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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

日常の行動を、分解し分析し解体する

 おはようございます。

「やわらかい闇の夢」の詩を読んで、どうしたらこういう書き方ができるのだろう? と考えていました。

 それらの詩の特徴は………

  • 描写が細やかになっている。繊細に………
  • 自分の行動や行為を確認しながら、心理も含めて描写している。
  • 意味を問うことが多い。周囲に対して。
  • 自分が受ける感覚=生きている意味、という感じなのか。

など、読んで受けた感想をノートなどに書いていたのですが、それを見ていても、どう書くかが見えてこなかったのです。

 

       ………………     ………………       ………………

 

 今朝の眠りの浅い時間に、以前、杉山平一さんの本に書かれていた〈映画的手法〉という言葉が浮かんできました。その内容を思い出しました。

「ああ、そうだったんだ」と思いました。すでに、行分けのリズム、タイミング、息遣い、呼吸の感覚のことは技術的に解明されていたのだと。

 ものを見つめる、とは、行動のひとつひとつを慎重に確認しながら、ものの内部に入り込んでいくこと。

 日常の行為を分析、分解して考えることなのだと。

 

の、【技巧】の3と9が使われていると思ったのです。

 

詩は日常を分解し分析する」/2014/04/18

詩はモンタージュである」/2014/04/08

映画的手法と詩」/2014/06/21

『叙情の科学』(杉山平一の映画的技法)まとめ」/2014/06/28

『映画の文法』は詩を書くときの役に立つと思う」/2014/08/07

 

 また、もうすこし広げるなら………

村野四郎の詩たち」/2014/07/17

村野四郎の『心象論』まとめ」/2014/07/16

村野四郎の詩に関する言葉」/2014/07/15 の新即物主義の解説もヒントになるかもしれません。

 

       ………………     ………………       ………………

 

 それで、詩集「やわらかい闇の夢」などのプアプア詩以降の詩は、

  • ワンシーンを描いた
  • ショットの重なり
  • 心理描写はスローモーション

で書かれた詩なのだ、と思い至ったのです。たとえば………

ぐにゃぐにゃの超長ゴム長を

素早くはいてみたまえ

………        (「ぐにゃぐにゃ」部分) 

というゴム長をはいた時の詩や、

夜の建物の柱の陰に少女が立っている 

泣いているのか

はッとして立ち止まったが

私は見知らぬ他人で

話しかけるわけにも行かないので

………          (「少女が立っている」部分)

など、ひとつのシーンで詩が構成されている。プアプアのようなストーリーを持った詩とは違う書き方なのです。

 なにかの出来事があり、それに対する心理描写で終わる。

 ひとつのことに対応する心理。それで詩が書かれています。日常の何気ないことでも、心が動かされることがあれば、それが詩になる。

 ですから、終電に乗るだけ(「終電車の風景」)でも詩が書けるし、トイレを使うだけ(「便所の管」)でも詩が書ける。詩を書くことは、ここでは見つめる、考えることなのです。

 

 詩というものが〈現実〉と〈その描写〉であるなら、「やわらかい闇の夢」以降の詩群は原点に戻ったといえるかもしれません。

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 また、月曜日に。

 鈴木志郎康の他の詩集から読みます。