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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

『詩のたのしさ』を読む 3章 イメージのはばたき───絵画的要素

 おはようございます。

 

「詩のたのしさ」という本を読んで、思ったことをまとめています。

 

「イメージのはばたき───絵画的要素」という章のタイトルでわかることですが………詩はなによりも、絵画的なイメージなのです。

  • 言葉による色彩感。
  • 具体的な描写になるほど、物とともにイメージが思い浮かぶ。それには色が付いている。
  • 抽象的な言葉にも色彩はある。(憂鬱………暗い黒に近い色、希望………明るいバラ色)など。

 

 この章で引用された詩は、P52(北原白秋「思い出」部分)、P55(萩原朔太郎「野鼠」)、P57(三好達治「甍のうへ」)

 それぞれの詩を鑑賞しながら、詩人たちが選ぶ色彩の違い………それぞれのイメージが喚起する個性の違いについて述べています。

 言葉の選び方が、詩のイメージを決定する………

 

  • また、漢字は硬質で形が浮かびやすいし、ひらがなは軟らかく女性的な感じがする、という視覚的効果がある。

 その説明のために草野心平の「富士山」を引いていますし、女性的なひらがなの代表として大手拓次「鏡にうつる裸体」を引用しています。

たましいのせかいでは

わたくしもあなたもえいえんのわらべで

そうしたおままごともゆるされてあるでしょう

………

      (略)

               (新川和江「ふゆのさくら」部分)

 

 

 またカタカナが使われた詩も紹介しています。昔の詩には多いのです。宮沢賢治の「雨ニモマケズ………」とか春山行夫「ALBUM」。

 

………………      ………………      ………………

 

 P79は「イメージは思想である」という節になっています。

  • 詩の持つイメージは思想である

 

 著者がこの章でいいたかったことは、この言葉であると思うのです。

 

 P72~には、ヒュームやパウンドが始めたイマジズムという運動を紹介し、ヒュームの「ドッグの上」としい詩を引用していますが、イメージとしては平板でおもしろみはあっても深みがない、と切り捨てています。また日本の春山行夫が同じく「ALBUM」で、「白い少女」の言葉を一面に並べた詩に対しても否定的です。

 

 それに対して西脇順三郎の『A,barvalia』の中の「眼」とういう詩、

白い波が頭へととびかかってくる七月に

南方の綺麗な町をすぎる

静かな庭が旅人のために眠ってゐる

薔薇に砂に水

薔薇に霞む心

石に刻まれた髪

石に刻まれた音

石に刻まれた眼は永遠に開く

 

を、イメージの深さがあると評価しています。奥行きがあるというのですが……ぼくには同じような技法上のことと思えるのです。

 

 

 あと、取り上げているのは、高村光太郎の「ぼろぼろな駝鳥」、野村英夫の「心のなかで」を掲載しています。

 詩のこころとはヒューマニズムに基づいた、見えないものを見ることだと………結論づけています。

 

 

 

 この本の1~3章を読んできたのですが………77年の本でもあるし、取り上げられている詩も、時代の変化で古臭くなっています。それで、章ごとのまとめ、という感じでの書き方はやめます。明日からは、自分が、勉強になったな、と思ったことを、ざっくりと書いていくことにします。

 

    ………………      ………………      ………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで、平和でありますように。