日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

社会の底辺で生きて来て67歳になってしまいました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、ネット検索でわかったことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きて行ける。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝します。

木山捷平の詩集を読みました / 「雪が降る」

 

 おはようございます。

 朝方は部屋の中も冷えて寒いです。昔、旅していた時のように戸外で寝ているわけじゃないので、まったくマシですけれど。

 今週を過ごすと、お正月です。

 

 

          *                 * 

 

  最近ずっと本を読んでいませんでした。本を読むよりネットサーフィンしていたほうが楽しい、というのがあります。(^o^)

 よくないことかな、と思って……います。本の世界は、静かで、自分と向き合える……いろいろ考えられる、ひとりの時間です。そういうこともたまにしなくちゃ、と……本を読みました。

 図書館で借りてきた、 

木山捷平全詩集 (講談社文芸文庫)

木山捷平全詩集 (講談社文芸文庫)

 

 と、 

木山さん、捷平さん (講談社文芸文庫)

木山さん、捷平さん (講談社文芸文庫)

 

 です。この評伝のほうは1996年3月に『新潮』に掲載されたものです。

 本は5章に分かれています。

1章……ふるさと。家庭の事情。中学時代。詩誌を出す。

2章……東京に出た捷平は27歳で結婚。作家志望で、短編を書き、同人誌に参加。

3章……戦時中、昭和17年と、19年に満州へ行く。体験談は後「大陸の細道」にまとめられる。

4章……引き揚げ体験。作家として認められる昭和32年までの貧乏暮らし。

5章……死まで。

 

木山捷平 - Wikipedia

 この解説にあるような人です。ぼくは最初に詩集を読み、どんな人かと思って評伝を手にしました。

 評伝は、作家が書いた随筆などからエピソードが引用され、時系列に語られていきます。木山捷平の周りの小説家たちとの交遊を描きながら、「思想なんてものがいちばん駄目でしたね」といった作家の心情をあぶり出します。

 大きくは私小説に分類されるのですが、人生の苦難に直接に対しない素朴さと庶民のユーモアで、独自の世界を作った作家といえるのでしょうか……

 物語ろうとしない平坦な構成で書かれた短編は、小説的欠点でもあるのですが、独特の味わいを持っていた、と書かれています。彼を評価した作家や評論家もいるようで、本人はそれらの記事を大切に切り抜いて持っていて、日記に素直に喜びを表しています。

 

 ぼくも図書館で詩集を目にするまで、まったく知らない作家でした。戦後の世代の人だったようです。それでも90年代に評伝が書かれたり本が復刊されたりしたのですから、見直される何かがあるのです。

 

 検索すると、こんなサイトが出て来ました。

岡崎武志『人生散歩術』 第13回 木山捷平(1)

 

第032回 木山捷平の世界 - 山下敏明さんのあんな本、こんな本

 

空犬通信 木山捷平の「新刊」が一度に3冊も出るなんて

 

 作家はどこへでも歩いていきました。書くものは自分の目に映るものでした。

西荻文学散歩「木山捷平『軽石』を歩く 編」 | 西荻ブックマーク

 

暗い時代を苦いユーモアを交えて淡々と描く文人の佳品 (木山捷平「氏神さま・春雨・耳学問」)|aidareiの馬券的読書ノート

 

http://bit-consul.com/wordpress/ 木山捷平?「長春五馬路(ウーマロ)」

 

木山捷平『大陸の細道』(旺文社文庫 1977) | あとがきのない本

 

http://members.jcom.home.ne.jp/burari/essay/e378.html

 

 

 ここに詩が載っています。

土っ気の詩人〜木山捷平さん〜 : 暮らしのまなざし

 

井伏鱒二が見た木山捷平、木下夕爾の詩 つぶやき館/ウェブリブログ

 

木山捷平研究〈増刊号〉 : daily-sumus2

 

「メクラとチンバ」 木山捷平 : OFFICE-IGNIS

 

「遠景」

 

木山捷平に見る詩と散文の違い - 言葉の泉

 

 

 朗読です。随筆ですが。

木山捷平/尋三の春: 【別館】表現よみ作品集

 

サヨノモリ 村の文化 木山捷平「尋三の春」より

 

 

                 (サイトの方々に感謝しています m(_ _)m)

 

 

           *                 * 

 

 この庶民であり続けた作家は、日常のなんでもないことをおおげさに捉えることなくそのまま描いたようです。

 作品を、反戦意識の表れというふうに左翼的に読む見方もありますが……ぼくは「思想なんて駄目」という彼の言葉にすべてが表れているような気がします。作家は、そういう考え方をいちばん嫌ったのではないかと思います。

 

 詩は散文的でドラマを感じる、すごく平明で、誰にもわかるシンプルなものです。ぼくは、けっこう、こういう詩が好きです。

 

 

 

 

 

  ……             ……              ……

 

 

   「雪が降る」

 

見上げると

灰色の空の中心から

白い花粉が

降ってくる

空の

彼方から

雪は生まれ

わずかな風に

揺られ

声を上げて

降りそそぐ

ああ

見る間に

草も

土も

白い魔法に

かけられてしまう

 

 

  

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。