日の記し   ★ヾ(´・ω・`)ノ.: 。・☆彡 ・☆

底辺で生きてきて67歳になりました。そこから見える風景や、読んだ本の感想や、検索したことなどを書きます。生きることは辛いこともありますが、何をしても生きていけるんだと思っています。仏教を生きる支えにしているので、そのことも書きたいです。リンクを貼らせていただくサイトの方々に感謝しています。

杉山平一『現代詩入門』を読む 15

【詩は幻想、夢の世界である】

 そのまんま、です。
 ここでは幻想的な散文、夢を描いた詩を取り上げておられます。

 イナガキ・タルホ(稲垣足穂)「一千一秒物語

   黒猫のしっぽを切った話

 ある晩 黒猫をつかまえて鋏でしっぽを切るとパチン! と黄色い煙になってしまった 頭の上でキャッ! という声がした 窓をあけると 尾のないホーキ星が逃げて行くのが見えた



                    (略)




P257
尾形亀之助の詩の味わいは、夢とも現実ともつかない、微妙なあわいを描きながら、妙に実感がある」

   顔がない

 なでてみたときはたしかに無かった。というようなことが不意にありそうな気がする。
 夜、部屋を出るときなど電燈をパチンと消したときに、瞬間自分に顔の無くなっている感じをうける。

          ──(略)──


P258
「夢はそのまま詩であるから、夢を素材にした詩はすくなくない」

   姫鏡台     山本沖子

  机の上に、私は赤い姫鏡台をおいていた。おとといの夜、私はその姫鏡台が、みどり色の炎をふき出しながら、空をとんでゆく夢を見た。




P258
小野十三郎の後期の詩には、夢のかたちをとった作品が多いが、夢によって、自在に時間空間を往き来して、思想をいきいきさせる」


 小野十三郎「崖」「拒絶の木」「さしかえ幻燈」









「夢はそのまま詩」という言葉にヒントを得て、詩を書く動機にする方も多いのではないかと思います。