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  66歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て55歳で世間と断絶を決心してから独りです。寂しいのでブログを始めました。思うことなどを書きます……仏教を生きる指針にしているのでそれも。リンクを貼らせていただくサイトの方には感謝しています。m(_ _)m

杉山平一『現代詩入門』を読む 13

【限りなく遠いところに詩はある】

P224
「──『極小は極大に通ず』という言葉を思わせるからである。仏教や哲学で、時間の円環をいったりする。事実、地球の外の無重力の世界へ出ると、上か下という概念すらなくなってしまう」

 三好達治「乳母車」
 カール・ブッセ「山のあなた
 三井葉子「あいびき」

P228
「限りなく遠く、限りなく広く、限りなく大きく、限りなく危険であるもの、それら日常卑俗を超えたものは詩である」

 丸山薫「海という女」
 犬塚尭「河との婚姻」


P229
「おそろしい、人力を以て及ぶことのできない、超自然の世界が、小さな我々を感動させる。数限りない星の輝く夜空、底知れぬ深い闇、それらは荘厳の詩である」

 三好達治「水光微茫」「月半輪」

P230
「──永遠をはらんだ神秘の世界……」

 ジュール・シュペルビエール「動作」
 竹中郁「断片」
 リルケ「少女愛慕調」

P235
「この見えない世界へ、日常から踏み込んで行く物語を……」

 萩原朔太郎「死なない蛸」


P236
「このかたちなき、見えないものへの、幼きものの呼びかけを……」

    不在    杉山平一

 お隣りは 遠くへ
 引越して行ったのに

 シーンとした空家にむかって
 幼ない女の子がよびかけている

         ──(略)──      


P237
「なにもないゼロはまた、一杯つまっているということである。寂漠、空白、沈黙、空虚はまた、とてつもない充実である」

 三好達治「見る」