日の記し ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。☆彡 ・☆

社会の底辺で生きてきて68歳になりました。貧困や社会保障から落ちこぼれる人のために、社会が動いてくれたらいいのですが……いつも、自己中で理不尽な強い者が勝者になるようです。〈自分を救うのは何か〉考えています。ネガティブなものも肯定する視点を持ちたい。いまはブログがあるので寂しくありません。訪問してくださる人に感謝しています。ありがとうございます。コメントをいただいた場合は相手の方のブログのコメント欄にお返事しますね。

杉山平一『現代詩入門』を読む 15

【詩は幻想、夢の世界である】

 そのまんま、です。
 ここでは幻想的な散文、夢を描いた詩を取り上げておられます。

 イナガキ・タルホ(稲垣足穂)「一千一秒物語

   黒猫のしっぽを切った話

 ある晩 黒猫をつかまえて鋏でしっぽを切るとパチン! と黄色い煙になってしまった 頭の上でキャッ! という声がした 窓をあけると 尾のないホーキ星が逃げて行くのが見えた



                    (略)




P257
尾形亀之助の詩の味わいは、夢とも現実ともつかない、微妙なあわいを描きながら、妙に実感がある」

   顔がない

 なでてみたときはたしかに無かった。というようなことが不意にありそうな気がする。
 夜、部屋を出るときなど電燈をパチンと消したときに、瞬間自分に顔の無くなっている感じをうける。

          ──(略)──


P258
「夢はそのまま詩であるから、夢を素材にした詩はすくなくない」

   姫鏡台     山本沖子

  机の上に、私は赤い姫鏡台をおいていた。おとといの夜、私はその姫鏡台が、みどり色の炎をふき出しながら、空をとんでゆく夢を見た。




P258
小野十三郎の後期の詩には、夢のかたちをとった作品が多いが、夢によって、自在に時間空間を往き来して、思想をいきいきさせる」


 小野十三郎「崖」「拒絶の木」「さしかえ幻燈」









「夢はそのまま詩」という言葉にヒントを得て、詩を書く動機にする方も多いのではないかと思います。