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 日の記し   ★ヽ(´・ω・`)ノ 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきた67才で、もう老人なのですが、そこから見える風景とか、ふと思ったこと、検索してわかったことをメモして残します。仏教を生きる支えにしているので、もっと自由になれるでしょう。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

詩を書くということ

 おはようございます。

「今を生きるための現代詩」は図書館に返してしまったので、なにが書いてあったか正確にはいえないのですが………

 P198には、「詩は路面にできた水たまりのようなもの………」と述べられていました。「そこにある窪みを教えてくれる」

 言葉にすることによって「手触り」を感じることができる………と。

 

 それとぼくのメモによると────

 5章の、井坂洋子の詩を読み解くところでは………詩の構造の複雑さを指摘しています。

  • 現在の視点で語られるところと
  • 過去の時間の現在形で語られるところ
  • あるいは人間以外の視点

が、混じって並列されて描写されているということです。

 それによって、現在の語りのなかに「入れ子」のドラマが入ってきている、ということなんです。

 複雑な構造であるからリアリティを持つことができる、という解説に納得できます。

 

………………       ………………       ………………

 

 昨日は、 

詩を書くということ (100年インタビュー)
 

 という本を読みました。

 NHK BSでの「100年インタビュー 詩人・谷川俊太郎」というのが2010年6月24日に放送されたらしいのですが、それを本にしたものです。

 

 そんなに深く突っ込んだインタビューではありません。すごく常識的なことを訊いているので、答える方も、(詩とは、まあ、こんなものじゃないかと思っています)的な話になります。それでも、詩人が詩を産み出す過程がわかっておもしろい。

 

「生まれてくるときって理性は働いてないんですよ。『なんかわけわからないけれど、ポコッとこんな言葉が出てきちゃった』みたいな感じで。」(P44)

 

「つまり、僕も書こうとしているときは、できるだけ自分を空っぽにしようと思っているんです。空っぽにすると言葉が入ってくる。そうじゃなくて、自分の中に言葉がいると、ついそういう決まり文句なんかに引きずられるわけだけど、できるだけ空っぽにしていると、思いがけない言葉が入ってくる、そんな感じですね。呼吸法と似ていますね。多分」(P46)

 

………………       ………………       ………………

 P64に、

「………僕が書き始めた頃は、恨み辛みを自己表現として書く現代詩が多かった。それが自分はちょっと嫌で、私小説的なものは書くまいって気がしていて。それで『私性を追放しよう』みたいなことを書いたら、僕の好きなフランスの詩人ジャック・プレヴェールの翻訳をしている、同年輩の詩人の岩田宏氏から『プレヴェールはそんなことは全然問題がないくらい巨大な私性を持っていた詩人なんだ』って言われたんです。僕はすごく『なるほど』と思って、『私』みたいなことをそんなに気にしないで、『私性』という器をできるだけ大きく深くしていけばいいんだ、っていうふうに次第になっていきました………」

 という言葉に納得できるものがありました。

 それで、谷川俊太郎さんの詩には────永遠に通じるもの、みんなが望むもののようなことについて描かれたものが多いのか、と思ったのです。

 

 

………………       ………………       ………………

 

 読んでいただいて、ありがとうございました。

 また、明日。