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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

詩集『砂族』(1982年)を読む 1

 おはようございます。

 

[このブログへの思い] 

 ぼくは「65歳の日溜り」ブログで書いていたように、中卒で16歳から働き、社会の底辺を歩いてきたので、自分が他人に自慢できるようなことはなにひとつない、と思っています。

 若い頃に離婚して、社会人の義務である子育てもできなかったし………普通の人がやることをできなかった………

 

 それで、いまは詩のことを勉強しているのですが、それは昔から憧れていたものです。詩を書けることは憧れです。それは憧れという手に届かないものにしている=間違いかもしれない生き方の結果、かもしれないのですが………

 

 どんな環境でも、どんなところにいても、自分が自分であるかぎり、言葉を出せるので、それが最後のコミュニケーションの手段だと思っているのです。詩は、自由に表現できる、最後の拠り所です。

………ぼくにとっては詩を書きたいという思いが、憧れでもあり、生きる根拠にもなっています。詩なら「本当のこと」を描いても、誰にも叱られない。

 誰でも、自分の「根拠」はあるんだと思うのです。それが、表面に表れるものであれ、ないものであれ………みんな、「じぶんでありたい」何かを求めている。

 

 それで、こういう、詩のことをぐだぐだと書いているブログを大目に見てほしいのです。

 なにをめざしているんだ………というご指摘もあると思いますが………青臭い、憧れのなごりなのだと捉えていただければ幸いです。あまり人を楽しませるブログになっていないことは自覚しているのですが………詩のメモとして見ていただければ。

 

 いつか、ぼくが考えている〈人生のような〉詩ができるかどうかはわかりませんが………続けて、勉強していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 ちょっと、迷って、反省しました。

 

  ………………      ………………      ………………

 

  詩集『砂族』は、1980前後に、様々な雑誌に書かれた詩をまとめたものです。

 テーマは、エジプトの砂=失われた文明、失われたわたし、というものでしょうか。とにかく旅で体験した砂の記憶について書かれたものです。

 様々な場所での旅の記憶。

 読む者にとっては、ロードムービーとでも捉えられる………ぼくはそう思いました。

 

 この暑い夏の、台風15、16号の影響で雨が降り続いている蒸し暑い夏の時間に………乾いた砂の記憶は、どこかに読む者を連れて行ってくれる旅の絵日記なのです。

 

 

 それでこの詩集のテーマを表していると思える「砂族の系譜」。

 ひとつづつの連が散文詩のように長い、です。まとめてみます。そんなことをしていいかはわかりませんが………自分は箇条書きから詩の言葉を作ろうとする書き方をしているので………

 

 リバーサイド………乾きっぱなしの川………わたしは1980年にここへ来て………砂漠に向かった入口になっている………砂漠の魂………砂になっている………

 乾いた土地………わたしは口笛を吹き………駆け出して………砂に

 

 キャリフォルニアのインディアンの村落を思い出し………それらの太古………眠っている………呼ばれて………この眠りから………

 

 砂漠とは入るところ、拒まぬところ

 入り口はさらなる入り口を呼ぶ

 

 わたしの魂は砂漠に向かう

 内側より本来の………巣に………戻って………魂の走る………

 

 数年前、サハラに足を踏み入れた

 砂塵………わたしは五千年前のスフィンクスになり………わたしはわたしをみた

 東京では、砂の言語となり、わたしの寝室、詩の上に………

 

 ナイル川をのぼるほど太陽は近く

 アスワンで黄色い砂はピンクに

 太陽は死よりも熱い………言語は化石………沈黙の……

 ピンクの砂が熱い声をあげ………

 

 太平洋に聖霊の島………一年中、雨が降り続く

「わたしのみたものは何か 黒い岩たち黒い木たち 精霊たち 悪霊たち 霧たちの向こう 突き出た黒い岩たちと海の間に帯状に光り走る砂浜である」

 黒い砂たちは雨と夜 眼を濡らしつづけ光らせつづけ

 わたしのなかの砂族たちは

 

 地下鉄に入ろうとするところ オレンジの砂に逢った

 わたしは砂たちの狩人だ いつのまには砂族たちが住みつき………

「わたしは彼らの命ずるままに 一旦 砂の匂を嗅ぐと」………砂狩りに………

 オレンジの砂を求めて

 ウルル 砂語で呪文 鳥たち トカゲ 祈祷の

 

 青空

 わが砂族たちは………内側に集まり、

 砂通信 同一のスピリットの所産で

「ノド許からナダレをうつ時の音は似ている」

「また 人間がノドが乾き 水を求める時ほど」

「そして 砂漠の方へ と わたしをいざなうのだ」

 

「ひとびとはパームスプリングスへと行く」

「砂漠のほかには何もない」

 快楽のためか

「スプリットをもたぬ人間たちすら」

 砂漠………寝室………居間………書斎なのか

 キャリフォルニア砂漠の 南………人間たちが 背中に羽をつけて

「人々は死ぬ

 日々に死ぬ

 人々は生まれる

 日々に生まれる」

 ………夕陽が

 

「わが砂族たちはパームスプリングスにいかない」

 六月二十三日あるいは/七月二十日のリバーサイド/または数年前のカイロ ギゼの砂漠の傍にいる」

 砂族………呪文………あの岩山の

「五万年むこうから/歩いてくるものたちを 待ちうけている」

 砂族の正体 あきらかでない

「砂をみるごとに増殖し/しだいに 砂の領土をふやそうとする意志をもっている」

 砂族たちは………

 

10

「わたしの内側で彼らが何をたくらみ」………

 リバーサイドで………

「古代アステカまで走っていくかと思うほど彼らは 希望にみちているのだ」

………ゾッとする音楽のような

「生理的快感をくすぐるような」

「何者かへと むかっているのだ」

 

 

  ………………      ………………      ………………

 

 わたしのなかの砂族について描いているのです。

 時間の幅………それがこの詩を壮大に見せているのですし、魅力でしょう。ニュー・エイジが好むようなスピリットの概念もあります。基本的には、観念的な枠組みで構成されているといっていいかと思います。それでも、思考は自由に飛躍し、地球をかけめぐる、それが魅力です。

 

 明日は、描写されている詩を選びます。

 

  ………………      ………………      ………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。