日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりますが、そこから見える風景や、読んだ本のまとめや、検索してわかったことなどを書きます。生きることは辛いですが、何をしても生きていけると思うのです。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

『保育に苦情』問題について 『小説を書いてみよう』(村上政彦 著)を読みました / 「静かな木」

 

 おはようございます。

 今朝は暖かくて、目が覚めました。昨日は一日中、雨が降り続いたから、その反動でしょうか。晴れになりそうです。

 

 

 

          *                 * 

 

という記事を読んで、なんともいえない気持がしました。

「子どもが遊んだり、保育の音楽がうるさい」という近所の苦情は、わかるような気もするし……それぐらいおおらかに受け止められないのか、という気もします。報道されているようなことだと、自治体は保育施設を増設することもできないし、いまの働くお母さんの側の「保育園を増やして、審査に落ちることがないようにしてほしい」という待機児童解消の希望にも応えられません。

 それともこういう記事は、「保育所が増設できないのはこういう苦情があるからだ」という体制擁護のキャンペーンなのでしょうか?

 

 いずれにしても、子どもがないがしろにされている、大事にされていない印象を受けます。

 子どもを育てるには、社会的な援助が必要です。

 苦情があることも事実でしょう。この記事は〈自分に得にならないことには関わりたくない〉というエゴイズムを批判しているのでしょう。

 どうすればいいか、というのは難しい問題なのか……

 子どもをちゃんと育てないと、いずれいまの大人が老人になった時に、誰も面倒を見てくれなくなるのでは……と思うんですが、それを覚悟して言っているのでしょうか。

 いろんな問題が浮かび上がってくるのですが、「子どもを育てるのに困難な社会なんだな」という感想を持ってしまいます。

 

 ぼくは大阪市に住んでいますが、解決策として、大阪城公園保育所にしてしまえばいいと思うんですね。広いし、公園なら誰にも迷惑をかけません。

 大阪ばかりでなく、大きな市は大きな公園を持っているところが多いと思います。子どもが集まっても迷惑にならない空間は、探せばあるはずです。

 また、都市計画で経済優先の繁華街を作るのではなく、子どもが集まり遊べる何もないスペースを作るのも必要かもしれません。厚生労働省が定める保育要領の基準も変えたほうがいいと思います。あまりにガチガチですからもっと規制を緩和して、小規模保育施設ができるように。

 

 公共施設は必ず保育所を併設するようにする。市役所や村役場に保育所がないのがおかしい。2~10人規模の小さな保育施設をたくさん作る。駅や老人ホーム、病院には保育施設を併設する。

 職場には必ず保育所を作るようにする。昔、畑に子どもを連れて行って保育と労働を一緒にしていた……そういう働き方の復活です。

 いちばんいいのは、4時間労働制です。半日しか働かないようにする。そうすれば家庭が留守になることなく、父親か母親が交代で子どもの面倒を見られる。

 子どもの保育が事業や仕事になっている現状がおかしいのだと思います。もちろん、保育士さんの仕事は大切です。でも〈保育事業〉ではないと思うのです。

 

 子どもが賑やかに遊んでいる声が好きだ、という地区もあると思うので、そういうところに社会の機能を移していくことも考えてもいいかもしれません。

 社会と関わりたくない、自分だけの生活を守りたいという人たちがいる地区に社会的な犠牲をお願いすることは無理なことです。

 

 苦情があって、保育所が作れないことは問題です。でも、苦情があることを前提にして社会を維持していったほうがいい。苦情をいう人がいてもいいのです。

 人それぞれです。

 みんなそれぞれが、生きればいい。工夫すれば、なんとか喧嘩せずに生きられるはずです。なにかに統一して画一化した社会がいちばん駄目だと思う。もっとゆるやかで、適当でいいのです。あっという間に死んでしまう人生なんだから。^^; 時間はあっという間に過ぎていくのですから。

 

 

 

          *                 * 

 

 

 

 先週の土曜日はショートショートの書き方の本を読んだのですが、今回は現役の作家の〈小説の書き方〉の指南書です。 

小説を書いてみよう。

小説を書いてみよう。

 

 Amazonでのレビューも好評なようです。

 

  著者は、こういう人です。

村上政彦 - Wikipedia

 

村上 政彦 公式サイト

 ここで「陽炎の島」が読めます。

 

 作家が小説を書きたい初心者に向けてアドバイスした、そういう体裁の本です。

1章 ストーリー

2章 場面をつくる

3章 描写

4章 語り

5章 会話

6章 プロット

7章 人物造形

8章 人称、主題

9章 文体、表題、書き出し

10章 市場調査、観察、読書と思索

          という構成になっています。

 

 プロローグで著者は「小説を書くにはスタイルがある」ことを知っておくことが必要といいます。それは19世紀にヨーロッパで完成された〈近代小説〉のスタイルです。

 まずは、このスタイルを手に入れて、あとは自分なりにカスタマイズしていけば、オリジナルな新しい小説の誕生となります。

 そう簡単にいくのか。試してみましょう。やってみましょう。書いてみなければ何も始まりません。小説を書くための第一歩は、書いてみることなのです。文豪と言われる作家たちも、書き出しの1行目から小説家への道を踏み出したのです。(P2)

 

1章  ストーリー

 ここではフローベールの「ボヴァリー夫人」とトルストイの「アンナ・カレーニナ」のストーリーが詳しく語られます。

 物語の要約だけで、どう事件が展開したのか、その時の人物の心理がどうだったのか、がわかる展開。人間関係。内面の葛藤によって、一方の極からもう一方の極へと大きく振れながらドラマチックに結末に向かって進むストーリー……

 

2章 場面をつくる

 ● 五感を使って舞台を描写する。

 ● 心理が表される場をつくる。

 

3章 描写

 ● 風景描写……視点の移動に注意する。視点人物の心理が表現される。

 ● 人物描写……容貌を表現する(視点人物の心理を表す)

 ● 心理描写……行動によってその心理を表す。

 

4章 語り

 ● 語りの機能のひとつは、事件や出来事を要約してストーリーを進ませることです。

 ● 場面にするか、語りにするかは物語の呼吸による。(P89)

 ● もうひとつの機能は、説明することです。

 ● 語りは……ナレーターという役割です。(P89)

 

 5章 会話

 ● 会話の裏に隠された心理が読者にわかるようにする。想像させる。

 

6章 プロット

 ● 起承転結、序破急などの構成は最もわかりやすいプロット。

 ● シーンは現在、過去は語りで……というふうに構成を工夫する。

 

7章 人物造形

 ● 性格、容貌、癖、趣味、ファッション、口調などを細かく描く。名前も重要。

 ● 内部に対立を抱えている人物。(P130)揺れ動く存在。

 ● キャラクターは成長する。

 ● その人物を様々な状況下に置いて、どんな反応をするのか想像する。(P143)

 

 8章 人称、主題

 ● 誰もが体験することのなかにテーマはあるのだが……自分の体験を特別だと思ってはいけない。もう一歩深く、体験を表現しなければならない。(P152)

 

9章 文体、表題、書き出し

 ● 独自の文体を持つ小説家は独自の小説家です。(P156)

 ● タイトルは作品の扉。テーマを暗示させる。

 ● 書き出しの参考は「アンナ・カレーニナ」の書き出し。(P168)

 

10章 市場調査、観察、読書と思索

 ● 読者が何を求めているかを知る。(P175)いまがどのような時代なのかを知る。ぼくらが生きているのはどのような社会なのかを知る。どのような先行作品があるか、文学の流れを知る。

 

 ● 外に出かけて人を観察する。

 ● すぐれた小説を書くには、すぐれた小説を読まなければならない。(P184)

 

 

          *                 * 

 

 この本は初心者向けに書かれていますが、創作するための基本的なものを、「ボヴァリー夫人」と「アンナ・カレーニナ」から引用して取り上げているので、わかりやすいです。

 小説を書くための心構えを教えられます。王道の小説作法です。

 

 

  

 

 

  ……             ……              ……

 

 

 

   「静かな木」

 

静けさの中心に

一本の木が

立つ

それに向かって

真正面に

座る

この冬にも

葉は青々としている

外の

何ものにも

囚われることなく

黙って

立ち続ける木よ

たしかに

そこにあるが

お前は

幻なのか

 

  

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。