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  67歳 日の記し /          ☆。(´・ω・`)/ 。゜★・ ☆彡

社会の底辺で生きて来て、55歳で世間との交渉を断ったので独りです。そこから見える風景と思うことを書きます。仏教は生きる指針なので、そのことも。リンクを貼らせていただくサイトの方に感謝します。m(_ _)m

『資本主義の正体』を読む /

 

 おはようございます。

 大阪は昨夕から雨が降っています。天気図では全国的に雨のようです。北国は雪のマークが付いています。

 この低気圧が去ると、暖かくなるようです。

 

 

          *                 * 

 

 経済関係の本は1年も経つと古い情報になってしまいます。

 今回、読む本、 

も15年1月の出版なのですが、経済のグローバル化への批判の視点を持っていると思いました。

 

  著者は、 

池田信夫 - Wikipedia 

 

agora-web.jp

 言論プラットホームを主宰されているんですが、アゴラは時々読んでいます。いろんな人の意見を聞くことが出来て、勉強になります。池田信夫さんは違う角度から批評をすることが多いので、「あ、そういう見方があるのか」と気付かされます。

 

 

ikedanobuo.livedoor.biz

 著者による本の紹介文と、本の目次が載っています。

 

 Amazonのレビューを読んでみました。 

Amazon CAPTCHA

 概ね好評なようです。

 多くのマルクスを紹介した本を読み解いて、マルクスが資本主義をどう考えていたかに迫っている、という評価です。

  • いまの資本主義の状況を分析し、資本主義とは何かを考えている。
  • マルクスは資本主義をどう考えていたかが書かれている。
  • 資本主義の歴史が書かれている。
  • マルクスは市場の分析とは別に、資本主義とは「支配の関係」と捉えた。いままでのマルクス論とは違うマルクスが書かれている。

 

  この「読書メーター」の書評も勉強になります。

資本主義の正体 マルクスで読み解くグローバル経済の歴史 感想 池田 信夫 - 読書メーター

 

 

          *                 * 

 

  タイトルに惹かれてこの本を読もうと思ったのです。それで図書館から借りました。

 

 

  ぼくのこれまでの本の読み方は――

 目次や項目、トピックなどに沿って、何が書かれているのか、を知ろうとしていました。読書記録としては長くなり過ぎてまとまりのないものでした。

  もっと自分の問題意識の解答が得られるようなところに焦点を持っていくようにします。印象に残ったところを取り上げるようにします。

 

 

 

  多くの人が書評やレビューで言っていることに納得です。この本は、マルクスの資本主義への批判をテーマに、資本主義の起源と展開を歴史的に見たものです。

 2章以降は資本主義の勃興から世界への拡大を描いたものなので、1章の「自由主義者マルクス」での、マルクスの資本主義への批判をどう捉えるか、に興味を惹かれました。 

マルクスは、世界が入り組んだ国境などない一つのグローバルな市場になるかもしれないと見た最初の一人だ。……」(トム・フリードマン『フラット化する世界』)

という言葉が、P20に引用されていますが、まさしく将来は世界が 一つになる、一つの原理で支配される、ということを見ていたのかもしれません。

 

 ぼくは資本主義のグローバル化と、共産主義ワンワールドは、両方共、原理主義の行き着く先だと思っています。ふたつとも支配の構造です。原理や観念による世界の解釈と、現実の支配の合理化、正当化だと思うのです。

 彼らは自分がやっていることを反省しません。正しいと思っているからです。どんな手段を使ってもいいから世界を画一化して支配をすること。それが相手のためにもなる、と思っています。

 そこから出てくるのは、どこまで行っても観念的な帝国です。幻想というか妄想です。世界を標準化して救うという……けっきょくは、自分たちの権力の利益のためにやる行動なのですが、自分たちを革命する側だと思っているので、どうしようもないのです。

  資本主義も、この本に批判的に書かれているように、グローバル化によって後進国にも利益が行き渡ると思っている革新の運動なんです。

 じっさいは、先進国を中心にした新たなる経済の植民地主義だと思います。

 

 

          *                 * 

 

「序章 資本が世界を文明化する」から

 P22

マルクスグローバル資本主義が各国の古い社会を破壊して世界を統合するダイナミズムを「資本の文明化作用」と呼んで肯定した。

 いまは、こういう指摘は正しいといえます。

 資本主義は拡大していき、世界を覆う。そしてそれに対抗する共産主義運動も世界を一つにすることを目指す。

 

 P25

 彼が未来社会として構想したのは「平等社会」ではなく「自由の国」だった。晩年の彼は共産主義という言葉も避け、「個人的所有の再建」とか「自由人のアソシエーション」といった表現を好んだ。これはマルクスの思想を全体主義と考えて「自由主義」や「個人主義」を対置する常識からは奇異に見えるかもしれないが、彼にとって資本主義は人々が物質的な必然に支配される「前史」であり、それを終わらせて自由な個人が自分の歴史をつくることが彼の理想だった。

 と書かれていることは重要だと思います。この文章は、〈マルクスドイツ社会民主党の「公正な分配」 というスローガンを「時代遅れの屑のような決まり文句」と決めつけた。〉の後に書かれているのですが、〈温情主義では革命は来ない〉と思っていたからというのです。マルクスが求めたものは、労働者が自由な個人となる世界だったのです。

 

 この後「第1章 自由主義者マルクス」が始まります。

 明日に続きます。 

 

 

 

 

 

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 読んでいただいて、ありがとうございました。

 誰もが、穏やかで平和でありますように。