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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

会話の詩

 おはようございます。

 詩集「わたしはあんじゅひめ子である」から詩を選んで読んでいます。

 今日は「ほとばしる思い」です。

 

 

(どうしても彼女を監視してしまう)

と男友達がわたしと性交しながら言った

 という行から始まります。最初からドラマチックです。

 

【会話】

 この詩に出てくる会話の部分を抜書きします。

 

(相手の行動を把握する、それを追う

電話して出なければ出るまでかけつづける

出たら今はじめてかけたふりをして

今までの行動を何げなく聞きだす)

 

(きみの職場の窓から見える風景を逐一知りたい)

 

(きみがどんな友人とぼくのうわさをするのか知りたい

きみがどんなことばでぼくのことをかたるのか知りたい

きみに甘いものを食べさせて太らせようとするのは誰で

その誰かとはどういう関係にあるのか、そういうことも)

 

(つい昔の男に電話して何も言わずに切ったりするじゃん?)

 

(つい相手の家の前まで行って

あかりのつくのを見ていたり消えるのを見ていたり

するよね、誰でも)

 

(でもそういうことをする人たちこそ)

 

(わたしも含めて

ふつうに生活している

でもやはり執着をかかえて生活するのは不便だから

今までおしこめてきた)

 

(おしこめてきたわたしの執着は、いま

台所の流しにむかって

ぬるぬる

ほんの一本のきゅうりの、きざまれる間を待っている

それを酢や、油とまぜあわせるとき

一瞬、覚醒する、そして、また

 ラーメンの煮える、三分間を、待っている)

 

(ぼくたちは

警察的行為を

恋人たちに

はたらいているんだ)

 

 短い詩なのですが、会話でドラマを構成しているためにけっこう多いです。

 4人の男女の会話なのですが、背景は複雑です。読者の解釈の仕方によって、男をめぐる三角関係ともとれるでしょう。

 過去のどの場面のことなのか、想像を巡らすことができます。

 会話はその場面の事情や状況を背負っているからだと思います。

 

 会話だけでも詩を書くことができるのです。

 会話は人間関係を表します。

 詩は、現実とそれを描く主体の関係ですから、どんな事象も、描かれれば関係となる。そこに詩はある。

 

 詩は気楽に書けばいいと思うのです。難しく思わないでいい。

 

 会話をもとにできた詩は、結構多いのです。

 

「十字路と消えた詩の一行をめぐる会話」(田村隆一詩集『死語』)

 

 



 

山之口獏の「会話」のつづき: 与論島クオリア

 

 

 

 

 会話は発想のもとになります。

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 今日が、誰にとってもよい日でありますように。