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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

作詩法(題材の見つけ方)

 おはようございます。

 伊藤比呂美さんの詩をテキストにさせていただいて、詩作法を探っています。

 今日は詩集『青梅』から「ポーランド一触即発」を読みます。

 

いつもつかんでいた男の二の腕が

成田からワルシャワへ移っていって六か月になる

突然切れた電話線

大学は無期限閉鎖ということは帰ってくる可能性

首都など三か所で発砲、帰ってくる

ワルシャワ大を軍占拠、帰ってくる

ワルシャワは平穏、だとすると帰らない

日本大使館員が出国「ワルシャワは平穏」、帰らない

全土で流血の抵抗、首都で衝突緊迫続く、帰ってくる

………

………

 出だしの9行を引用しました。

 全部で18行の詩なので半分です。もう、おわかりのように、この後も〈ワルシャワの情勢────「帰ってくる、帰らない」〉が続くのです。

 そういう対比で構成されている詩です。

 

 作者は、心配で毎日はらはらして待っているのですが、詩の最後の3行はこうです。

十九日に帰ると思い二十五日に帰ると思い、三十日、三十一日

二の腕をつかむ、男の腕はたかいところにある

二の腕をつかんだてのひらの感触が戻るのか

 

 この詩を読んで、直感的に、「モチーフを見つけられる方法がわかった」と思ったのです。

 対立的、対比的、あるいは補完的な関係を持っているモチーフを見つけ出せ、ということです。

  • 大状況 対 小状況
  • 公的  対 私的
  • 自然  対 人間
  • 未開  対 文明
  • 対象物 対 主体

 

 なにを書こうか、描こうかという時に、こういう対立の形にあるものを見つけ出したら、始められると思うのです。

 もともと、ぼくら人間は、産まれてきた時にすでに環境に投げ入れられているのです。受け身です。なにかに縛られているといってもいいし、囚われているといってもいい。

 その正体を知りたい。

 そのほんとうの正体は知ることが出来ませんが、自分の置かれている状況を描くことはできる。言葉で描けるということは、知ることまで後一歩です。

 

………………       ………………      ………………      ………………

 

 たとえば山を歩いている時に、「ああ、自然はでっかいなあ」と思ったら、雄大な自然と自分。

 電車に乗っている時に、混んでいる乗客を見て思ったら、その大状況と自分の小状況。

 何かと自分は対比できる。

 

 というか、人の頭の中では、いつも他人とかと比べているのですが………なかなか客観的に、大状況と小状況という具合に考えられないのです。考えても無駄だと放棄しているところもある。

 

 なにかを描いて………それに対して自分はこう思う、思った、ということは、人の思考の自然な反応なのですね。だからそれを描けばいい。

 なにかを描写して、自分はこう行動した、また、思った………と。それで、詩になります。

 

 詩作法といっても、今回は、なにを描くかの題材を見つける方法でした。明日はまた詩を読みます。 

………………       ………………      ………………      ………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 ごめんなさい! 自分で始めたことだけど、毎日更新するのがしんどくなってきました………少し考えたり、本を読む余裕もほしいので、土日はお休みすることにします。

 では、また、明日。