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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

『近現代詩を学ぶ人のために』14章を読む

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 おはようございます。

【第14章 感受性の宇宙】のまとめ

(1 〈現代詩〉の誕生へ)

  • 『荒地』や『列島』の詩人は戦中の世代だった。1953年5月創刊の『櫂』と、1959年8月創刊の『鰐』の詩人は戦後世代で、新しい感受性で詩を書いた。

 

(2 『櫂』の詩人たち)

 

   「星は又星を」  関根弘

星が海の上にびっしり 星は瞬くまに またびっしり星を生むのではないか

少女はいろいろな夢に出入りする為に見えない速さで星の間を駆けてすり抜ける

その度に星はまた星をびっしり生むのではないか

  生理的な感覚で、星を、物質の手触りで表現したことが画期的。

 

わたしの好きな詩人 第73回 – 川崎洋 - 宇佐美孝二 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

 

 

 

   「わたしが一番きれいだったとき」  茨木のり子

わたしが一番きれいだったとき

街々はがらがら崩れていって

とんでもないところから

青空なんかが見えたりした

 

わたしが一番きれいだったとき

まわりの人達が沢山死んだ

工場で 海で 名もない島で

わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった

         ………(略)

  わたしという自己意識への距離のとり方が新鮮だった。前の世代の〈知識人としての主体〉で戦争責任を追求していたものとは、明らかに違った感受性だった。

 

茨木のり子 1 | 詩のある暮らし Blog

 

  • 『櫂』の詩人たちの言葉が、等身大のところで使われていること。
  • 谷川俊太郎の詩の、圧倒的な大衆性、無名性………

 

 

(3 『鰐』とその周辺の詩人たち)

 

 

(4 シュルレアリスム受容と言語意識の革命)

 ここでは大岡信飯島耕一吉岡実を取り上げる。

 

 大岡信『記憶と現在』から「青春」

 あてどない夢の過剰が、ひとつの愛から夢をうばった。おごる心の片隅に、少女の………

………

 ふくれてゆく空。そくれてゆく水。ふくれてゆく樹。ふくれる腹。ふくれる目蓋。ふくれる唇。やせる手。やせる牛。やせる空。やせる水。やせる土地。ふとる壁。ふとる鎖。だれがふとる。だれが。だれがやせる。血がやせる。空が救い。空は罰。それは血の上澄み。空は血の上澄み。 

 

ここで重要なのは「ふくれてゆく空」というそれこと超現実的なイメージをまるで夢の中から奪い取ってきて力づくで言語化したかのような、その幻視する姿勢の過激さであろう。(P241)

 

 飯島耕一  「他人の空」(1953年)

鳥たちが帰って来た。

地の黒い割れ目をついばんだ。

見慣れない屋根の上を

上がったり下りたりした。

そさは途方に暮れているように見えた。

 

空は石を食ったように頭をかかえている。

物思いにふけっている。

もう流れ出すこともなかったので

血は空に

他人のようにめぐっている。

 岩田宏が次のように述べるのはきわめて説得的だろう。「このような放心を物質化して、完成度の高い作品に仕上げたばかりではなく、放心そのものを自己と他者との積極的な関係を証明するための手段と考えたことは、この世代の特徴であると思われる」(P243)

 

ブルトンがその「シュルレアリスム宣言」の終結部に「シュルレアリスムが弁護することのできるものといえば、私たちがこの世でなんとか行きつこうとしている完全な放心の状態だけだろう」と書きつけているように。「血は空に/他人のようにめぐっている。」とは、まさに主体を「放心」に委ねたところではじめて知覚された詩的現象の記述ではなかったのか。(P。243)

 

吉岡実の手法────】

 きわめて彫刻的な造形性の強い、まるで物そのものとも言える物質的感触を伴った言葉のフォルムを………言葉が物質の世界の中で生きようとする、その後の〈現代詩〉が志向した価値の………実現が見られる………

 

 

(5 伊達得夫と詩壇ジャーナリズムの形成)

 この節は10行しか書かれていない。

ユリイカ』の編集者であった伊達の功績を称える解説。 

 

 

(リンクしたサイトの方々に感謝します)

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 また、29日に。