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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

「〈国体〉の授業」を読みました /(最終回) 天沢退二郎 鈴木志郎康

 おはようございます。

 暖かいです、朝も日中も。雨が降ったりしていますが、もうすぐ春が来ます、そんな気がします。

 ラジオ体操をするときに鳥が木で囀っている。すっかり空が明るくなって。夜明けが6時半頃になっているんです。もう、冬じゃないんだ。

 自然は、ぼくらが何もしなくても変わってゆく。いつも、すごいなと思うのです。

 

 

 を読んだので感想を書きたい。

 

 本を読んだ方のレビューがここに書かれていて、 

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 日本人の原点がわかる「国体」の授業 (PHP文庫)

           その通りだと、ぼくも思うのですが、

 

 ぼくは社会の底辺で仕事をして生き延びてきて……国とか、政治とか、組織とかを信用してなかったし、世間の常識みたいなのも嫌いだったのです。それは当たり前の感覚だと思います。社会の下層だと、生きがいなどないし、虚しさが先にある。そこから社会を見ると、みんな、自分の都合でいっているんだな、ということがわかるのです。

 底辺だと、もともと、社会の仲間でない……

 社会の一員じゃないし、使い捨てみたいなものです。

 そんな意識があるから、アナーキーで、社会のことを信用していなくてずっと過ごしてきたのですが……なぜ、「国とかの成りたち」とか「天皇の存在」を考えたくなったかといえば……

 やはり、韓国が慰安婦のことで日本を貶めたり、中国が尖閣を取りに来たりしていることがきっかけとなったのだと思うのです。

 

 外圧で国の存在が危うくなれば、誰だって自分の国のことを考える。

 国ってなにか、を考える。

 

 明治維新も、日本が西欧に植民地にされないために起こったことだと、思っています。外国からの侵略、支配は、自分の「国とは何か」を考えなおす契機になる。

 じっさいに、いま中国とは目に見える形で戦争はしていませんが、着々と侵略されている状態だと思うのです。

 日本の資源や土地は中国、韓国に買われているし、シャープはホンハイに買われるでしょう。ホンハイは台湾企業と宣伝されていますが、実質は中国資本です。

 

 

 小泉元首相がやった郵政民営化による規制緩和でアメリカを中心とする外資が日本に参入してもう外資系企業は身近なものになっています。

 次のTPP導入で外資は日本の市場を食い荒らすでしょう。

 市場のグローバル化で、日本が作ってきた国民皆保険制度や社会福祉などの枠組みは壊されると思います。「金がすべて」の世界になる。いや、もうすでにそうなのですが……もっとひどくなる。グローバル企業は儲けがすべてで、その国の民の幸福のことなどは考えませんから。

 

 

 なぜ、この本を読んだかといえば……上のようなことを思ったからです。

 

          *         *

 

 この本は松下政経塾での「歴史観・国家観養成講座」に加筆されたものだそうで、そういう意味で「授業」なのです。わかりやすく「国とは何か」「何を守らねばならないか」が書かれています。

 

 4講に分かれていて、

  1. 日本の「国体」を知る
  2. 命を懸けて「祈る」ということ
  3. 天皇とともに歩む国づくり
  4. 世界人類の奇跡――『古事記』にノーベル賞

               の目次です。

 

1講は――

 日本が戦争に負けてアメリカに占領され、戦前の国体という概念とか歴史観とかがすべて否定されたことが書かれています。どこの国にも〈その国の成り立ち〉とか〈自分の国はこういう国〉という考えがあるのに 、それが否定されるものとして教育された。自虐的です。日本は悪い国だから愛国心は持つべきではないと教育されたのです。

「国体」が語られることがなかった。

 国体と象徴としての天皇との関係が書かれています。

 

2講は――

「和」こそが日本である、ということです。

 天皇は国民のために祈る存在だということ。

 

3講は――

 日本は「君民一体」で歩んできたということが書かれています。議会制民主主義であり、そこで決めて、それを公布する役割を持つのが天皇である、と。非常にバランスがとれた政治の仕組みなのです。

 

4講は――

古事記』に始まる日本の成り立ち、日本の精神のことが書かれています。

 

          *         *

 

 話し言葉でやさしく書かれた本です。保守の側の考え方がわかりやすく書かれています。

 

 誰でも、国とはなにかとか、自分はこの国のなかでどう生きるのか、を考えたことがあると思いますが……

 それぞれが考えていると思います。

 グローバリストは経済を中心に、政治家は政治を基本に……労働者は生活を中心に……リベラルはこの国を自分の好きなようにするために……

「保守はこう考えます」という本です。

 

 ぼくは底辺で生きてきて、国とか世間とか組織とかに、「ああしろ、こうしろ」といわれるのはゴメンですが……自分がいざ行動する時に、核となる思想が必要だと思うのです。

 ぼくの場合、原点は仏教的考え方ですが、現実を見るものさしも必要です。

 神話につながる天皇家の存在や、国の在り方、伝統や文化について、考えさせる本でした。

 

 

 

 

………………     ………………     ………………     …………………

 

天沢退二郎

天沢退二郎 - Wikipedia

 

日めくり詩歌 自由詩 渡辺玄英 (2011/11/24) « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

 

天沢退二郎「橋を渡る騎士のブルース」 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

 

「――以後」 天沢退二郎 : 森山 恵 詩のページ poesia poesia

 

落ちない落ちそうで 落ちない氷の中で光の――『天沢退二郎詩集』|昼津淳広の名言・いい言葉の読書ブログ

 

続続・天沢退二郎詩集

 

『アリス・アマテラス 螺旋と変奏』 幾重にも変転する物語 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

境界としての〈へり〉:天沢退二郎『光車よ、まわれ!』(1973) - 〈棄想天蓋〉:文芸とポップカルチャーを中心に

           *               *

   「さむい朝のはじまり」(第四詩集『時間錯誤』昭和41年から)

のどが突然裂けて砂をふきだす

朝早いので誰もいない路上に

くろく銹びの浮いたヒモがうねるばかり

吐きたいほど澄んだ渚で傷を洗ったのは昨日の朝

そのときの眸が忘れられない

砂たちは砕氷の上で身もだえし

遠くからつたわってくる急テンポの楽隊を

うつしだす ひびわれた空のおもてに――

血の下から姉の指は島を支え

夜の失われたことばを坂の途中の

うちよごれたバス停留所の壁にのこした

それなのに老人は殺され無数の三角ビラを

ひらひらさせる大頭の子どもたちの手で

あらゆる路地に首吊られるマリアたちよ

            (一連)

 

 解説を読んで詩を理解しようとしたのですが、できませんでした。そもそも「理解しよう」ということがいけないようなのです。ここでは詩人の詩論が引用されているのですが、部分的だからとはいえ難解です。詩を書くという行為についての論考なので、書くことの意味や、言葉がどこから来るのかとか、表現が可能なのか、とういうことを探求していると思われます。

「詩がつくりだす世界=詩的現実は、日常的現実の向う側にオーバー・ランして『すべて』に対して開かれる非日常的日常の原形質性空間であり、ぼくらの詩がかち得るはずの力は、そのつくりだした非現実空間の深さ、その深さがもつ、オニリックな力学構造の反動力、それにぼくらが与えることのできる秩序の質にかかっている。……(略)」(P348)

 ここでは詩論から引用された言葉が、2ページにわたって書かれています。それは難しい抽象的な言葉を駆使して書かれているので、なにを言いたいのかは漠然とわかるのですが、具体的にどうすればいいということが見えてきません。

 

 上の詩は……

  • 執拗なシンタックスの破壊
  • 夢や潜在的記憶に依拠
  • 意味としての言葉でなく、生の深淵から暴力的に突き出てくる言葉

のように、分析されているのです。

 

 

 

 

鈴木志郎康 

鈴木志郎康 - Wikipedia

 

Shirouyasu Homepage

鈴木志郎康 | 浜風文庫

 

[流体枷仔] 鈴木志郎康『罐製同棲又は陥穽への逃走』「売春処女プアプアが家庭的アイウエオを行う」小考

 

罐製同棲又は陥穽への逃走

 

aoiuem's Blog: 「新生都市」鈴木志郎康 おぎゃーの詩 - a Happy Blog

 

おすすめの詩: 「終電車の風景」鈴木志郎康

 

鈴木志郎康「極私的現代詩入門」(1) 遊ぶこと - 言葉のあや織り

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鈴木志郎康「極私的現代詩入門」(3) 言語感覚 - 言葉のあや織り

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鈴木志郎康「極私的現代詩入門」(5) - 言葉のあや織り

 

鈴木志郎康『ペチャブル詩人』 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

 

粉川哲夫の雑日記

 

ペチャブル詩人/鈴木志朗康 | うれしはずかし、イサナ通信!

 

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鼎談 <現代詩>をもみほぐす 鼎談<現代詩>をもみほぐす 鈴木志郎康 辻和人 今井義行 第2回

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http://eigageijutsu.com/article/166031575.html鈴木志郎康(詩人、映像作家)インタビュー 前編

http://eigageijutsu.com/article/166477836.html鈴木志郎康(詩人、映像作家)インタビュー 後編 

 

           *               *

 鈴木志郎康は「プアプア詩」で世間に衝撃を与えました。詩人にはこの詩が載っている『罐製同棲又は陥穽への逃走』(第二詩集 昭和42年)に収められている「極私的分析的覚え書」という詩論があるのですが、それを引用します。始めに「言葉を消費する現在……」みたいなことがあって、

「私の場合は、自ら言葉に封をすると同時にその封を切ってしまうというように消費するのだ。この過程が私の詩作行為と考えられないだろうか。言葉に封をするということは、言葉に一般的な意味が流入するのを止めてしまうことなのだ。(略)」(P355)

 解説では……作者の生活の実体を言語化することによって……とあります。「突然関係なく夢のように頭の中に浮かんでくるイメージ」(P354)まるごと、詩にしてしまうことのようです。想像力を開放したプアプア詩は前衛を超えて、事件となりました。

 

 

 

 

 

             (リンクさせていただいたサイトの方に感謝します m(_ _)m )

 

      ……      ……      ……     ……

 

 これで「戦後の詩人たち」(現代詩鑑賞講座11)に紹介されている詩人をすべて読み終えました。

 感想をいいますと……詩って、なんでもありなんだな、どう書こうがいいのだ、自由なんだ……と思ったのです。それは、自分の言葉に正直である故です。自分の伝えたいことを大事にすることで詩が生まれるんだ、と思ったのです。

 

 長いあいだのお付き合い、ありがとうございました。感謝しています。 

 しばらくお休みして、これからも詩に関しては、時々、思ったことを書いていきたいと思っています。 

 

         

………………     ………………     ………………     …………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。