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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

イメージ、をどう理解するか

 おはようございます。

 1日に「次回はイメージについて考えたい────それは何か」って書いたのですが、どうもうまくいきませんでした。

 心理学の本を図書館から借りてきて読んでのですが、ぼくが考えていた、詩に書かれたイメージがわかるような、詩を書く時に想起するような「イメージについて」書かれた本はなかった。イメージって、知覚心理学の分野の概念なんですね。学問としてはあるんですが、「詩を書く時に役に立つという意味での」イメージについて書かれた本ではなかった。

 

見るちから―古代のものの見方から現代の知覚論まで

見るちから―古代のものの見方から現代の知覚論まで

 

 は、見るという知覚の概念が、歴史的にどう変化してきたのか、を書いた本だったし………

 

イメージの心理学―心像論のすべて

イメージの心理学―心像論のすべて

 

 は、心的イメージがどこから起こるのか、という表象理論を紹介、検討した本でした。

 どちらもぼくの手に余るものでした。

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脳は絵をどのように理解するか―絵画の認知科学

脳は絵をどのように理解するか―絵画の認知科学

 

 という本が、いちばん、詩を書く時に参考になりそうです。

 タイトルの通り、絵を見た時にどういう働きで理解しているのか、を分析した本です。認知科学というらしい。知覚、記憶、思考をどう働かせているか。

 

「見るということ」を科学的、心理学的に分析、解説してある。原題は「認知と視覚芸術」

  1. 大きな窓───視覚の科学
  2. 脳と視覚
  3. 形の知覚
  4. 視覚的認知
  5. 文脈と認知
  6. 目の動きと美術
  7. 遠近法
  8. 遠近法と美術の歴史
  9. 神経ネットワーク───標準的表象、記憶、絵の認知

          という章になっています。 

 

 章に関係なく、詩を書く時に、覚えていた方がいいことを、拾い読みしてみました。

 P5

「見て理解する」という私たちに共通する能力によって………タイプを分類でき………運動を知覚して理解でき………楽しんだり………意味のあるものにし………

 P94

視覚は私たちに三つの重要なことを教えてくれる。

  対象はなにか。

  それはどこにあるか。

  それはなにをしているか。

 の文章を読んだ時に、イメージが持つ本質を考えさせられました。視覚は絵を見た時に、瞬時に上に書かれたような問題を考えるのですが────

 前に、詩のシーンの基にあるのは5W1Hだといったことがあります

 人の考えかたの基礎が5W1H なんです。それで、すべてのことの基本にある。

 イメージを思い浮かべたときも、それは「いつ、どこで、だれが、なにを、なんのために、どのように」なのか、を問うてくるでしょう。

 その存在の意味も………

 

P120

 しかし、これらの基本的な形態から引き出される意味には、大きな個人差がある。モナ・リザの謎の微笑みを見るとき、あなたは、友人や私やマルセル・デュシャンとは違う見方で、もちろんレオナルドとも違う見方で見ている。

 イメージが喚起するものは個人個人違うのです。その人がすでに持っている知識に依存している。

P134

 人間の情報処理システムは、長期記憶の中の組織化された情報にもとづいて処理を行っているように見える。こうした情報の組織化と、この組織化の使用や組合せを支配する法則は、「スキーマ」と呼ばれている。スキーマは、対象、風景や考えの構造を表象している。街角の風景を見るとき、「街角のスキーマ」が活性化され、見えるものの特徴と、それらがどのような関係にあるかを教える。私たちは、消火栓が道端にあって、空中にはないと期待する。

  それは持っている知識から推測される「こうであろう」という先入観のようなものだと思う。

 分類化、カテゴリー化する。標準的なイメージがある。見た瞬間、無意識的にカテゴリーに配置され、理想的なポジションを与えられるのです。

 

 そこをふまえて、「詩のスタイル」を考えることが必要と思うのです。

 幻想的なスタイルの詩に、現実的な問題を訴えることは似合わないし、リアリティを追求する詩に、ファンタジーのスタイルは合わない。

 スタイルは表現の本質そのものです。

 

P142

 予期しない視覚的形態を生み出す技法は、現代美術の芸術家がよく用いる技法である。彼らは、私たちの注意を喚起し、期待するものと見えるものとを調和させるための知的な努力を強いる。

………世界に関する知識の一部である………スキーマと矛盾するという意味で、一種の視覚的不協和が生じるのである。

  認知的な不協和を作り出すのが、「おや、どうして」という疑問を感じさせるテクニックです。

 認知的不協和を意識することによって、新しい認識が必要になる。

 

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クリスティーナの世界と目の動き」の絵です。

 

 f:id:san-sai:20140803113648j:plain

 この絵については、多くのひとが感想を述べられています。

 

 強烈なイメージは、人を動かし、感動させる。

 そう思ったのです。

 

 

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 イメージとは何か、についてはうまく読めませんでした。図書館の〈本検索〉で詩と関係がありそうなイメージについて書かれた本を予約したので、また挑戦します。

 

 明日は、夢についての本、を読みます。