと言葉を選んで。

 

 ぼくは自分の旅の体験を、自分なりに描いていますが、たしかに言葉で何かを描けたと思った時の「できたぞ!」という満足感は捨てがたいです。下手でもいい。人、それぞれ、楽しめばいい。書いていると、いずれ、上手になると思います。下手の横好きというやつで。

 

 ぼくは〈現場に立つ〉ことから言葉を出していきますが、平田俊子さんの詩の作り方をみて、〈思い浮かぶままに言葉を出していく〉ということは大事なんだな、と思いました。連想される言葉たち。

 言葉というものをストックしておく……それはメモでもいいし、胸のなかにしまっておいてもいいので、言葉と戯れるぐらいでいなくちゃならない、と思ったのです。

 

 

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 P14からは、他の詩人の作品を紹介しています。初心者に向けた丁寧な解説がついています。

 引用された詩――

     「感情的な唄」岩田宏

     「自己紹介」谷川俊太郎

     「摘み草」石垣りん

     「跳躍」石垣りん

 

 ところで、こうして他の詩人の詩を読んだ後で、初心者へのアドバイスとして、

 できれば書店や図書館で、たくさんの詩に触れてください。あなたが思っているようずっとたくさんの詩集が世の中にはあります。……(P24)

 と詩を多く読むことを勧めた後で、

 詩は小さな容れ物です。あれも書きたい、これも書きたいと、一編の詩にいろんなものを詰め込まない方がよさそうです。岩田宏さんの「感情的な唄」は、自分の好き嫌いだけでした。谷川俊太郎さんの「自己紹介」は文字通り自分の紹介でした。詩を書くときは、テーマを絞って、それを掘り下げて書くことが大切です。物事の表面をなでるのではなく、深く掘り下げること。幅を持たせたり、展開したりするのはいいのですが、方向性を見失わないことが大事なように思います。

 と、書かれています。

 ここでP14でいわれていた「テーマに基づいて書くものでしょうか」という言葉と矛盾するように思うかもしれません。でも、考えてみると、「物事の表面をなでるのではなく、深く掘り下げて書くことが大切」といわれてるように、あまりにも単純なテーマの捉え方を戒められているんだと思うのです。

 多くの詩人たちの詩を読んで、そこから学びたいと思いました。

 

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 ここまでがこの本の「はじめに 詩を書く方法ってあるの?」の部分のまとめです。

 じつはこの後から、

1部 楽しき詩の特訓、12時間

2部 共同制作の詩、「連詩」を作ろう!

3部 平田俊子が選ぶ 読んでおきたい日本の詩十編

4部 対談 演じる身体、夢見る言葉(佐野史郎+平田俊子

5部 特別企画 今、日本人にとって、詩、ってなに?

    ――国会議員から高校生まで 104歳から16歳まで 日本に暮らす老若男女45人が書いた「詩」――

 という本格的な本の内容が始まるのです。

  これらは実作編といえます。それでじっさいに本を手にとって読みながら、面白がったり、考えたりするものだと思い、まとめませんでした。

 3部の〈読んでおきたい日本の詩十編〉は以下です。

    「デンシンバシラのうた」草野心平

    「ねずみ」山之口貘

    「あけがたにくる人よ」永瀬清子

    「どうしてだろうと」まど・みちお

    「マクシム」菅原克己

    「動物の受難」岩田宏

    「世界の構造」粕谷栄市

    「終電車の風景」鈴木志郎康

    「月光」辻征夫

    「ポーランド一触即発」伊藤比呂美

 

 

 実作編はとても楽しめますし、対談も、読者の詩も面白いです。

 この本のタイトル通り、「コトバをアソべ! 詩、ってなに?」という内容が詰まった本です。

 

 

  

 

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。