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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

どうしても気になる山本陽子さんの詩

 おはようございます。

 大阪は晴れました。昨日の夕方には雨は止みました。雨でも涼しかったらいいんだけれど、蒸し暑いですから………やはり晴れるほうがいいです。

 

 今朝、NHKの「今日は何の日」を聞いていたら………芥川龍之介が36歳で自殺した日なんですね。

 山本陽子さんも、酒を飲み続け、自殺のように死んでしまった………と思うのです。

 これは下書きとして、随分前に書いた文章ですが………

 

 

  ………………      ………………      ………………

 

 

………昨日は朝から雨になってしまいました。午後も降るだろうという予報だったので、傘をさして図書館へ予約した本を取りに行ったのです。宝くじを買うのに鶴橋駅に寄って………

 無事、本を受け取りました。

 そして午後に読みたかった「生の証しを残して」の「詩人・山本陽子」の章を読了しました。

 

 山本陽子は『アボリア』という同人誌で、前衛的と呼ばれた詩を書いた人です。

 1970年8月、8号に掲載された代表作「遙るかする、するするながらⅢ」は、こんな言葉か、音楽かわからない詩行で始まります。

純みめ、きゅっく/きゅっく とおとおみ、とお、とおり、………たすっく/すっく/すっく、とお、とおりながら すてっく、てっく、てっく

 

純みめ、くるっく/くるっく/くるっくぱちり、とおとおみひらきとおり むく/ふくらみとおりながら、わおみひらきとおり、くらっ/らっく/らっく/くらっく とおり、かいてん/りらっく/りらっく/りらっく ゆくゆく、とおりながら、あきすみの、ゆっ/ゆっ/ゆっ/ゆっ/ とおり、微っ、凝っ/まっ/じろ きき すき//きえ/あおあおすきとおみ とおり//しじゅんとおとおひらり//むじゅうしむすろしかつしすいし、まわりたち 芯がく すき/つむりうち/とおり//むしゅう かぎたのしみとおりながら たくと/ちっく/ちっく すみ、とおり、くりっ/くりっ/くりっ\とみ|とおり、さっくる/さっく ちっく/るちっく すみ、とおりながら

   山本陽子「遥るかする、するするながら3」より

 

   

  山本陽子は………こういうわからない言葉を書き続けることで、生き続けた………たぶん、言葉の意味はわからなくても、誰かに宛てて書いたんだと思うのです。

 それは、すばらしいことだと思う。 

 だれも入っていけない世界を持っていたのですが、詩人として自分を全うしたと思う。

 ぼくは、すこし違和感とか不安を感じながら、その孤独な世界に共感します。

 

 このサイトのように素直に受け止めるべきだと思ったりします。

 

 言葉を屹立させる力というか、周りを巻き込むエネルギーを感じます。すごい詩人なんです。

 

 でも、亡くなってしまった。

 ぼくらは、今では、天才と語ることはできるけれど………

 

 

 ………………      ………………      ………………

 

 山本陽子さんについてはネットで検索して出てくることしか知らないのですが、稀有の詩人だったと思います。

 みんながこのような詩を書くことはできないけれど、そういう詩を、命をかけて書いたという事実は残るでしょう。多くの時代に飲み込まれていった人と同じに。

 

 膨大な、残されたメモは、家族によって、すべて遺体といっしょに焼かれました。それでよかったのかもしれません。詩人は詩を書くことで、生きたのですから。

 

 

10 遙かする、するするながら


 遙かする
純みめ、くるっく/くるっく/くるっくぱちり、とおとおみひらきとおり むく/ふくらみとおりながら、
わおみひらきとおり、くらっ/らっく/らっく/くらっく とおり、かいてん/りらっく/りらっく/
りらっく ゆくゆく、とおりながら、あきすみの、ゆっ/ゆっ/ゆっ/ゆっ/ とおり、微っ、凝っ/まっ/
じろ きき すき//きえ/あおあおすきとおみ とおり//しじゅんとおとおひらり//むじゅうしむすろしか
つしすいし、まわりたち 芯がく すき/つむりうち/とおり//むしゅう かぎたのしみとおりながら
たくと/ちっく/ちっく すみ、とおり、くりっ/くりっ/くりっ\とみ」とおり、さっくる/さっく
ちっく/るちっく すみ、とおりながら
純みめ、きゅっく/きゅっく/きゅっく とおとおみ、とお、とおり、繊んじゅん/繊んく
さりさげなく/まばたきなく/とおり、たすっく/すっく/すっく、とお、とおりながら
すてっく、てっく、てっく
   澄み透おり明かりめぐり、透おり明かりめぐり澄み透お  透おりめぐり明かり澄みめぐり、めぐり澄み明かりぐりするながら、
  闇するおもざし、幕、開き、拠ち/ひかりおもざし幕開き拠ち

      響き、沈ずみ、さあっと吹き、抜けながら
  響き、ひくみ、ひくみ、ひくみ透おり渉り、吹く、透おり、/
 先がけ、叫び、しかける街々、とおくをわかち、しずみ、//透おり交いながら、/
  しずみ 、しずみ透おりひくみ、ひびき、ひくみ/つよみ透おりするながら、たえまなく
   透おり交わりするながら//ひびき透おり放ち、
     瞬たき、路おり乗するながら
夜として視護るごと、めばめき 帳ばり、ふた襞、はたはた ひらき 覆い/
       響き、/尽くし/吹く透おり/消え、
          しずみ、/ひくみ、/
ひびき透おり吹き
  ふためき、はたと墜として、はたり、/途断え、やみ、蔽い

吹く、吹く、吹く、おとないかぜ透おり、おとなしかぜ渉り、
   吹く、やすらぎ//すずしやぎ
  りり、 りりり、りりり

    夜する/ふんわり、かげろう 薄すまめぎ/口開き拠ち、
夜切り、浮きたち、ひろひろ透おり、澄み透おり透おり明かりするながら、
絹ぎ/すき/消え/さやとおり 澄まり静まり夜する口開切り拠ち

 

 

 

 

 

  ………………      ………………      ………………

 

 詩人はもう亡くなってしまって、その存在も、謎も解明できないので………そっとしておいてあげるのがいちばんの供養だと思うのです。それでも気になる詩なのでUPしておきたかったのです。

 

 いま、白石かずこの本を図書館から借りてきていますので、来週からはそれを読みます。

 

  ………………      ………………      ………………

 

  読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。

 また27日に。