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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

「展望 現代の詩歌」(2007年)の吉増剛造・解説から 5

 おはようございます。

 

 この号で「展望 現代の詩歌」の解説から学ぶことは終わりになります。

 

長篇詩 ごろごろ

長篇詩 ごろごろ

 

 についての解説がP53から書かれています。

 

 アマゾンのレビューもいいですね。詩集に対して素直に向き合っておられます。

    Amazon.co.jp: 長篇詩 ごろごろ: 吉増 剛造: 本

 

 この詩行は、奄美、加計呂麻、徳之島、与論、沖永良部、沖縄への船上で記されたものだということです。

……めぐる思索を書き表したものが様々な雑音として入り交じり書記を邪魔しようとする。それらは一概に小文字なあり他の書物の引用だったり詩的散文だったりする。吃音だったり、饒舌体であったりする。固有名がそこここに挙げられ、亡くなった若林奮の追悼文であったり、演劇人の豊島重之や太田省吾への呼びかけであったり、いろいろな知人であったりと様々である。(P53)

 

と説明されているのですが、じっさい詩集を手にとって見ると、仰天しました。これは言葉が生まれてくるところを描いた、物語のようなものだと思ったからです。言葉になる前の状況と、言葉として発せられるときの、間のこと……

 

 個人的な感想をいうと、非常に前衛的なので理解不能なところがあります。

 でも、不愉快じゃない……詩人の心理の奥底にあるものが浮かび上がってくる気がして、興味深い。これを読むには吉増剛造さんと同じぐらいの知識や教養が必要でしょう、そう思いました。とにかく、知識の層の厚さに圧倒されます。

 

 解説で書かれていることは、こうです。詳しい分析なので、長いですが、引用させてください。すみません m(__)m。

 

「オータショーゴさんノ手モトト、「中間とさえ呼べない曖昧さの中に外部があるんですよ、……」と自分のではない(ウン)言葉を、背と脇(脇野沢?)から差し出す、トシマシゲユキさんの《方へ》。」この「中間とさえ呼べない曖昧さ」と「外部」との関係に触れているところ、「詩の雑草」や「繊維」がもたらす外側への通路のようなものを想わせる。

 太文字の詩句「饐ユルガゴとき/詩ノ汐ノ穴」に続いてのこ小文字の「シノシホノアナ(「詩ノ汐ノ穴」)と題して、二〇〇三年十月三十一日朝、次のような小文を付して巴里に送っていました。この詩篇『ごろごろ』ノ、おそらく、別ノ入口、もうひとつノはじまりハ、こゝだったのだと思はれます。」の行による、「入口」と「もうひとつノはじまり」と認識は重なる。

 また詩集の後半には、言葉の上に文字が並列して二つ存在するものがある。これも象徴的である。(ハ、)と(コ、)とが括弧の中で肩を並べていて「ノ、庭」へと続くようになっているが、同時にどちらもの組み合わせが起こっていて、むしろそれは詐諾されているのである。途上においての様々なる現在との裂け目を言葉で造形する試みは、他にも見つけることが出来る。例えば「嵐」は「亜、裸、死」となり「アッ、ッラ、ッシ」と詩の中で分解されている。(P53~54) 

 

 ものすごく、詳しい分析です。「あっ、そういう意味なのか」と納得しました。

 

 言葉の意味の膨張や解体が行われている、ということがわかります。これらは前衛的なことをするためにではなく、深層の深い意識を探るために行われているという気がするのてす。

 ただ、どうなんでしょうか? ここまで言葉の依って立つところまで降りて行くと、かえって言葉を使うのに躊躇することにならないでしょうか?

 

 吉増剛造は、言葉の根源的なところまで進んできました。すごく変化してきた詩人です。言葉の冒険家のようなところがあると思ってしまいます。

 

 最後に、この本の、P55に書かれている言葉に、大賛成します。

 私たちが吉増剛造に感じるのは、明らかに彼が時折、その前衛的な随所の行動の中で時折にふと漏らす、「未来」や「夢」や「希望」の言葉なのである。それは無謀な空虚な中心への接近を止めず、確固とした思想を詩でもって強く語り続ける時に、必ずその後ろ背に、吉増の詩の命題を語ろうとして控えている。

  これほど明確に吉増剛造という詩人の歩みを表した言葉はないのではないか、と思います。

 

 

 この本の吉増剛造の解説・分析で、たくさんのことを学べました。感謝しています。

 

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 いちおう、これで詩人の詩を集中して読むのは、終わりにします。

 たくさんの本から学ばさせていただきました。感謝しています。

 

 これからはすこし落ち着いて生活して……自分の詩が書けるようになりたいと考えています。できるかどうかわかりませんが……(^_^;)・

 でも、いいのです、考えたり、挑戦したりする〈過程〉が大事だと思っているので……もちろん、結果も大事なんですが…… 

 ぼくは、〈詩のようなもの〉が書けたらいいので……

 

 身辺雑記を書きながら、時々更新したいと思っています。一週間に一度ぐらいのペースで更新できたらいいなと思っています。

(追記です*10/4現在、更新していません。ちょっと本を読むことに集中しているので……、そこで何かわからないと……更新は月1ぐらいになるかもしれません m(__)m)

 

 いままで、自分勝手な詩の勉強で、ブログを書いてきました。つきあってくださって、ほんとうにありがとうございました。

 できれば、これからもよろしくお願いします。m(__)m 感謝しています。

  

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。m(__)m

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。