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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

『詩的レトリック入門』を読む────レトリックとは……

 おはようございます。

「詩的レトリック入門」を読んでいき、ぼくなりに、こういうことが書かれている、とまとめたいと思います。

 

【1 レトリックの誘惑】の章では………

 

 P20に谷川俊太郎の「宿題」という詩が掲載されています。(すみませんが全行引用します)

目をつぶっていると

神様が見えた

 

うす目をあいたら

神様は見えなくなった

 

はっきり目をあいて

神様は見えるか見えないか

それが宿題

  さすがは谷川俊太郎さんです。平易な言葉で詩の世界を作り上げています。

 では、散文に書き変えるとどうなるのでしょう。

目をつぶっていると、神様が見えた。うす目をあいたら、神様は見えなくなった。
はっきり目をあいて、神様は見えるか見えないか、それが宿題。

  

 北川透は、この書き下せば普通の散文になりそうな詩を、詩にならしめているレトリックを────

 行分け、連構成、余白、省略(選択)、比喩、多義的な語の使用、繰り返し(リズム)、暗示、助詞や語尾の変化への細心の注意

 といいます。(P23)

 この【詩的仮構】が、普通の言葉を詩にしているのだといいます。

 

 北川透の詩的レトリックの定義は、 

  • 日常的な言葉の使い方に違犯するところにこそ、詩的仮構がある。
  • 詩的レトリックは単語や表現のレベルではなく、言葉の関係の在り方である。

 

 そして佐藤信夫の「レトリック感覚」や「レトリック認識」という本の内容や仕事を評価しつつも、詩的レトリックは修辞学にとどまるものではない、といっています。

 

       ………………     ………………       ………………

 

   ぼくは、修辞の世界を分析、解剖した功績はすばらしいものだと思っていますが………

レトリック感覚 (講談社学術文庫)

レトリック感覚 (講談社学術文庫)

 

  

レトリック認識 (講談社学術文庫)

レトリック認識 (講談社学術文庫)

 

 

       ………………     ………………       ………………

 P30

………詩的レトリックは、それがどこまで意識されるかどうかは別にしても、慣習化されたことばの在り方に対する違犯の関係に置かれる。それは発信者が受信者に対して〈意表に出ようとする技術〉や〈驚かす戦術〉ではないにしても、その違犯の関係が、読者を挑発したり、誘惑したりすることはたしかだ。そうでなければ、なんらかの理由で、ことさら意味(思想)の流れを拒んだり、切断したり、ずらしたりしている詩作品に、読者が魅き寄せられることはない。詩的レトリックは、日常的、習慣的な語法や文脈に違犯の関係をつくりだすことで、おいしいことばになっている。

 

 北川透の書き方は難しいのですが、日常の使い方ではない言葉の使い方をいっているのです。

 

 この本のそれぞれの章の内容は………

2章 余白論の試み

     短歌などを引用して、余白はどのような機能を持っているかを明らかにする。
3章  詩と散文のあいだで

     萩原朔太郎の詩論などを検討して、散文と詩の違いはなにかを考察する。
4章  詩作品の〈語り手〉とは―詩・短歌・俳句における〈私〉

     入沢康夫が「詩の構造についての覚え書」の中で、作者、発話者、主人公と区別したが………俳句の語り手は………短歌の語り手とは………現代詩の語り手とは………と探求していく。

5章  詩的意味論の試み

     詩は、日常との意味のずれを表現する。
6章  未知の像―詩的比喩論の試み

     比喩とはなにか。荒地派の比喩論。現代ではメタファーはどうなっているか。
7章  反喩の構造―詩的仮構論の試み

     言語の階層化理論がある。岩成達也のコノテーションとは? 

8章  詩的境界について

     詩と詩でないものの境は? 入沢康夫の擬物語詩。
9章 詩型論の試み

      近代詩は音律による型を持っていた。現代詩では………

 

 

  では、1章ずつ読んでいきます。

 

 

 このサイトで感想を読むことができます。 

tomtomノpoem&theater:北川透『詩的レトリック入門』より - livedoor Blog(ブログ)

  

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 また、明日。