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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

『聖なる淫者の季節』第一章を読む 11~28連

 おはようございます。

 

『聖なる淫者の季節』を続けて読みます。第一章11連からです。

 

11

ならずもの───ラバーシューズで走っている

女たち───「牝兎に かわり」

 この連で感覚的ですこし理解できないイメージがあります。

「ならずものの 眼の 非常識な/純粋の 水晶の信念に/思わず 口をあいて 涙を流した」というフレーズです。イメージは浮かぶのですが、作者の心理的思い入れのほうが勝っている気がします。

 

12

 イースターについての考察の連です。

 作者は「復活があるから地獄なのだ/なにごとも 死ぬことなどなく/絶えず生まれ 生きながらえ もだえ/さらに 復活までするときては」といっています。詩人としての正直な感性でしょう。

 

13

「永遠人は つねに/彼の永遠から 去ることができない」

 人生に眠ろうとする彼を、常に呼び起こす悪魔───神。

 

14

で転調します。

 アネモネの花束を旅人に渡しに行こうとしているのです。透き通ったアンブレラとレインコートも買い………

「わたしは 女の裸を愛した」の行もあります。

 白石かずこの詩は西洋風なんです。バタ臭い。また西洋の童話風でもあります。そういう文化のもとで育ち、生きてきたからでしょう。

 

15

 種植人Sの話です。Sは女を咲かせることを知らなかったが………「まさに美しい手負いの豹」であった、のです。「ちりばめた愛のイタさを/ビー玉のように散らした」

 

16

 Sの話の続きです。

「よく時をソシャクし 恋人につくした」

 恋人は………「たべ なめ さらに/彼の皮膚の上に 皿にのこっている汁も吸いこもうと背をかがめた」「裏がえしては 吸い むさぼった」と描写されています。セックスの感覚的な表現でしょう。

 

17

「わたしの日常は はじまっていた」という言葉が最初にあります。

 男は鳥のバーベキューで胃袋をみたしてくれ………「愛の湯ぶねの中で/わたしの不幸を瞬時 眠らせてくれるはずだ」

 そういう日常を見る視点が出てきています。

「律儀である この育ちのよい魂は/わたしをイライラさせる/完璧は あらゆる不幸にまさっている点で/不幸どもに きらわれる」とあります。

「ひとびとは誰も Happy  になどなりたがらない/いつも Unlucky をまっている」と………「人間は非常に人間であることに/たいくつしている」

 

18

 人間は………狼に、ペンペン草に、ならずものになりたい………と表現されます。

 逆説的なのでしょうか? 

「非常に 急激に亡びたいドラマを/男も女も 性交(レグ)するのだ」

 

19

 その続きです。

「みんな 死にいそいでいる/非常に 死にに いきたがっている」

 子供を産み、後悔し、老いたことを哀しみ、………人生になりたくない。「ロマンになりたいのだ/むしろ バラに」

 

20

は2行です。

「永遠は 苛酷なバラだ/苛酷な刑だ」

 

21

「だから わたしは彼を/永遠へ/毎日 毎日 送りこむのだ/つかのまの/つかのまたちよ」と呼びかける連です。

「若い木 地下鉄たちよ/行動たち 沈黙たち/太い 実直な愛/強靭なペニスたちよ/誇りたちよ 若者の眼たち」

 滝………魚………無名のひとりであるおまえ。

 それらに対する思いがあふれて表現されている連です。

 

22

 2行───「Somethingelse/Human である おまえ」

 

23

 おまえに対する愛を歌い上げている連。

「おまえの魂と同じくらい/おまえのペニスを愛するだろう/おまえの筋肉のバネと同じくらい/おまえの心臓の感じやすい鼓動を愛するだろう/おまえの幼い不幸と同じくらい おまえのあどけない Happiness を」

 まええの───は、続きます。この連は15行です。

 

24

「男とねていると わたしはすぐ/10年くらい ねむる/男は ねむりである/セックスは薬である 麻薬である/愛は憎しみであり 骨である」

 というフレーズを読むと、作者は自立的なんだな、とわかります。当時の歴史的な背景もウーマンリブでした。男と女は対等でした。それはいまでも変わっていないように思います。

 すごくポジティブです。恋愛に対しても………。

 ぼくのような底辺の人間には、自立ということがよくわからないのですが………

 

25

「桜がハラハラと散ったあとで/トツゼンみぞれなどもふり/彼の4月は荒れた」

 ここでは恋愛の模様、経過が説明的にはさまれています。 

 

26

「4月は ならずもので/残酷で 甘く センチメンタルである/ほとんど 責任のない愛であり/刹那的なため/ほとんど 永遠になったりする」

 と、4月という季節について書いてあります。

 また、オクラホマのジュンという女友達から、「彼を探さない………」という手紙が来たりするのです。

 

27

 そのジュンについての思い………

「訣別は いつもセンチメンタルである/思い出は かならずといっていいくらい/ユゲをたてているのだ/〈甘い〉/Oh, ロマンチックなジュンよ」

 

28

「わたしは 日々の間を往復した/わたしは build(建設)するものと 崩壊するものとの間を/日々に 何度も往復した」

 で始まるこの連は、日常の生活の中でのわたしへの思い、前進し建設するものへ向かう思いを綴ろうとしています。

 

 

 

 一章は38連で終わります。

 すこし長くなったので、また明日に続きます。

 

  ………………      ………………      ………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。